ウエストリバーアンプの掲示板

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*私のレコード遍歴と題してラジオ技術誌に連載した原稿下部にあります。
何かの参考になれば幸いです。

    2035川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu May 12 17:00:00 JST 2022
    最近頂いたWRアンプに関するご感想2例をご紹介します
    
                       −−−分かる方には分かって頂けるWRアンプ!!
    
     先ずお一人目ですが、まだコロナが日本を席巻する前の2019年頃にΕ-5H を結局2台もご購入
    頂き、又つい最近、完全アップグレードされたWRP-α9 をお買い上げ頂いた方です。WRアンプを
    お知りになったのは大容量キャパシターを積んだ中古のWRP-α4/MOS を入手されたのが切っ掛け
    だと伺っています。詳細は存じ上げませんが、何でも3チャンネルマルチにしてお聴きになって
    いらっしゃるようです。中音用にはALTEC 511Bをお使いのようです。               
    
     当時、そのマルチにご購入になったΕ-5H を組み込まれた時のご感想文が見つかりましたので、
    それを先ずはご紹介させて頂こうと思います。
    
    ★昨日、マルチに組込みました。
    ★CD、レコードと音のチェック用に何点か見繕って鳴らしてみました。
    ★タンノイで聴いて、とても明瞭で表現力のあるアンプでしたので、
    ★問題なく相性の悪さは感じません。
    
    と冒頭で述べられています。多分、Ε-5H が届いた時にタンノイ一発でお聴きになったようです。
    色々類推しますと中高音用にはWRP-α4/MOS が使われていて、Ε-5H は高音用として当初お考え
    になったようです。
    
     そして、お話は続き
    
    ★ひと通り聴いた後で、5wだけれど中音部分に繋いでみようと思い、
    ★スピーカーケーブルを4mosと交換してみました。
    ★すると、音の輪郭が際立ち、打楽器の音が浮き上がり、
    ★それぞれの楽器が生き生きと聴こえ出して、臨場感のある素晴らしい音に変貌したのです。
    ★この変貌ぶりは予測を遥かに超えるものでした。
    ★ただし、ジャズピアノの高音の激しい音には、
    ★ちょっとキャンキャンとするように聴こえたので、もう一度戻してみました。
    
    と仰っています。詰り、高音用にWRP-α4/MOS を中音用にΕ-5H を繋いだら「楽器が生き生きと
    聴こえ出した」と言う事のようです。しかし、高音はキャンキャンとしてしまったとありますが
    これはMOSFETアンプが最新の状態にアップグレードされてない為に起きた問題だと思われます。
    
     そして、
    
    ★ALTEC 511B用としてパワーがどうなのか分かりませんが、
    ★結局5Wを中音用にすることにしました。
    ★中音用にすると、本当に生々しく臨場感のある表現に変わるのです。
    
    と言う事で、高音用に購入したはずのΕ-5H は中音用として活躍する事になったのです。音楽の
    大事な成分は何と言っても中音部に集中しますから、中音用のアンプは非常に重要になります。
    
     この方がΕ-5H に目を付けられたのは、
    
    ★4MOSを中古で購入していたので、今回購入を考えたのですが、
    ★高音用にリーズナブルな価格で、音も良さそうだからと思ったのです。
    ★このアンプ、私の持っているアンプの中で、一番軽量、そして一番廉価です。
    ★重いものは60KgあるマッキントッシュのMC2600というアンプも持ってます。
    
    と言う事で、WRアンプはこれまでご購入になったアンプに比べて、軽くて安価だと仰って頂いて
    います。そして、
    
    ★もっと早くに出会っていたら、
    ★私の音響システムの内容は大分変わっていたのではないかと思います。
    ★川西さんがお書きになっていらっしゃる内容が実感でき、理解出来ました。
    ★オーディオの世界は面白いものですし、音というのはなかなか分からないものですが、
    ★聴いていると、明日への元気、活力を与えてくれます。
    
    と述懐されていますが、私が繰り返し説いて来たオーディオアンプに関する独自の構想が、実感
    としてご理解頂け、半世紀の長きに亘って半ば人生を掛けて追及して来た努力が報われたようで、
    感無量です。そして、音楽を聴いていると明日への元気と活力が貰えると仰っています。これぞ
    いい音楽の力なのだと思います。
    
     最後に
    
    ★マルチのシステムの他に、タンノイのスピーカーのものがあるので、
    ★今そちらの方でE-5Hをセットして聴いています。
    ★今まで、かなりパワーのあるアンプを使用しておりますが、
    ★E-5Hで、タンノイのスピーカーがいい音出しています。
    ★良いものを、コストパホーマンスの高い値段で購入出来て、大変満足です。
    
    とご感想文を締め括られています。そして、後日、高音用にもΕ-5H をご購入になったのでした。
    
     その後コロナ禍が影響したのかも知れません。暫く音信不通でしたが、最近になってお使いの
    真空管プリアンプの代わりに上記したように、完全アップグレードされたWRP-α9 を導入された
    のです。この真空管プリには、CD、LPの他にカセットも接続されていらっしゃったようです。
    
     この真空管プリと比べてWRP-α9 は、
    
    ★★特にCDは、聴きやすい耳に大変優しい音が出ており、大変満足しております。
    
    と仰って頂いています。これは邪推ですが、カセットの音をまともに聴きますと思った程の音質
    にはならない事が伺われます。また、ちょっとした勘違いだったと思うのですが、真空管プリに
    フォノ端子が付いていた事もあって、プリを買えば普通にLPが聴けると思われていたようですが、
    LP試聴はお預けになりました。もっとも昔はLPが主なソース源であった為にプリには大抵 PHONO
    端子が付いていたものですが、最近はデジタルソース源が増えた事もあってPHONO 端子が付いて
    ない方が多いのではないかと思います。現在、LP聴取をどのようにするかを詰めている最中です。
    EQ基板を増設するか、別途フォノアンプを購入するかですが、基板の増設の場合はお手持ちのMC
    昇圧トランスを使う事になり、フォノアンプWR-αPH/HDを選べば少々値は張りますが、WR独自の
    基本的にSEコン仕様の高音質ヘッドアンプが使える事になります。多分このフォノアンプの音質
    に比肩できる市販品は、世界広しと言えども他に存在しないと自負しています。
    
     その理由は
    
     1.「負性抵抗」を回避した安定化電源が2段になっている事。
    
     2.増幅回路から「負性抵抗」が排除されている事。
    
     3.部品・線材にひずみ感の出ないものが厳選されて使用されている事。
    
     4.補償コンデンサーに世界的に見ても例を見ないSEコンが使われている事。
    
     5.EQ回路部もヘッドアンプ部も実績があり、多くのユーザーのお墨付きを貰っている事。
    
    となります。価格は\185,000ですがそれでも「コスパ」が良いとユーザーの方々に仰って頂いて
    います。
    
     ご感想の最終章は意外な方向に向かい
    
    ★★ウエストリバーのアンプで感じますのが、大変軽いということです。
    ★★私は今までかなり重いアンプを使って来ました。
    ★★マッキントッシュのアンプは60キロあります。
    
    ★★アンプの音に重量が関係すると思っていましたし、
    ★★長岡鉄男の本にもその様な記述があったと思います。
    ★★川西さんのアンプを使ってみて、そんなことはないのかと感じます。
    
    とアンプの重量の話にまで及んでいます。確かに、WRアンプは新型になり重さは軽減されました。
    この方もそうですが、若い時は兎も角も、歳と共に重いアンプは扱い辛くなります。しかし音質
    の為に仕方がない事と思い込まされて来た人が居る事も又事実のように思います。確かに重くて
    しっかり作られてるアンプならば、スピーカーからの音圧で振動する事も少ないと思いますから
    悪い事はないと思いますが、オーディオアンプは何と言っても回路と部品で音が決まると言って
    も過言ではありません。帰還に依って不可避的に生じる負性抵抗を正しく回避する回路と、耳に
    ストレスとなるひずみ感を出さない部品・線材を選択できる、訓練された聴感を作り手が有して
    いる事が必須条件になります。WRアンプはこれらの条件を完全にクリアしているからこそ、この
    方のご感想にあるΕ-5H のようなパフォーマンスが得られるのです。
    
     ご感想の締め括りは、アンプの価格にまで及んで
    
    ★★それと、投資する金額がウエストリバーは大変少なくて済むのも魅力です。
    ★★今まで必要以上に金をかけていたのかな? 
    
    と仰って、これまで重くて高価なアンプばかり購入されて来た事への多少の後悔の念を示されて
    いらっしゃいます。
    
    
     続いてお二人目です。この方も、メインアンプに真空管アンプをお使いの年配の方になります。
    真空管プリでも購入しようかとWeb 検索してる内にWRのHPに行き着いたそうで、石のアンプでも
    大丈夫なのかと、試聴機の貸与をお申し込みになられたのです。現在の試聴機は、非常に簡素で
    プアーな風袋で、殆どの方は見た目から「こんなのでまともな音が出るの?」と疑問に思われる
    ようですが、皆さん出て来る音に感心、納得されるようです。
    
     構成は、WRP-α9/A のプロトタイプとΕ-10Hのプロトタイプに、電源ケーブル2本、RCA 接続
    ケーブル2本、そしてスターソフトで作った終端抵抗付きのスピーカーケーブル1組から成って
    います。最初に必ず、ご自分のソース源とスピーカーのみを使って、これらのアンプとケーブル
    を組み合わせた簡易プリ+パワーアンプから成るシステムで聴いて頂く事にしています。そうで
    ないと、何時も使っている例えばOFC 系ケーブルでも使われたりしますと、WRアンプの音が100%
    発揮出来ないからです。
    
     それでは、この方から頂いたご感想文をご紹介します。
    
    ●そもそも当方のメイン機は地元ガレージメーカー(自称されている)製のアンプ、
    ●DAC、エレボイの4WAYスピーカーの構成でそこそこ満足行くものでした。
    ●このメイン機満足いくものでしたが比較的大音量で聴いていますので
    ●高音域が刺さるような時がありそんな曲はskipさせたりしていました。
    
    と言う事で、もう少し良くしたいと思われて真空管プリを探そうとされたのでしょう。
    
     ところが、偶々出っ会してしまったWR試聴機で聴くと
    
    ●試聴機ではそれがないのです。高音が伸びていきます。
    
    と仰って、耳に刺さるような音がしなかったのです。
    
     変だと思って、
    
    ●また、ある曲ではメイン機のアンプに戻して聴くとべたっとして
    ●平面的なコーラス、演奏されてる楽器も団子のようにまるまってしまってる気がしました。
    
    と言う事で、メイン機にあった新たな粗に気付かれています。正しい音と比較すると分かるもの
    ですが、刺さる音以外は良い音だと思っていたはずのメイン機の音は、実は平面的且つ団子状態
    だったのです。これは、かなりショックであっただろうと思います。
    
    ●いままでメイン機も十分高音質な再生ができており、
    ●これで良しと満足して聴いていたはずなのに、
    ●振り出しかと少しムカムカした気分でした。
    ●当方の頭の中では真空管アンプのプリ探しどころか
    ●メインをどうするかでいっぱいになっています。
    
     ご自分の構想が打ち砕かれれば、誰しも暗澹たる気持ちになる事でしょう。お察しはしますが
    ご本人に取って本当の意味では良かったのだと思います。既成オーディオの泥沼から足が洗えて
    正しい再生音で音楽が聴けるチャンスが到来したのです。このムカムカした気分とは
    
