ベートーヴェン/リスト　リストによるピアノスコア
交響曲第6番ヘ長調作品68『田園』
"1楽章"試聴♪ mp3

このCDは本来ある原曲をピアノ独奏のために編曲された曲が３曲収録されています。前半の１曲目のベートーヴェン交響曲第６番『田園』をF.リストがピアノ独奏用に編曲したピアノスコアは、ピアノ１台でここまでの演奏ができるのか！と驚くほどの作品、演奏に仕上がっています。この作品を沢田千秋さんは物凄い集中力と音楽性で演奏しています。一般的なピアノ用の曲と比べると、このリストのピアノスコアは1.5人分の演奏能力を必要すると言われています。
後半に収録されているバッハの作品もピアニストのケンプがピアノ用に編曲したもので、バッハの重厚さと透明度が素晴らしく表現されています。

このレコーディングは1100人の大ホールで行われたリサイタルを2本の無指向性マイクロフォンのみで収録されています。マイクロフォンアンプにはWestRiver製を使用。24Bit/96kHzで収録されています。編集からマスタリングまでを24Bit/96kHzで行い最終的にCDプレス用マスターを制作する直前で16Bit/44.1kHzへ変換しています。またCDの盤面デザインも音質に有利になるようになるべくインク面積が広くならないように配慮しています。

マイクロフォンはNeumann KM-183を2本、ホールの３点吊に間隔45cmで設置。収録時にはエフェクトを全く行わず、電気的な加工による人工的なサウンドにならないように配慮しました。またマスタリング時にはlリバーブやリミッター、コンプレッサーは一切使用しないで作業をしています。これによりWestRiver製マイクロフォンの実力をフルに発揮し、弱音部の透き通るようなクリーンな音、強音時の鋭く立ち上がる音、ひずみ感のない響きを実現。演奏の細かなニュアンスも逃さずに収録されています。