    ●メイン機で上がりと思っていたところに、
    ●WRアンプのショックを受けた気分を表現したものです。
    ●平穏な音楽人生を一変させるほどのアンプとの出会い、
    ●これまでのaudio人生を振り返って気が重くなった次第です。
    
    と吐露されています。
    
    ●急いで試聴機に戻したことは言うまでもありません。
    ●掲示板には多くの方々の興奮され、感動された様子がありましたが、
    ●今回の試聴機で受けたショックを私が拙い表現で語るより掲示板で語られている
    ●先達、諸先輩の感動、喜びに尽きます。
    
     そして今現在は
    
    ●試聴機の構成に三種の神器を揃えて気持ちの良い退職後の生活を描いております。
    ●WRアンプに出会う前は、PCオーディオ充実のため
    ●クロックジェネレーターやミュージックサーバーの導入を検討していたところでした。
    ●WRアンプを聴いているとそんな中途半端な小手先はどうでもいいかという気がして、
    ●再雇用終了のご褒美として、そしてaudio機材購入打ち止めとして
    ●WRアンプ購入に踏み切ります。
    
    と言う心境になられているようで、私も「迷える子羊」を救えたのではないかと嬉しく思います。
    
     この方のお気持ちも前向きになって頂いたようで
    
    ●もっといい音がする機材が欲しいという無限アリジゴクから脱し、
    ●本来の音楽を楽しむ生活が待ち遠しいです。
    
    と言うように、未来への希望に満ちた構想を新たに思い描いていらっしゃるようです。
    
     以上、年配のお二方のご感想をお読み頂いて、これまでの既成オーディオ技術が如何に期待に
    応えられて来なかったかがお分かり頂けたかと思います。これは趣味の世界だから許される事に
    はならないと思います。又、真空管アンプは柔らかい音がすると言う評価も失敗作のTRアンプに
    比べればの話であって、確固たる技術的な裏付けがある訳ではありません。それは半ば幻想だと
    思った方が宜しいと思います。真空管アンプで高帰還アンプを作るのは非常に難しいので、寧ろ、
    高忠実度再生に不向きであるとさえ言えると思います。事が余りにも難問であった為に、そして
    非力な私の孤軍奮闘では速やかな解決に至らず、既成オーディオ技術に歯止めを掛けられません
    でしたが、その被害に遭った方々の幾許かの方々がWRアンプに巡り会い、残された人生を「無限
    アリジゴク」から解放され、音楽を楽しく聴いてらっしゃいますし、今後もそう言う方は増える
    だろうと思います。遅きに失した感は否めませんが、私の努力も決して無駄にはならないと確信
    しています。今後は、音楽を真に愛する迷える子羊のようなオーディオファンを、一人でも多く
    救済出来たらと考えています。音楽を何処かに置き忘れたような、謂わば「音遊び」としか言い
    ようのないようなオーディオには、私は微塵の興味も感じません。
    
     ユーザーの皆様もWRアンプを独り占め為さらないで、同好の士がいらっしゃったらWRアンプの
    存在を是非教えて上げて下さい。それが人助けだと思います。私も残りの人生を掛けWRアンプの
    プロモートに全力を注いで行く所存です。WRアンプの普及に多大なるご尽力を賜れば幸いです。 

    2034川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Tue Apr 26 21:00:00 JST 2022
    Hibiさん、ΕC-1HとΕ-10Hのアップグレードとそのご感想を頂き誠にありがとうございます。
    
     Hibiさんにはお買い上げ頂いた旧型WRアンプを始め、今回のセカンドシステムの新型WRアンプ
    等々の多くのWRアンプのアップグレードをして頂いて参りました。粘り強くWRアンプを信用して
    着いて来て下さり、誠に感謝に耐えません。しかしこの2、3年の間音信が途絶えておりました。
    これまでのペースからして少し間が空き過ぎると思っていた矢先に、脳卒中で療養されていた旨
    のメールを頂いたのでした。
    
     オーディオを続けるには勿論軍資金も必要ですが、何より音楽を聴く為の健康が欠かせません。
    まだまだお若いHibiさんがご病気だったとは夢にも思っておりませんでした。やはり世の中何が
    起こるか分からないのです。平凡な日常を嘆く人も居ますが、逆に言えば災難なく過ごせている
    証拠であり、寧ろ感謝すべき事なのだと思います。平凡と思える日常を少しでも潤すにはやはり
    ストレスの無いいい音で、いい音楽を満喫する事だと思います。幸いアップグレードが功を奏し
    Hibiさんにもご満足頂けたようで、私もホッとしております。
    
     此処でアップグレードの概略を説明させて頂こうと思います。ΕC-1Hの方は「WR標準」までは
    アップグレードが済んでおりましたが、その後の、Vishay化や安定化電源のパワーTRの高ft化等
    が未実施でした。Ε-10Hの方はほぼ当初のままでアンプ基板のドライバーの高ft化、安定化電源
    基板のドライバーとパワーTRの高ft化を行い、さらにVishay化を含む高級部品化まで行いました。
    これに依ってSEコン化直前までの全てのアップグレードが済んだ事になります。この段階で相当
    音のレベルアップが図られたはずであり実用的には十分なはずですが、Hibiさんのご希望である
    SEコン化を最後に行いました。
    
     SEコン化を実施された方の多くは「やらないより増し」と言うご感想ですが、これは音質的に
    大した変化がないと言う意味では決してないと思います。実はSEコン化故の絶大なる効果がある
    のですが、それは楽器の音がより自然に聴こえるようになると言う事であり、誰でも簡単に認識
    できる音のレベルの話ではないのです。生の演奏会に足を運び基準になる音を十分に聴いて置く
    必要があるのだと思います。言い換えれば、楽器の音がどのように聴こえれば正しいのかを判定
    できる聴感を養って置く事が必要になります。音楽を真に楽しむにはその位の努力は惜しむべき
    でないと私は思います。そう言う事に無頓着なオーディオは、単なる「音遊び」に終始する事に
    なるか、音楽を浅くしか聴けない事になるからです。SEコン化に依る音の伸び代がどれ程あるか
    と言う評価は、その人がどの程度生演奏会で音楽を聴いているかに大きく関わっているはずです。
    偶に生演奏会に行って音楽を楽しむ習慣のある方々にこそ、SEコン化にチャレンジして欲しいと
    思います。
    
     それではHibiさんのご感想に少しコメントさせて頂きたいと思います。先ず、CD再生ですが、
    
    ★13センチウーファーの2ウェイとはとても思えない鳴りっぷり。
    ★先生の所からアンプが戻ってきて一聴した印象が全然違う。
    ★まるでスピーカーの能力が上がったか、というくらいの感じになって、正直驚きました。
    
    ★バスタムのドワーンと鳴るところなど、このスピーカーからこんな音が出るのか、と驚くほど。
    ★もちろん管楽器の鳴りっぷりも素晴らしい。
    ★ドラムスは、そもそもリミッターが掛かっているので、
    ★リアルとは違うということは承知の上ですが、すぐそこで叩いているかのようです。
    
    と、明確な音質向上があったと証言されています。昔、小型スピーカーと言えばダイヤトーンの
    「ロクハン」(16cm)が相場でしたが、それより3cm も口径の小さなスピーカーから想像を絶する
    音が出たようです。出力が10Wx2 のパワーアンプでも、安定化電源化された電源と安定に掛った
    高帰還アンプに依って、スピーカーが正しく定電圧駆動された証拠だと思います。しかも、低音
    もそれ相応に出たようです。これは、ΕC-1Hに装備されているWBC(低域補償回路)に依って
    齎されたと言っても過言ではないと思います。正しく定電圧駆動されるとスピーカーの低域特性
    がダラダラ下がる事もあって、往々にして低音不足に感じる事が多いのですが、これを補正する
    回路です。又、低音だけでなく管楽器の鳴りっぷりが素晴らしいと評価されています。多分金管
    の輝きがリアルに再現されたのでしょう。これもそう容易い事ではないと思います。
    
     次にLPで、ピアノと打楽器のデュオを再生されて
    
    ★これに気をよくして、アナログでも山下−富樫のデュオ“KIZASHI ”をかけたら、
    ★これも実に鮮烈!
    ★富樫雅彦のパーカッションが実に生き生きと動き回るさまが、目の前に浮かぶようでした。
    
    のように記されています。このΕC-1HにはEQ基板が搭載されていますのでLPが再生できるように
    なっています。デノンDL103RをAU-S1 で昇圧してお聴きになったようです。このLPも鮮烈に再生
    され、その演奏が目の前に浮かぶようなリアル感をもって楽しめたとあります。Hibiさんは機会
    ある毎に生の演奏会に参加される方ですから、ご自宅での再生音も常に生の音を基準にして聴取
    されていらっしゃると想像されます。それを示す部分が、
    
    ★PAを使わない生の演奏は、1週間ばかりの間に2度聴く機会がありました。
    ★まず、入間市にあるブルーノート・モッキンドーという、木金土のみ営業している
    ★ジャズバーでピアノとサックスのライブがあり、これを聴いてきました。
    
    ★至近では職場の高校の吹奏楽部の演奏会。耳を鍛える、というにはほど遠いですが、
    ★生の楽音をイメージする、という意味では幾分かの参考にはなっていると思います。
    
    のように表記されています。
    
     今回はジャズバーでのピアノとサックスのライブと、職場の高校生による吹奏楽の演奏会です。
    前者はプロの演奏であり音楽的内容も含めて楽しまれたようです。後者はアマチュアの演奏です
    が生の音には相違ないので、仰るように生の楽音に馴染むと言う意味では大いに意義がある事だ
    と思います。確かに、日本は欧米に比べて気軽に行けるライブが少なく、どうしても自分の殻に
    閉じ籠り気味になりますが、結局、要はご自分の心掛け次第で如何様にでもライブに参加できる
    のではないかと思います。WRアンプユーザーの方も真から音楽がお好きなのであれば、hibiさん
    のように是非積極的にライブに参加して見ては如何でしょうか? それを繰り返している内には
    自分の聴感に何らかの好影響が出て来るはずですし、そうなれば今までよりもっと感動を以って
    音楽を楽しむ事が出来るようになると思います。
     
     そして最後に超高額なオーディオ装置で聴く音と比べて、WRアンプの音を以下のように仰って
    感想文を締め括られています。
    
    ★それはともかくとしても、うちの装置や部屋とは条件が違いすぎますから、
    ★比較は難しいものの、あたかもそこで演奏しているかのような「リアル感」では、
    ★決して負けていないと言い切れます。
    
    ★電気で増幅しているという感じのまるでない、
    ★WRアンプの実力は、それほどのものということでしょう。
    
     再生装置から出る音には個人の好みとは別次元の「リアル感」が求められますが、WRアンプは
    「リアル感」では高額アンプに決して負けてないと断言されています。そして電気で増幅してる
    と言う感じが全くないとまで仰って頂いています。それ程音楽が自然に再生されていると言う事
    になります。これはSEコン化のご利益が顕著に表出された好例だと思います。この事はライブに
    よく足を運ばれるHibiさんのお言葉ですからそれだけ重みがあると言えるのではないでしょうか。
    そして、アップグレード後の私への最初のメールに、ご自分の装置の音を凌ぐものは最早この世
    に殆ど存在しないはずなので、あちこちの装置の音を聴きに行く楽しみが消え失せてしまったと
    吐露されておりました。  

    2033hibiさん(再雇用給与所得者) Sun Apr 10 13:12:13 JST 2022
    EC-1とE-10をアップグレード
    
     EC-1とE-10をSEコン化を含む最新の状態にまでアップグレードしていただきました。
    
     私の場合、これは6畳ほどの仕事場にある小さなシステムで、まあ、セカンドという位置
    づけです。リビングのシステムが旧型のWRC-α1/BAL とWRP-αZERO/BALはすでに最新の状態
    にしていただいていて、これに追いついたということになるわけですが、どちらかといえば、
    本気で聴く場合はセカンドシステムということが多いので、いつかはやっておきたかったの
    でした。
    
     部屋の状態は、リスニングルームとしての工夫はほとんどなく、ちょっと離れると定位が
    偏るなどの欠点がありますが、いわゆるニアフィールドの状態で聴く事が多いので、それは
    あまり気になりません。
    
     さて、自分の装置をあんまり自慢するのも何ですが、これ、結構すごいです。スピーカー
    はPROAc のタブレット50という、90年代の終わり頃出た小さなものですが、13センチ
    ウーファーの2ウェイとはとても思えない鳴りっぷり。以前の状態でもよく鳴るスピーカー
    でしたが、先生の所からアンプが戻ってきて一聴した印象が全然違う。まるでスピーカーの
    能力が上がったか、というくらいの感じになって、正直驚きました。
    
     名ドラマーロイ・ヘインズのCDに“ROY-ALTY”というのがありますが、これに収録された
    ドラムスがすごい。バスタムのドワーンと鳴るところなど、このスピーカーからこんな音が
    出るのか、と驚くほど。もちろん管楽器の鳴りっぷりも素晴らしい。ドラムスは、そもそも
    リミッターが掛かっているので、リアルとは違うということは承知の上ですが、すぐそこで
    叩いているかのようです。
    
     この人のCDで、ドラムスを聴くならこれだ、と一頃中古でかなり高い値のついた”TeVou!”
    というアルバムがありますが、演奏内容はともかくも、録音自体は“ROY-ALTY”の方が上だ
    と思います。
    
     これに気をよくして、アナログでも山下−富樫のデュオ“KIZASHI ”をかけたら、これも
    実に鮮烈! 富樫雅彦のパーカッションが実に生き生きと動き回るさまが、目の前に浮かぶ
    ようでした。
    
     メインのシステムではプレーヤーにGT2000、オルトフォンのMC20からWRのヘッドアンプを
    通す構成です。うちの場合どういう加減か電磁環境が悪いらしく、ハムノイズ退治に苦労し、
    ヘッドアンプもはじめは充電式だったのですが、充電池の不具合で、当時製作者の平野さん
    と何度かやりとりした挙げ句、コンセントから給電する方式に改造したものになっています。
    
     で、このヘッドアンプを、川西先生に見てもらったところ、当初想定した半分程度の駆動
    電圧で稼働しているというお話で、理想状態まで持って行ってほしい気持ちは山々でしたが、
    また、あのハムノイズに煩わされるのはいやだな、という気持ちが先に立って、そのままに
    なっています。もちろん実用上は問題ありません。
    
     このシステムは今回と関係ないのですが、何が言いたいのかというと、セカンドシステム
    の方でもヘッドアンプを導入したい気持ちが山々なのです。しかし一度先生からお借りした
    ヘッドアンプを試したところ、やっぱり、どうしてもハムノイズが消えずに断念した経緯が
    あり、現在は昇圧トランスを使っているということなのです。旧型のヘッドアンプは筐体が
    鉄製?なのか、それでハムに強いらしいです。というわけで、セカンドシステムのアナログ
    はテクニクスSL-01、デノンDL103R、AU-S1の構成です。
    
    
     PAを使わない生の演奏は、1週間ばかりの間に2度聴く機会がありました。まず、入間市
    にあるブルーノート・モッキンドーという、木金土のみ営業しているジャズバーでピアノと
    サックスのライブがあり、これを聴いてきました。“JABUTICABA "という女性二人のデュオ
    でしたが、特にサックスの加納奈美には感心しました。
    
     至近では職場の高校の吹奏楽部の演奏会。耳を鍛える、というにはほど遠いですが、生の
    楽音をイメージする、という意味では幾分かの参考にはなっていると思います。
    
     前者の店主はウエスタンラボという、ビンテージオーディオを専門に扱う会社のオーナー
    でもあり、数年前に海外からの顧客を念頭に置いたという、「音の迎賓館サウンド・オブ・
    アート」という施設を所沢市に建設しました。ここの装置はともかく巨大、詳しくないので
    よくは知りませんが、1930年代のウエスタン・エレクトリック製が中心ということで、まあ、
    大時代の装置ですが、しかし、これがうまく調整されると、かなりリアルに鳴ることは事実。
    古いものだけに弱点がないことはありませんが、再生音を聴く限り、現代の高級オーディオ
    に比して遜色はないと思います。最近ここでレコードコンサートが開催され、これにも実は
    スタッフとして関わりました。
    
     装置全体はオーナー曰く、「数千万円」という値段のようですが、他の会場で同じような
    企画をしたとき、この人に機材を提供していただいた装置が時価約3〜4千万円ということ
    でしたから、もしかすると「億」の値がつくのじゃないかと思われます。
    
     それはともかくとしても、うちの装置や部屋とは条件が違いすぎますから、比較は難しい
    ものの、あたかもそこで演奏しているかのような「リアル感」では、決して負けていないと
    言い切れます。電気で増幅しているという感じのまるでない、WRアンプの実力は、それほど
    のものということでしょう。
    
     この掲示板とはずいぶんご無沙汰しましたが、1年半程前に脳卒中で倒れ、入院したのが
    原因です。幸いに、リハビリに励んだ結果、現在は日常生活に大きな支障がないくらいには
    回復しましたが、これはいやな病です。
    
     私の場合、血圧が高いのを放置していたことが招いた災いでしたが、皆さんもそんなこと
    にならないよう、お体を大切にお過ごしください。  

    2032川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Mar 31 18:00:00 JST 2022
    千葉のK さん、ご投稿ありがとうございます。
    
     千葉のK さんにはコロナ禍の少し前にWRアンプをお買い上げ頂いて、そのご感想をWR掲示板に
    ご投稿(項番1888等)頂いておりました。長いオーディオ歴と音楽の現場で指揮者として聴感を
    鍛えられただけあって、その洞察力には非常に奥深いものがあり、お話を伺うのが非常に楽しみ
    でもありました。しかし、コロナが流行り始めてしまってそれは長続きしなかったのです。
    
     暫く音信不通になっていたのですが、唯一繋がっていたのは年賀状でした。その短いコメント
    だけからでは伺い知れなかったのですが、今回のご投稿文にもありますように大変な生活を強い
    られていらっしゃったようです。しかし、WRアンプで聴く音楽に多少は救われたようで、少しは
    お役に立てて本当に良かったと思います。音楽好きはどのような環境に置かれても、生きた音楽
    が聴けない生活には耐えられないのだと思います。それに見合うオーディオアンプを提供出来た
    事は、長い年月を掛けて完成したWRアンプの設計者として誇りに思います。 
    
     今年頂いた年賀状に、一度フォノアンプを点検して欲しいと言うオーディオに関する具体的な
    語句が書かれてあり「オーディオ再開かな?」と内心嬉しくなりました。オーディオと言う趣味
    は色々な意味で平和に暮らせていて初めて成り立つものです。一度生活に何らかの問題が生じる
    とパタッと音信が途絶えてしまうユーザーの方が如何に多いか私は知っています。音楽が好きだ
    と言う気持だけではオーディオを続ける事は出来ません。「継続は力なり」と言う慣用句があり
    ますが、オーディオも然りであり少なくてもSEコン化直前までは、出来れば是非続けて頂きたい
    と思っています。
    
     幸いにも千葉のK さんは三度目のアナログ熱が再燃するまでに成られたのです。そして新しい
    MCカートリッジも購入されたのですが、S/N も含めて今一つ満足できる音で鳴ってくれなかった
    ようです。ハムを引いていたと言うのは、多分、別電源部が本体に近い所にセットされていたか、
    他の機器の電源部が本体近くに有ったからだと思います。丁度良い機会だと思い、プリも送って
    頂いて、3年近く前までで止まっていた部分を最新状態にアップグレードして差し上げたのです。
    具体的には、
    
     1.プリとフォノアンプの合計三か所の安定化電源 → パワーTRの高ft化
    
     2.プリとフォノアンプのVishay化
    
    が大きなポイントでした。プリもフォノアンプもSEコン化直前の状態までにアップグレードした
    のです。そして、お返しする時にフォノアンプ本体の近くに、別電源部は勿論、電源トランスを
    積んだ機器を近づけないようにお願いしました。
    
     その結果が千葉のK さんが仰っていますように、先ずCD再生でも
    
    ★その鮮烈な音にびっくり。それこそ良く表現される「目の前でヘレンが歌ってる!!」です。
    
    と言うような音質に改善されています。
    
     LP再生でも
    
    ★調整されたフォノイコは、プレイヤー、カートリッジの素性を最大限に引き出します。
    ★もちろんハムは皆無。
    ★このカイルベルトにも新しい光が当たりました。
    
    とご感想を述べられています。上記のアップグレードは伊達ではないのです。気のせいではなく
    確実に音質を向上させます。其処がこれまでの既成オーディオとは異なり、再現性が保証されて
    います。「やって見なければ分からない」とか「聴いて見ないと何とも言えない」とか、曖昧な
    事は全くありません。その大きな理由は帰還に依って不可避的に生じる「負性抵抗」を徹底的に
    排除する特許回路を採用してるからです。又、生音楽の現場で長い時間かけて鍛えた聴感で線材
    及び部品の選択をしているからです。その上に、フォノアンプは原則的にSEコン化されています。
    メーカーはコストが嵩み過ぎるので使うはずがなく、従って比肩出来る製品は世界広しと言えど
    他に存在しないと自負しています。
    
     だから千葉のK さんに
    
    ★そう、ウエストリバーは「単なる音」の集合体ではなく、「音楽そのもの」を再生します。
    
    と言って頂けるのです。
    
     井上陽水も
    
    ★再生すると、鳥肌が立つほどリアルな息づかいが聞こえます。
    ★まあなんていい声なのでしょう!
    
    と言う具合です。
    
     これらの音をお聴きになって、プリやパワーアンプがSEコン化直前であっても十分に満足して
    居られる様子が手に取るように伝わって来ます。、
    
    ★でも、今この音に満足なので、これ以上は本当に贅沢なのではないのかなあ?(笑)
    ★だって不充分なホールで聞く、下手な生の演奏よりよっぽど幸福な音ですから。 
    
    とまで仰って頂いています。私も気の無いサラリーマン的な演奏をするオケを聴きに行くくらい
    なら、カラヤンやショルティが振ったウィーンフィルの名演・名録音を我がWRアンプシステムで
    聴いた方が余程感動できると思います。音楽は技術そのものではないのですから。
    
     確かに、WRプリ並びにWRパワーアンプをSEコン化すれば、さらに音楽がより自然に再生される
    ようになり、結果的にリアリティーが増す事が、多くのユーザーの方に依って報告されています
    が、自分も含めてSEコン化が必須だと言う事にはならないようにも思います。出来るならやった
    方が良いと言う事ではないかと思います。それから、プリだけとかパワーアンプだけに施工した
    場合の音ですが、私は丁度半分くらいの効果が出るように感じています。ですから片方だけでも
    SEコン化する価値は十分にあると思っています。
    
     不幸な事に昨年SEコンがディスコンになってしまいました。以来、その事後処理に忙殺されて
    おりましたが、昨日完成したフォノアンプを以って取り敢えずピリオドを打てそうですが、逆に
    言えば、今後はおいそれとはSEコン化が出来なくなります。プリで40個以上、パワーアンプでも
    30個以上のSEコンが必要になる訳ですから、そう簡単には集められないのではないかと思います。
    容量値によっては既に入手困難なものも出始めておりますので、仮に同じルビーマイカに依って
    製造されている英国製のルビーマイカコンで穴埋めが出来たとしても、かなり苦労する事になり
    そうです。
    
     しかし、ディスコンになって以降に、予約で受け付けたSEコンが大量に生産されたはずであり、
    そして、その全てが既に使われてしまった訳でもないと思いますので、日本の何処かには欲しい
    容量値がまだまだ存在しているはずです。それこそオークションに出て来る事も有り得ると思い
    ます。私はある意味楽観論者ですから、まだ「為せば成る」と思う事にしています。SEコン化を
    お望みの方は諦める前に一度ご相談頂ければと思います。今なら、まだ間に合うかも知れません。
    一人でも多くの方がSEコン化される事を心より願っています。  

    2031千葉のKさん(指揮者(オペラ、オーケストラなど)) Thu Mar 17 20:27:16 JST 2022
    三度のアナログ熱が再発!
    
    コロナの影響で、エンタメ界は大打撃を受け、音楽界の片隅に棲息する私も例外ではなく
    厳しい2年間を過ごしてまいりました。
    そして、依然としてまだまだ元の生活にはもどっておりません。
    
    それでも応援してくださる方々のおかげもあって、
    なんとか人間性を保って日々を送ってきました。
    そう、人らしくいるために、やはり音楽は必要なのだ、と実感する日々でした。
    時間は有り余っていたので、以前買って封も開けてなかった(!)CDの山を片っ端から聴きました。
    変な話、こういう状況にならなければ、一度も開封されず、
    プレイヤーに乗せられないCDたちのなんと多かったことか、
    と済まない気持ちになります(笑)
    
    購入してからもう3年以上経ちますが、ウエストリバーのアンプは快調そのものです。
    古いCDはもちろん、blu-ray audio 、MQA CDなども素晴らしい「音楽」として、
    拙宅の古いPIEGA C10 を鳴らし続けててくれました。
    そう、ウエストリバーは「単なる音」の集合体ではなく、「音楽そのもの」を再生します。
    
    音楽を教えるという作業もリモートになり、一日中何時間もzoomやら、
    Lineで生徒さんたちに向き合いますが、その電波で飛んでくる音は心身共に疲れます。
    レッスンが終わって、貪るようアンプに灯をともし、CDをかけます。
    古い大家たちの偉大な音たちはウエストリバーで、
    「生音」のように心をうるおしてくれました。感謝多謝!
    
    さて、外出も少しずつできるようになって、近くの某有名リサイクルショップに立ち寄った時、
    ジャンクレコードが沢山置いてありました。
    1枚税別 100円!
    自由に検盤できるので、中身を見ると、
    カビやらタバコのヤニとかで汚れたものばかりですが、傷のないものもたくさんある。
    
    クラシックや、若い頃良く聞いたサイモンとガーファンクルとか、井上陽水なども沢山あります。
    うちにはバキュームクリーナーもありますし、クラウドファンディングで納品待ちの
    超音波式クリーナーも控えているので、傷さえなければ、
    そしてジャケットの汚れさえ我慢すれば新品同様の音がするはずです。
    
    そこで程度の良さそうなのものを20枚ほど買い込みました。しめて 2200円!(安)
    こうして、ふたたび三度目のアナログ熱が再発しました。
    
    コロナ前までは、プレイヤーは古くなって回転が不安定になったノッティンガムを売り払い、
    最近の安価なベルトドライブを買っていましたが、
    複数ある手持ちのカートリッジが取り付けられないので、
    仕方なく古いケンウッドのDDプレイヤーを購入。
    DENON の DL103の新品で音を出していました。
    
    フォノイコもそれに合わせて、ウエストリバーに変更、
    川西先生にインピーダンス等を調整していただき、大変満足して聞いていました。
    ウエストリバーフォノイコは、不思議な事に、DL103 特有のやぼったい音がしないのです。
    これには当時本当に驚きました。
    以前のフォノイコ(結構高価な機種)では、それこそNHKFM そのものの地味な音でしたので。
    
    さて、アナログ熱が再発すると、ダイレクトドライブプレイヤーでは物足りなくなってきました。
    ワウフラッターの問題があるにせよ、
    やはり音楽性はベルトドライブが優っていると私は思っています。
    今一度ノッティングガムに戻そうかと思ってあれこれ物色していると、
    なにやらロクサンのラディウス7 が評判が良いとの情報を得ました。
    
    以前のように店舗で相談等がしずらいので、もっぱらネット、動画での情報収集になります。
    ラディウス7 は狙っていたノッティンガムよりかなり安価ながら、
    音はそれに肉薄すると某有名ショップの店員とのメールのやり取りで教えていただき、
    同時にこれまたコスパ最高と評判のフェーズメーションのMCカートリッジPP200 も購入しました。
    
    苦労してセッティング、音出しすると「あれ?音が小さい」
    そして満足するまでボリュームを上げると今まで一才なかったハムが聞こえます。
    これはカートリッジを変更した事によるインピーダンスのマッチングかも、
    と久しぶりに川西先生にご連絡差し上げました。
    
    すると先生は、調整、メンテするのでついでにプリアンプも送って下さい、とのこと。
    ほんの二、三日でフォノイコとプリが戻って来ました。
    先生のご指示に従いフォノイコの設置も変え、いざ音出し。
    
    まずはCDで、ヘレン・メリルを。
    どんな調整をしていただいたのかは先生に説明していただくとして、
    その鮮烈な音にびっくり。それこそ良く表現される「目の前でヘレンが歌ってる!!」です。
    
    何枚かCDやら、blu-ray audio を聞いて、
    いよいよLPをターンテーブルに乗せて、カートリッジを盤面に落とします。
    カイルベルト指揮、バンベルク交響楽団でモーツァルトの「リンツ」です。
    さほど良い録音ではないけれど、
    無骨な中にもモーツァルトの洒脱なエッセンスを感じる1枚なので事あるごとに聞いています。
    調整されたフォノイコは、プレイヤー、カートリッジの素性を最大限に引き出します。
    もちろんハムは皆無。
    このカイルベルトにも新しい光が当たりました。
    
    ジャンクで買った井上陽水もちょうど届いた超音波クリーナーですっかり蘇り、
    ツルツルピカピカです。
    再生すると、鳥肌が立つほどリアルな息づかいが聞こえます。まあなんていい声なのでしょう!
    さすが、ウエストリバー、川西先生です。
    本当はパワーアンプ等もアップグレードしたいところですが、
    以前のように演奏活動が頻繁に行える日までしばしの我慢です。
    でも、今この音に満足なので、これ以上は本当に贅沢なのではないのかなあ?(笑)
    だって不充分なホールで聞く、下手な生の演奏よりよっぽど幸福な音ですから。  

    2030川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Mar 3 21:00:00 JST 2022
    8年程前のΕC-1/Customのアップグレードが現在進行中です。
    
     このプリは標準型であり、当時はそれしか無かったと言っても過言ではありませんが、その後
    主にひずみ感を減らすべく各種アップグレードが考案され現在に至っています。現行のWRプリの
    価格も標準型で表示されています。ΕC-1HとWRP-α9 共に、標準型には安定化電源は採用されて
    おらず、非安定化電源の送り出しアンプが基本構成になっています。両者の違いはΕC-1Hの方に
    ラインアンプが搭載されている事です。
    
     話を戻しますが、ΕC-1/Customは基本的に標準型でありながら、音量調節用のVRが左右独立に
    なっている為に名称にCustomが付いたのだと思います。この状態から最新の状態にする為に必要
    なアップグレードを改めて列挙して見ますと
    
     1.線材交換(ひずみ感のない線材に交換)
    
     2.安定化電源化(基板と電源トランスの増設及びパワーTRの高ft化)
    
     3.高級部品化(Vishay化を含む)
    
     4.ラインアンプの2段差動化とWBC 化
    
     5.送り出しアンプ基板の高スルーレート化
    
    となります。
    
     各項目に関して、改めて若干の説明をして置きます。1.ですが昔から使用してる配線線材は
    一般的な4Nのビニール線です。信号線にはシールド線を使う事がありますが、これも普通に有る
    ものです。線材メーカーによって音質に差が出るとは夢にも思っていませんでしたので、無作為
    に選んで使っていました。しかし定期的に生の演奏会に通うようになってから再生音に含まれる
    ひずみ感が気になるようになったのです。ある時偶然にですが使用する線材に依ってひずみ感に
    大きな違いが出る事に気付いたのでした。それ以来、ひずみ感が殆ど出ないメーカーの配線材を
    選んで使う事にしています。選ぶ時は自分の耳が頼りですから、聴感が正しく訓練されてない人
    には出来ないと思います。
    
     それ以前から電源ケーブルにはSHINAGAWA 、スピーカーケーブルにはMITSUBOSHIを使っていた
    訳ですが、偶々買ったものが結果的に大当たりだったのでしょう。未だにこれを凌ぐものは無い
    と思っています。例えば、電源ケーブルをハードオフのようなお店に行って10本揃えたとしても
    ひずみ感が殆ど出ないものに遭遇する確率は1/10くらいです。如何にダメな線材が世間には多く
    存在するかがお分かりになると思います。これは不思議な事ですが、昔のPC-98 に付属していた
    グレーの電源コード(HANAI 製)は十分使用に耐えますが、パソコン用の電源コードは殆ど使え
    ません。ですから身の回りに有ったものを軽い気持ちで使うと、とんでもない事になります。
    
     2.の安定化電源については最近、項番2027、2028辺りで書きましたのでそちらをご参照頂き
    たいと思います。要するに、如何なる電子回路も設計通りに動作せるには、広帯域に亘って電源
    インピーダンスが無視できる程の安定化電源が不可欠だと言う事です。もう少し言えばライブの
    イメージを家庭で味わうには非安定化電源のアンプでは無理だと思います。聴き易い音にする事
    は可能ですが、ライブに行った時のようなリアリティを求める事は出来ないと思います。3.の
    高級部品化は入力の1箇所を除いてSEコン化の難しい所に限定し、Vishayコン及びASC コン等を
    使って一般のフィルムコンより高音質を実現する為の工夫ですが、SEコン化の前に必要不可欠な
    施術になっています。
    
     4.のWBC は、低域が必ず下降するスピーカーの低音不足を補う補償回路です。非安定化電源
    のアンプに比べて、良質な安定化電源を用いたパワーアンプを使いますと多かれ少なかれ低域が
    締まって聴こえる為低音不足を痛感しますが、これを少しでも解消する技術です。また、ライン
    アンプは当初1段差動でスタートしていますので、この機会に2段差動に改変してより充実した
    音質を実現します。
    
     5.の送り出しアンプは、旧型アンプの頃から安価なプリメインアンプを作る時などに使って
    いた準コンのパワーアンプ基板に手を加えて誕生したもので、コンプリのコレクタホロワ回路で
    作られています。ローノイズで高音質のヘッドホンアンプを作る事を思い立ち、エミッタホロワ
    を追放して系の負性抵抗を減らし、その分を高帰還化してローノイズを実現した事が切っ掛けに
    なっています。当初は考えが及ばずスルーレートが低い設計になってましたが、やはり鋭い立ち
    上がりの音に対応する為には必要にして十分なスルーレートが確保されている必要があり、改良
    を施しています。本来ならば次に6.としてL-Pad 化の項目が並ぶはずですが、これまでに左右
    独立VRの場合のL-Pad 化は例がありませんので、今回は準備不足と言う事で見送る事にしました。
    普通セイデン製の4段23接点の切替SWを使いますが、それを2段のもの2つに分離するだけです
    から、原理的には何も問題はないと思っています。
    
     以上の5点について、それぞれに必要な作業を行います。配線されていた線材は全て取り払い、
    安定化電源化に必要なサブトランスを増設します。メイントランスの2次電圧に下駄を履かせて
    電源電圧を数ボルトアップさせます。これに依ってリレーの電源電圧も上がりますので、リレー
    基板にも手を加えて適正電圧でリレーが動作するようにします。これが正しく行われたかを確認
    する為には、電源の出力側に入るパイ型フィルターの先に安定化電源基板を接続する必要があり
    ます。新規に製作する安定化電源基板の完成を待たずに早々に確認したかったので、我がΕC-1H
    から安定化電源基板を外して、2次側に約100mA 流す抵抗を接続し、此処までの直流動作を確認
    したところほぼ上手く行きそうである事が分かりました。
    
     これに気を良くして上述した送り出しアンプ基板に手を加え、さらに我がプリのラインアンプ
    基板も外して所定の場所にセットすれば、全ての配線を進める事が出来、その暁には取り敢えず
    の音質確認も出来ると踏んだのです。この目論見通りに事は運んで、今現在仮にですが当該プリ
    の音が聴けています。我がプリの基板はSEコン化されてますから、この音以上にはならないはず
    ですが、完成した時の凡その音が分かって来ました。まだ断言は出来ませんが、L-Pad 不使用の
    問題は殆ど現れていないように感じましたので、このアップグレードは上手く行くだろうと言う
    感触を得る事が出来ました。アップグレードをする前とは大違いの音質のレベルアップです。
    
     最後に、プリの音質と言う事で思い出しましたが、前項で製作したバランス出力のみのプリの
    音質について少しだけ触れて置きたいと思います。結論的に言えば、十分実用になるプリとして
    仕上がったと思っています。現用の我がΕC-1Hと比べて音質的には同格ですが、大人の音と言う
    感じがしました。必要な音は全て出ているのに、はしゃいだところがないのです。しかし、私が
    問題視した過渡ひずみの増加については2つの事例に遭遇したと思っています。一つのソースは
    マントバーニであり、もう一つのソースはポール・モーリアです。どちらも再生が非常に難しい
    ストリングスの部分で起きましたが、瞬間的な過渡ひずみ感でありこれまでには気付かなかった
    異音でした。再生が難しい音と言うのはその信号波形が来ると虚弱なアンプはやられてしまうと
    言う事だと思います。どんな波形が来ても正しく増幅できるアンプを作る必要があります。今回
    の2つの異音だけでは断言は出来ませんが、その危険性は残された気がしています。
    
     前回も申しましたが真のバランス駆動と言うのは現時点では物理的に不可能であり、有るのは
    バランス伝送だけです。今回はプリの出力直前でバランス信号になり、パワーアンプで入力直後
    にアンバランス化されていますから、バランスの経路は比較的短くホットとコールドの信号差は
    生じ難い条件だったと思います。このプリとパワーアンプの間にチャンデバなどの機器が入れば
    バランス伝送の経路が長くなり、状況はさらに不利になるのではないかと思っています。  

    2029川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Tue Feb 15 20:00:00 JST 2022
    出力がバランスアウトのみのプリアンプを現在製作中。−−−どんな音になるか興味津々!
    
     旧型のWRアンプ当時は、私も世間の常識に則ってバランスで動作するWRアンプを作りましたが、
    新型に移行した時に、安価で小型軽量のWRアンプの開発を目指した経緯からリソースを倍も使う
    バランスは全く眼中にありませんでした。WRアンプはその新型に移行して以降、徐々に音質改善
    が進み、これまでのアンプに有り勝ちな、耳に嫌な感じを与えるひずみ感を極小まで無くす事に
    成功したのでした。だから、スピーカーから出る嫌な過渡ひずみが直ぐに分かるようになったの
    です。これらに必要な技術は、バランスにしたから有利になると言う事は全くありません。寧ろ
    不利にさえなり得るかも知れないと最近思い始めています。
    
     スピーカーから出る過渡ひずみを極限にまで減らす事で気付いたのですが、バランスにはアン
    バランスでは感じないようなひずみ感が気になる事があるのです。その原因を色々と考えて見た
    のですが、バランスと言っても、何処かでアンバランス信号に変換せざるを得ないのが現実です。
    理由は、バランス信号で直接駆動できるスピーカーは少なくても実用的には存在しないからです。
    もう少し言えば、振動板にホット用とコールド用の2つのボイスコイルを有しない限り、ホット
    とコールドの信号で直接バランス駆動する事は物理的に出来ないのです。ヘッドホンも然りです。
    ヘッドホンで言うバランス駆動は全く別物です。同様にバランス信号を直接出力できるマイクも
    実用的には有りませんから、マイクの中でバランス信号を電子回路で作り出してバランス信号を
    出力しています。似たような事はCD再生のバランス信号も同じであり、CD盤の音源ソースは元は
    と言えばマイクで拾ってますからアンバランス信号であり、DAC からバランス信号を引き出した
    としても真のバランス信号とは言えないのです。結局、世の中には正真正銘のバランス信号なぞ
    存在しないのです。
    
     百歩譲ってスピーカーの直前までバランス信号で来たとしても、BTL 駆動では正規のバランス
    駆動にはなりませんから、其処でバランス−アンバランス変換が起きる事になります。この変換
    の際にホットとコールドの信号が合成される事になりますが、ホットとコールドの信号は別々の
    アンプで増幅されますから、其処に微妙ではあるものの音質差のようなものがどうしても生じて
    しまう事になります。同じように作ったアンプでも個体差が生じる理屈です。余談になりますが
    バランスをWRアンプに取り入れた頃にBTL 駆動をやった事がありましたが、一見、迫力が増して
    音が広がるような感じに聴こえ、最初は良いかな?と思ったのですが、結局、繊細な音が出難い
    感じがあり音が大味になるので、何時しかやる気を失ってしまった事を思い出しました。それが
    BTL 接続の為にアンプの負荷が重くなる事が原因だったのか、ホットとコールドの信号に音質の
    差があったからなのか定かではありません。
    
     この音質の差はソース信号とは無関係な一種の過渡ひずみですから、一つ一つを別々に聴けば
    気付かない程度であっても、合成された時に生じる過渡ひずみは耳に不快感を与えるはずである
    と言うのが私の推論です。これが真実だとして何故このようなある種の欠陥を有するシステムが
    高級オーディオの代名詞になってしまったのでしょうか。元々バランス伝送はラインを長く引き
    回す必要のある放送局のようなスタジオでは必須であったからだと思います。ラインを長く引き
    回しても同相成分が打ち消されるのでハム等を引かないで済むのです。それが家庭オーディオで
    も必要でしょうか? スタジオで使われる技術だから高級であると言う図式ではないでしょうか。
    家庭オーディオでラインを5m以上引き回す事は余りありませんから、そもそも家庭オーディオ
    には殆どバランスのメリットは無いのです。5m程度ならWR製 RCA ケーブルでS/N や音質上何も
    問題なく使えています。
    
     問題は、自分も含めてバランスを家庭に持ち込んだ場合のデメリットを真面目に精査してなか
    った事だと思います。原理的にリソースを倍程度使う事になればそれだけ高額になる訳ですから
    買う立場の方々の事も考えるべきだったと思いますが、メーカーは逆にそれに目を付けたのかも
    知れません。それでも本当に音が良ければまだ救われますが、良く出来たアンバランスシステム
    より耳に付く嫌な音が多かったのでは、踏んだり蹴ったりになります。そして、一度バランスで
    システムを組んでしまった人は、中々見切りを付けられないのが現実です。この度、ご注文して
    頂いた方もバランスでシステムを組んでいらっしゃいます。しかもマルチですから、チャンデバ
    からしてバランスです。この中に嫌と言う程のICオペアンプが入っているのではないでしょうか。
    既にこの方は5チャンネルのパワーアンプの1台として、試験的にWRP-α120 を導入して頂いて
    いますが、仕方なく入力部にバランス−アンバランス変換基板を入れて対応しています。
    
     それでWRアンプの良さをご理解頂けたのか、その他のパワーアンプをWR製にする前に、プリを
    先にWR製に為さりたかったのでしょう。多分チャンデバにはバランス入力しかないのでバランス
    アウトのみのWR製プリをご所望に成られたのだと思います。私の意見が少し効いたのか、入力は
    全てRCA で良くバランスは不要だと言う事になりました。こうなりますと、L-Pad まではWBC も
    含めて従来の方式が使えます。送り出しアンプだけを、旧型プリの時に製作したアンバランス−
    バランス変換基板を2段差動化して置き換えれば、システムの構成は上手く行きそうです。
    
     今現在、ΕC-1HでSEコン化まで行うと
    
     1.標準型のΕC-1H:約13万円
    
     2.完全アップグレード:8万円
    
     3.SEコン化:10万円
    
    となり約31万円になります。これをバランスアウトのみに変更する事を考えると、使用基板の
    数はほぼ同じになりますから、部品代、工賃等は似たり寄ったりです。シャーシは大きいものを
    お望みでしたので、ワンサイズ大きいWO-70-43-33 にする事にしました。それで分かったのです
    が、このシリーズのシャーシが製造中止になった事を知りました。ですから、今後ΕC-1Hを作る
    事が出来なくなりました。製造が続行されるシャーシの中に何か良いものがないか物色中ですが、
    当面、WRプリはWRP-α9 だけになりそうです。電源トランスも中止品が増えていますし、プラの
    世界的不足が原因でコネクタが入手困難になっています。やはりコロナ禍がジワジワオーディオ
    にも影響し始めています。結局、ΕC-1Hより少しだけアップした額でお願いしΕC-1H/Premiumと
    命名しました。今現在製作中ですが、L-Pad 用のSWの入荷が遅れており未だ未完成です。
    
     L-Pad 用のSWは今まで1週間程で出来上がっていましたが、現在は2週間位は掛かるそうです。
    似たような話ですが、旧型のバランスプリをお持ちの方から、4連VRをL-Pad のような切替式に
    にして欲しいと言うリクエストがありましたが、東京光音の4P-2511Sの納期は 5月の連休明けに
    出来るかどうかだそうです。これはコロナ禍と言うよりも、腕利きの職人さんが減ってしまった
    からだそうですが、何れにしてもディスクリートでモノを作る時代からモノをIC化しコンパクト
    にしてしまう時代になったと言う事なのです。オーディオもその流れに添って行くのでしょうか。
    今の若い人は音に拘りを持たなくなってしまったのかも知れません。ライブの感動を我が家でも
    と考える人は殆ど無く、IC化された簡便なもので聴く時代になって行くのかと思うと寂しい気に
    なります。
    
     L-Pad は明日入荷予定ですから、抵抗付けに半日以上掛かるとして、明後日にはL-Pad を組み
    込んでΕC-1H/Premiumを完成させたいと考えています。そして最近安定化電源に少し手を入れて
    調子が上がった我がΕC-1Hと比較試聴して有意な音の差が出るかどうかをじっくり聴き取りたい
    と思っています。唯、プリの出力でバランス化しパワーアンプの入力で直ぐアンバランスに戻し
    ますから、バランスの経路が短いので、その分罪は軽いかも知れません。何らかの結果が纏まり
    ましたら、後日ご報告したいと思っています。私の仮説が当たって欲しいと言う気持と、当たら
    ずに優劣がつけ難いような音が出る事を期待する気持が、今は半々だとだけ申し上げて置きたい
    と思います。  

    2028川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Mon Jan 31 21:00:00 JST 2022
    WR安定化電源はDAC 用の外部電源としても効果的に使えます。−−−音質改善が見込めます!
    
     前稿で電子回路に取って電源は非常に重要であると説きましたが、WRの安定化電源はWRアンプ
    のみではなく、DAC 等のデジタル関連機器にも有効に働きます。実はWRレコーディングにはPCを
    始めHDD も録音データの記録用に使いますが、これらはWR式の安定化電源を使う事によってより
    高音質で録音できるようになっています。確かPC用には19V 、HDD 用には12V 、5Vの安定化電源
    を作った記憶があります。
    
     暫くデジタル用の安定化電源からは遠ざかっていましたが、最近WRP-α9/ANをご購入になった
    方から、DAC の電源にACパックのような外部電源をお使いである事を伺いました。そして、硬質
    な音が未だ残っていると仰っていましたので、もしやと思ってデジタル関連機器でもWRの安定化
    電源をお作り出来ますよ、と申し上げたのです。そしたら是非作って下さいと言う事になりトン
    トン拍子で話が纏まったのです。
    
     仕様は12V/1.5Aと言う事以外は分かりませんが、その程度なら普段WRアンプに積んでる安定化
    電源とそう遠くはありませんので、何時もアンプを作る時の設計感覚で作って見る事にしました。
    電源トランスには2Aのモノを使う事にしたのですが、世界的な銅不足の為か在庫切れのショップ
    が多いのには驚きました。これもコロナ禍の影響なのでしょうか。それは兎も角、あるところで
    最後の2個と言うお店を見つけて何とか購入する事ができました。
    
     新αシリーズのアンプの場合は4A、5Aと言うトランスを使いますので、その意味では特に問題
    無いのですが、普段のアンプの場合は正負2電源で作っていますので正電圧のみの単電源は逆に
    慣れて無くて、整流用ダイオードを4個用意してしまったり、負電圧用の平滑用ケミコンも取付
    けてしまったりと失敗しながらの製作になりました。歳を取ると経験豊富にはなりますが、その
    分思い込みが激しくなり、つい何時もの調子で無意識に行動してしまうのです。困ったものです。
    
     失敗しても特に何かが破損したりしなければ良かったのですが、実を申せば折角購入した1.4A
    の輸入トロイダルトランスを一瞬でお釈迦にしてしまったのです。これも初めての経験ですので
    お話して置きますが、要するに内部の回路で過電流が流れれば、普通は一次側に入れたヒューズ
    が飛ぶのがこれまでの常識でした。2次側が1.4Aの電源トランスは、決してひ弱なものではない
    はずですが、何の兆候もないまま電源が入らなくなったのです。ヒューズも飛んでないのにです。
    慌ててトランスの結線を外して、1次側の2つある巻線の導通を見たら、テスターの針は微塵も
    動かなかったのです。販売してる代理店のテクニカルサポートに電話で聞いた見たところ、偶に
    トランス内部で1次側が断線する事がある、と言う事でした。それで仕方なく第二の候補である
    EI型の2Aのトランスに買い替えたのでした。
    
     色々と紆余曲折がありましたが、最後はちゃんと動作する12V/1.5Aに適合するWR式安定化電源
    が完成したのです。デジタル機器用と言う事で何か変えた点はなく、何時も使う部品を使用して
    何時ものように完成させました。DAC の安定化電源は、パワーアンプと違って大きな電流変化は
    無いと思いますので、これで問題なく動作するだろうと思い、早速申し込まれた方に発送したの
    です。間も無く、それに対して次のようなレポートが送られて来ました。
    
    ★また、電源ですが相当効果があるように感じます。
    ★いままで聞こえなかった音が聞き取れるようになりました。
    ★電源フィルタの効果もあると思いますが硬質な嫌な響きが皆無になり、
    ★硬質な音でもうるさく感じなくなりました。
    
     と言うレポートを頂戴しました。今までひずみ感に埋もれていて耳に到達して無かった本当の
    音楽の姿が蘇ったのでしょう。この方はWR製電源フィルターも同時に入手されましたのでガラッ
    と音質が一変したのだと思います。又聴き取れなかった音が聴こえて来たばかりでなく、α9/AN
    納入時からずっと気にされていた音の硬質感が完全に姿を消したのです。音楽の中には若干硬い
    ように感じる部分もありますが、それはそれでちゃんと表現されるようになったのだと思います。
    斯様に、本当に良い音で音楽をお聴きになりたければ、WRアンプ購入だけでは無理な話であって
    三種の神器は勿論の事、ソース源に対するそれなりの心積もりが必要になる訳です。引き続いて
    
    ★また、中低音が寂しかったのがフラットなバランスになり音に安定感が出て、
    ★デリケートさも増したので抑揚がよく感じ取れるようになりました。
    ★音も広がるようになりあふれ出てくるようにも感じます。
    
    と言うご報告が続き、硬質感がなくなって、全帯域がフラットな感じに聴こえるようになった事
    が分かります。その為音楽の微妙なニュアンスが分かるようになり、音が広がって溢れるように
    聴こえるようになったのです。これだけの効果がWR製電源フィルターとWR式安定化電源のお陰で
    手に入った事になります。結局α9/ANは当初からそのような実力を秘めていたのですが、大雑把
    に言えばオーディオアンプに大敵な高周波ノイズにぶち壊されていた事になります。
    
     そして此処が大事なところですが、さらにコメントは続き
    
    ★音楽に没頭できるようになりました。
    ★いい音で鳴っています。
    ★ありがとうございます。
    
    と言う具合です。音楽に没頭できるようになった、と言うところが素晴らしいではありませんか。
    オーディオアンプは本来音遊びが目的ではないのですが、既成オーディオでは嫌でもそうせざる
    を得なかったと言う事でしょう。この方も此処まで来るのに、多分、相当遠回りをされた事だと
    思います。それがWRアンプに巡り会った事で一気に解決に向かったのです。
    
     それはこの方から最後に頂いたお便りに
    
    ★WRアンプと電源は宝物になりました。手放せないですね。
    ★電源は今のDAC が故障した後の候補のDAC もDC12V1.5A で動くようなので
    ★こちらも長く使わせていただきます。
    
    と記されていた事からも明らかです。唯、この方には、未だ未踏の可能性が残されているのです。
    それはお住まいが大都市の市街地ではない事もあって、プリ無しでこの境地まで行く事ができた
    からです。今後、WBC 付きのWRプリをお求めになれば、さらに音の世界が広がる事は間違いない
    と思います。
    
     皆さんもWRアンプを買った上に確かに三種の神器まで揃える事は大変でしょうけれど、WRには
    例外はありませんので、掛けた分の効果は必ず帰って来ますからそこまでは辛抱なさって下さい
    と此処で改めてお願いする次第です。そして、もしかしたら高級なDAC を購入するよりも、寧ろ
    外部電源からも供給できる中級品の方が、WR式安定化電源が使えますので却って高音質で音楽を
    楽しめるかも知れません。高級品のDAC 部分は良いとしてもその電源部がそれを帳消しにしてる
    可能性が否定できないからです。もう少し言えば高音質で鳴るアンプの安定化電源が作れる技術
    を保有してるかどうかでその安定化電源の価値は決まるのですが、WRアンプ並みの音質のアンプ
    は滅多にないと思われる事から、例え高級DAC と言えども、その安定化電源には?が付くのです。
    簡単なようで実はオーディオ用の安定化電源を作るのは難しいのです。だから安定化電源付きの
    パワーアンプが世の中には殆ど無いのではないでしょうか。技術も然る事乍ら音楽を正しく聴き
    取る事が出来る聴感も又技術者には求られるからですが、技術者が足繁くライブに通わない限り、
    それは不可能な話しだからです。
    
     外部電源が使えるDAC をお持ちのユーザーの方、もっといい音で鳴る可能性が大いにあります
    ので、是非ご相談下さい。単電源なら5万円前後で作れると思います。やはり電子回路には真に
    正しく動作する安定化電源が必要なのです。   

    2027川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Sun Jan 16 16:00:00 JST 2022
    例外的にですが過去に非安定化電源のWRアンプが有りました−−−非安定化電源アンプの音は?
    
     安定化電源を搭載していないWRアンプは小型のアンプに何種類か有りましたが、何と言っても
    本格的な物はWRI-β2 と言うプリメインアンプです。そこそこの台数が売れた覚えがあり人気も
    有ったのですが、採算性が悪かったのか比較的短期間で販売終了になっています。
    
     私は如何なるアンプの電源も安定化電源で供給すべきであると考えていますが、中には主旨に
    反したものが有ったのです。今回、このWRI-β2 をお持ちのユーザーの方からアップグレードを
    依頼された関係で、非安定化電源の音の本質が垣間見えたように感じましたので報告させて頂き
    ます。このアンプには、もう一点私の主旨に反するものがあり、それはプリメインと言う方式で
    すが、この問題は今回の本質的な問題ではありませんので殆ど触れない事にします。
    
     如何なるアンプも電子回路学に基づいて設計されています。その場合、電源は全帯域に亘って
    電源インピーダンスがゼロと言う理想電源が仮定されています。即ち、電源インピーダンスまで
    考慮した電子回路は、私の知る限り存在しません。しかし、非安定化電源の電源インピーダンス
    はどうでしょう。必ず直流域では大きく上昇してしまいます。それでは複雑な音楽信号を正確に
    増幅する事は出来ないはずです。大きな信号が来て大きな電流が流れれば、電源電圧は降下して
    しまうはずです。電源電圧が信号の大小に依って変化するとしたら、その信号は正しく増幅でき
    ないと思います。
    
     今回アップグレードをお引き受けした時点ではこの事を特に気にしていた訳ではなく、可能な
    アップグレードは何かを考える方が先でした。そして以下の4項目のアップグレードを提案した
    のです。
    
     1.準コン → コレクタホロワ型の純コン −−− EMe と非EMe とのハイブリッド方式
    
     2.線材交換 −−− 全てにひずみ感の無い線材を使う事。
    
     3.高級部品化 −−− 要所要所に部分的にSEコン、ASC コン、Vishayコンを使う事。
    
     4.ラインアンプのWBC 化 −−− 2段差動化を含む事。
    
     先ず、1.4.の為に基板を大幅に修正します。パワーTRも半分交換します。これにかなりの
    時間を要しました。基板を未然に測定器を使ってチェックして正常に動作するように修正します。
    上手く行けば、残りの大部分の配線等を取り外し殆ど真っ新状態にします。改めて、トランスの
    2次電圧をチェックしたところ、13Vx2 と18Vx2 のタップがありました。これまでは、18Vx2 が
    使われていて凡そ±22V 程度が供給され18W 程度出ていたようですが、22V で動作するコレクタ
    ホロワ型のアンプは普段作っていないので、急遽13Vx2 のタップを使ってΕ-10Hと同じ10W 型の
    アンプにする事にしました。
    
     方針が決まれば、あとは只管配線作業を行って基板が正常に動作するように努めます。最近は
    歳のせいか多少ミスが増えて来ましたので要注意です。幸い大したミスもなく、アンプは正常に
    動作するようになりました。此処で、普通は調整作業に入りますが、アイドリング電流は未然に
    規定値に調整してありますから、事実上無調整で完成します。
    
     いよいよ試聴です。何時も聴くテスト用CDを色々聴いて見たところ、ひずみ感や硬い音などは
    一切なく、WBC も適当に効いていて、その意味では心地良い音で鳴っていたと思います。この音
    に異論を唱える人は余り居ないはずです。私も合格の判を押したのでした。しかし聴き終わって
    何か物足りない気がしたのです。「音楽を聴いた!」と言う気がしないのです。いろいろ悩んで
    出だした結論は、ライブ音楽で感じる独特の張り詰めた緊張感のようなものが無かったからだと
    思いました。そして次に「何でそうなるの?」と考え始めていました。私の推論は上述した電源
    の問題ではないかと言う事でした。
    
     確かに、プリメインはセパレート式に比べて音質の点で不利になると思いますが、それは私が
    言う「プリ効果」が薄れるからであって、この場合の音質への影響は、音に粗さが残る事が主な
    現象のはずです。今回はそのような音の粗さは微塵も感じない程に音は綺麗に整っていたのです。
    多分それはラインアンプ基板が電源トランスから一番遠くに配置されていた事とデカップリング
    に2200μF と言う大容量電解コンデンサーが使われていた事により、ラインアンプの効果が正常
    に発揮されていたからだと思います。しかし、その事よりも音の強弱に従って電源電圧が微妙に
    変動する事の方が、より大きな影響を与えたのではないでしょうか? 例えば、音が伸びようと
    した時に電源電圧が降下すれば、音が一瞬怯む事にならないでしょうか? それはある意味音の
    刺激感が減って聴き易い音を提供する事にもなるのかも知れませんが、少なくてもライブ音楽を
    聴くには不利な条件になると私は思うのです。
    
     世の中の大半のパワーアンプ・プリメインは非安定化電源方式ですが、ユーザー方々が挙って
    仰るように、既成オーディオアンプでは真の意味でライブ音楽は楽しめない、と言うご意見とも
    符合します。だからWRアンプシステムで聴いた音に「正にライブだ!」と言うお気持ちになるの
    だと思います。これは勘ぐりですが既成オーディオアンプには物足りない分を、銀線とかOFC 系
    線材で色付けされたアクセサリー等を使って、補う必要があるのではないでしょうか? それが
    立派なビジネスになっている事からも推察できます。しかし、だからと言ってライブ音楽が真に
    楽しめる音にはならないはずであり、だから、それが結局「音遊び」に向かわせてしまうのかも
    知れないと思うのです。趣味ですからそれも結構ですが、私はオーディオ装置では音楽を楽しむ
    事を心掛けて欲しいと思います。
    
     現行のWRアンプには非安定化電源式のアンプは全くありません。最低価格のWRP-α9/ANでさえ
    列記とした安定化電源を搭載しています。ですから、WRP-α9/ANでも十分にライブ音楽を楽しむ
    事が出来ているのです。そうは言っても音には必ずグレードが存在します。それはご自分の聴感
    と深く関わって来ますが、聴感に応じて、色々ある機種からご自分に合うものをお選び頂ければ
    と思います。多少背伸びをされた方が、そのアンプを長くご愛用頂けるのではないかと思います。
    ご自分のアンプで音楽を聴いても「音楽を聴いた!」と言う満足感が十分得られない方は、是非、
    ライブ音楽を楽しむのに相応しい!とユーザー方々に太鼓判を押されてるWRアンプを試して見て
    下さい。文字の上からだけでは信用出来ないと仰る方の為に簡易な試聴機セットも用意しており
    ますので、下記のメール又は電話にてお問い合わせ下さい。
    
     メール:kawanisi@west.wramp.jp 届かない時は westriver_audio@yahoo.co.jp
    
     電 話:042-683-0212  

    2026川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Sat Jan 1 00:00:00 JST 2022
    謹賀新年 2022.1.1−−−年頭の辞
    
     今年もコロナウィールスに悩まされそうな気配ですが、そんな暗い気持ちを解消するためには、
    良い音で良い音楽を、目一杯自宅で楽しむ事で吹き飛ばして欲しいと思います。最近のWRアンプ
    システムでお聴き頂ければそれも夢物語ではなくなりました。それだけWRアンプは完成度の高い
    オーディオアンプに成長出来た事になります。
    
     オーディオは第一義的には音の趣味ですが、私は音楽の趣味でもあると思います。逆に言えば
    音楽なくしてオーディオは存在し得ないとさえ私は思います。最近の音楽の事は分かりませんが、
    音楽は、私の経験とユーザー方々のお声から、クラシック、ジャズ、ロックが三大ジャンルでは
    ないかと考えるようになりました。これらに共通する事はライブ会場で演奏されるのが基本だと
    言う事です。そして、ライブ会場で聴く音が、その録音より音の質が常に上である事です。
    
     勿論ポピュラー音楽やポップスもライブ会場で演奏され、その録音よりライブ会場の音が上で
    あれば排除する理由はありませんが、その演奏が録音のテクニックでカバーされて初めて映えて
    聴こえるのであれば、音質を云々するオーディオの対象としては如何なものかと言う気がします。
    私も経験した事がありますが、LPやCDなどで聴く録音の音が余りに素晴らしいので、そのライブ
    に足を運んで見たらガッカリしてしまった、と言う事があるのです。詰りライブ有りきではなく
    録音に頼った音楽が有ると言うことです。そう言う音楽をオーディオの対象にしますと、正しく
    オーディオを追求する事が出来なくなると思います。ライブの音が最高でなければ如何様にでも
    自分で好きなように音を弄る事が出来るからです。換言すれば、ライブで聴く音が基準ではなく
    なくなってしまうのです。
    
     クラシックの会場で聴いた音は、その録音に幾ら小細工したとしてもその音を質的に越える事
    は出来ません。ジャズもロックも然りでしょう。唯、只管に正しく再生できる技術を突き詰める
    しか他に方法がありません。これが真のオーディオだと私は考えます。これまで半世紀に亘って、
    既成オーディオと全く異なる新しい概念で私が研究し続けて来たのは、実はこの為です。それが
    最近になってやっと実ったのです。私が主唱する「高忠実度再生」が現実に可能になりました。
    
     この「高忠実度再生」と言う語句は今では殆ど死語になりつつありますから、少し噛み砕いて
    その意味を説明する必要があるのではないかと、最近気付きました。少し長たらしくなりますが
    「ライブ音楽の家庭での再現を可能にする再生技術」とでも言い替えたいと思います。日本人は
    音楽が好きだと言っても、ライブに足を運ぶ人は少数派ですし、その対象をオーディオマニアに
    限定すれば、極少数派になると思います。殆どのオーディオマニアはスピーカーから出て来る音
    の良し悪しを判断する場合、自分の好みの音かどうかをその基準にしているのではないでしょう
    か? それでは科学的にオーディオを遂行する事は出来ません。好みは千差万別で、正しい基準
    (物差し)を持たない技術は成り立たないのです。結局、非科学的なオーディオが横行し、それ
    に乗じたビジネスが流行る事になります。
    
     最近、ある方から頂いたメールに100%同感できる内容が書かれて有りましたので、そう考える
    人は私だけではない事をご理解頂く為に、以下にご紹介させて頂く事にします。
    
    ★話は変わりますが、youtube などでオーディオチャンネルを見ておりますと、
    ★いかがわしいオーディオアクセサリーのレビュー(というか偏見ですが)などが散見されます。
    
    ★アクセサリーをいじったところで音はよく成りません。
    ★変わることはあるかもしれませんが、よくは成らないのですが、
    ★いまだに高額なアクセサリーが日々新発売されてますね。
    ★不思議でなりません。
    
    ★最たるものが銀線ケーブルでしょうか。
    ★このような紛い物に高値がつくようではオーディオの未来はありませんね。
    ★良質なアンプとスピーカー、音源があれば、本来十分なはずですから。
    
     全く仰る通りです。この方の言葉をお借りすれば、WRアンプは研究が実りこの1〜2年で良質
    なアンプに成長出来たと思います。だから、三種の神器だけは必要ですが高額なアクセサリーは
    全く不要であり、下手に使えば音を悪化させる危険性すら孕んでいます。此処では銀線ケーブル
    が挙げられていますが、OFC 系ケーブルも然りだと私は思います。これ等のアクセサリーを使う
    必要のない良質なWRアンプは、正に、ライブ音楽の家庭での再現を可能にする音で鳴ってくれる
    のです。それは私が12年間も通ったサントリーホールでのオーケストラの音が基準になって紡ぎ
    出された音なのです。我が家で私の好みとは全く無関係なその基準の音が再現するようにアンプ
    を整えて来たのです。
    
     WRアンプはクラシック音楽だけではなくて、例えば一見正反対の音楽と思えるロック音楽にも
    通用します。それはWRアンプには普遍性が備わってるからです。自分の好みではなく正しい基準
    でアンプの音を突き詰めて行けば普遍性のあるアンプになるのです。実は上述したユーザーの方
    はジャズもお聴きになりますが、本命はロック音楽のようで、それなりの頻度でロックのライブ
    に参加されていらっしゃいます。そして最近行かれたロックコンサートに関するご報告を頂いて
    いますので、併せてご紹介させて頂こうと思います。
    
    ★先日、来日したキングクリムゾンのライブに行ってまいりました。
    ★最終来日との噂でしたので、(まあ、毎回そういう触れ込みなのですが)
    ★なんとか時間を工面し、行って参りました。
    ★ロバートフリップも75歳、往年のスピードはありませんが、やはりライブはよいですね。
    ★帰宅し、WRでアルバムを聞いてみました。
    
    ★73年のライブに連れて行ってくれました。素晴らしいです。
    ★ライブと比較し、負けているといえば、バスドラムの音圧だけです。
    ★もっともこれはPA機材を通しているので、ライブに比肩するのは困難でしょうけれど。
    
    ★往年の名演、近年のトリプルドラムになったクリムゾンが
    ★いつでも聞けるWRはやはり素晴らしいという他ないです。
    
    と綴られていました。バスドラムの音圧以外はライブでの音がその方の家のWRアンプシステム
    から再現されたようです。クラシック音楽もそうですが、雄大な低音だけは通常のスピーカー
    を使う限り全く同じように再現する事は出来ません。元々ライブ会場とは、ディメンションが
    大きく異なるから仕方がないのです。私は家から作り変える程の低音用スピーカーは必要ない
    と思っています。音圧が不足していたとしても、音の質は似通っていますから音楽として十分
    満足して聴けるからです。特に最後の2行はWRアンプに取っては大変名誉な内容だと思います。
    因みにこの方がお使いのアンプはWRP-α9 とWRP-α120 ですがどちらもSEコン化されています。
    勿論、三種の神器をお使いです。ご使用のエンクロージャーは20cmフルレンジをバックロード
    ホーンに納めたもので、セットで販売されているようですが、そんなにバカ高い価格ではない
    とお聞きしております。
     
     何故、この方がこのようなお考えに至ったかと言えば、やはりライブ会場の音をご自宅でも
    再現したいと言うご希望のもとで、オーディオを追求されて来られたからだと思います。もし、
    単に好きな音で再現したいと漠然とした気持ちでオーディオを始められたとすれば、WRアンプ
    に到達されてなかったでしょうし、多分ですが未だにあーでもないこーでもないと試行錯誤の
    連続であっただろうと思います。オーディオをやってる皆さん、新年に当たって漠然と好みの
    音を求めるのではなく、きちんとした目的・目標を決めてオーディオを楽しまれて見ては如何
    でしょうか。序にWRアンプの存在に気付いて興味を示して頂ければオーディオは半ば成功した
    も同然だと思います。WRアンプはライブ音楽に特別な興味のない方にも、聴き易くストレスの
    無い音を提供しますので、それだけでもお買いになってから損をした、と後悔する事は決して
    無いと思います。物は試し、諸ケーブルが付属した小型軽量な試聴機(WRP-α9/ANプロト及び
    Ε-10Hプロト)が用意されています。メール又は電話で申し込まれて見ては如何でしょうか。  

    2025川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Dec 16 21:00:00 JST 2021
    試験的に復刻を果たしたWRP-α9/AN(凄いハイC/P アンプ!)−−−ポチポチ注文があります。
    
     暫く音沙汰が無かった90歳になる兄から、最近電話を貰いました。私がラジオやアンプを自作
    する切っ掛けを与えてくれた兄です。当時、実家の階段下に有った3畳の小部屋が兄の工作室に
    なっていて、兄がお客さんから注文を受けたラジオ等の製作をよく横で見ていました。戦後間も
    ない頃はメーカー製の電蓄は未だまともに復活されておらず、電蓄は秋葉原で売っていたキット
    を誰かに組立て貰う事が多かったのです。
    
     電蓄と言っても中身は5球スーパーが多く、上部に付けられたクリスタルピックアップからの
    出力を5球スーパーの低周波部分を切り替えて入力し、SPやLPを再生するようになっていました。
    SPとLPの切替は、カートリッジの天地をひっくり返して使うターンオーバー式のカートリッジが
    使われていました。5球スーパーの低周波増幅には検波管を兼ねた6Z-DH3A と言う2極・3極の
    複合管が使われるのが定番でした。少し高級なものは出力管に42整流管に80が、安価なものには
    6Z-P1と12Fが使われていました。ついでに言えば、コンバーター管に 6W-C5、中間周波増幅管に
    6D6 が使われるのが一般的でした。
    
     兄は申年のせいか私より手先が器用で、ラジオの配線はそれは見事なまでに綺麗に部品や線材
    が整理されていました。傍で見ていても出来上がるのが楽しみでテストが始まるとワクワクして
    見ていました。工作台にはスライダックを通ったAC電源が準備されていて、ナイフエッジの接点
    を有する双極双投のスイッチで、普段は電源を完全遮断できるようになっていました。ですから
    電源ONして煙がモクモクと言うような危険な事は無かったのです。私もそれを真似れば良かった
    のですが、専用の実験室を持てない家屋事情から未だに何時も暫定的に実験をする情けない習慣
    が身に付いてしまっています。
    
     電蓄が完成するとテスト用のLP等を再生して見るのですが、我が家には親父が戦前に購入した
    流行歌のSPは沢山有ったものの、LPは全くありませんでした。ですから、LPは依頼者の方からの
    借り物が殆どでした。その中でも私の記憶に残ってるのは、やはりドラティ/ミネアポリス管の
    「くるみ割り人形全曲盤」、定かではないですがモーラ・リンパニーの「ラフマニノフP協2番」
    スコダの「ショパンP協1番、2番」が印象に残っています。ポピュラーでは「裸足の伯爵夫人」
    のテーマ音楽でユーゴー・ウィンターハルター楽団が演奏する「裸足のボレロ」でしょう。もう
    一つ鮮明に覚えているのは、多分本格的なプリとパワーアンプからなるオーディオ装置だったの
    だと思いますが、その時に借りて来たLPがコンチネンタルタンゴの12吋LPだった事です。GT管を
    見たのもその時です。オイルダンプアームにバリレラ型と言うカートリッジの付いたプレーヤー
    が付属していて、プリには各種EQ曲線の切替SWが付いてる事にも気が付きました。音楽も含めて
    全てが新鮮に私の目に写ったのでした。
    
     兄は自分で楽しむ為にも本格的なアンプを作っていました。我が家の食堂だった12畳の洋間に
    807PP のモノアンプが据え付けられていたのです。多分プレートには500V近い高圧が掛っていた
    に違いありません。普段はラジオが鳴るようになっていて私もラジオ東京で日曜日に放送された
    ポポン・ミュージック・レターで音楽をよく聴いたりしていました。司会の志摩夕起夫の独特の
    語り口やサポート役の浦川麗子の優しい声が印象的な番組でした。偶には、LPやEPも切り替えて
    聴けるようになっていて、ビル・ヘイリーの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」の確かEP盤
    を聴いた時の事でした。独特の低音のリズムに心躍る気がして未体験音楽にある種のショックを
    受けたのを覚えています。
    
     そう言う兄の影響を受けて今の自分があるのですから、ほぼ完成したWRアンプの音を是非とも
    聴いて貰いたいと思い、再三電話で一度来て聴いて欲しい旨を伝えていました。しかし兄も高齢
    で何某か病気を抱えていて、気楽に来れる状況になく話は延び延びになっていました。私も半ば
    諦めていましたが、先日図らずも電話を貰ったのでした。声の張りから元気である事が分かった
    ので一安心していましたが「お前のところのアンプは幾らくらいするんだ?」と思いがけない事
    を聞いて来たのです。「ピンキリだけど一番安いのは5万円かな」と返答したところ、「じゃー
    俺それ買うよ」と信じられない声がしたのです。まんざら冷やかしでも無さそうなので「じゃー
    完成したら連絡するよ」と言って、電話を切ったのでした。
    
     現在の兄は本格的にオーディオをやっている訳ではありませんが、やはり昔取った杵柄は忘れ
    難く、未だに幾つものスピーカーをリビングに置いて、CD再生やUSB 再生などを楽しんでいます
    が高価なものはなく、極普通のオーディオ趣味です。そう言う人がWRP-α9/ANを導入したら一体
    どのような音で鳴るのだろうか、又その音をどのように感じるのだろうか、その場に立ち会って
    確認出来る良い機会だと思いました。これまでに多くのユーザーの方々にWRアンプをお作りして
    いますが、その意味では常に一方通行であり、その場に行って立ち会った事がありません。何か
    分かれば良いと思いました。
    
     最近は基板製作は大体息子に任せていますが、偶々息子の方にも別の録音の仕事がありました
    ので、久し振りに全てを私が作る事になりました。歳のせいもありますが、少し遠ざかっている
    と勘が鈍るのか基板が一度では完成しません。WRP-α9/ANに必要なリレー基板、安定化電源基板、
    左右のアンプ基板の4枚共、すんなりと行かずに何らかのトラブルに見舞われたのでした。私も
    焼きが回ったのかと反省しきりでした。それでもトラブル箇所を何とか見つけられて無事に4枚
    の基板を完成する事が出来ました。
    
     デザインシャーシは息子が早めに作ってくれてありましたので、配置、穴あけ、取り付け等々
    の作業を開始しました。こちらの方は長年の経験が生きていてスムーズに事が運びました。ANは
    Ε-5H に比べて配線が複雑で大変です。コスト的にはANの方が掛っているはずですが、39,800で
    スタートした過去の経緯がありますから、それには目を瞑る事にしています。先ず、安定化電源
    まで正常に動作するかを確認します。正常に動作すれば、半分以上完成に近づいた事になります。
    あとは左右のアンプ基板を取り付けて電源及び入出力の配線をします。安価なアンプでも基板の
    コネクタには一切手を抜きません。一つ一つ丁寧にコンタクトピンを取付けハウジングに納めて
    配線を進めて行きます。これ等の配線が終わればいよいよ動作テストです。
    
     安定化電源までは動作確認が済んでいますので比較的気楽に出来ます。コンタクトピンの差し
    違えやコンタクトピンとビニール線の接触不良が無ければ、問題なく動作するはずです。先ずは
    アイドリング電力を最大でも10W を越えないように調整します。電源トランスに小型のものしか
    使えませんので、オーバーロードに注意する必要があります。最後の砦は残留ノイズです。先ず
    SP端子で左右共に15μV 近くまで下がるかどうかですが、微妙な調整はアース線の引き回し方を
    多少変えて調整します。上手く行けば、最後にHP端子にホンジャックを挿入してHP端子での残留
    ノイズを測ります。これはHP端子の共通アース端子からのアース線を、トランスから数cm離れた
    所でループを描くように引き回して、そのループ面積を調整して残留ノイズ値が左右共に 15μV
    程度に下がるようにします。このアース線はSP端子の残留ノイズには影響しませんから、SP端子
    の残留ノイズに変化はありません。
    
     こう言ったような調整は正にアナログ技術であって経験がモノを言います。全く戸惑いもなく
    成功裏に終わってのでした。あとは試聴を残すのみですが最早やる必要もないくらいに同程度の
    音質に収まります。これはWRアンプが有する再現性のお陰だと思います。アップグレードされた
    旧型WRアンプを含めてどんな型番のアンプでも然りです。今回は兄に敬意を表して、依頼されて
    なかった高級部品化まで施工してありますから、SEコン化を除けば最高の音質の部類になったと
    思います。マニアの方でもブラインドで聴けば、120WのWRアンプとの差は分からないと思います。
    だから表題でハイC/P アンプだと申し上げたのです。まだ完成しない内から兄から催促のような
    電話があり楽しみにしてるのかなと思いました。そして兄に具体的に行く日を告げたのでした。
    
     以前は私の父が晩年を過ごした家が兄のところからそう遠くないところにあったせいで、結構
    行く機会もあったのですが、お互い年を取った事もあってこの5、6年は本当にご無沙汰でした。
    久し振りに車を走らせたのですが、何処の信号を曲がるのかを忘れていて慣れないところに行く
    のは疲れると思いました。しかし、少し遠回りをしたくらいで何とか無事に辿り着く事が出来た
    のです。念の為に、貸出用アンプ一式を積み込んで行きましたので、先ず持参したSPケーブルと
    RCA ケーブルを使い、兄が常用するCDプレーヤーを使って再生して見る事にしました。要するに
    プリ無しですが、電源フィルター以外は三種の神器を使って再生したのです。プリアンプも電源
    フィルターも最初から準備出来る方は余り居ませんから、よくあるケースだと思います。
    
     試聴用ソースですが、兄のCDコレクションの中から探す事にしました。共通に知ってるソース
    となるとパブロ盤のカウントベーシーくらいです。これなら音質的に問題ありませんから、出て
    来た音の評価も正確に出来そうです。使ったスピーカーは型番を聞き損ないましたが小型の JBL
    です。兄が日本向けのものではないとか言っていましたが、結構いい音で鳴ったのでした。兄も
    第一声を聴いて「自分のCDではない見たいだ」と言っていました。暫く聴いた後、SPケーブルを
    兄が用意したものと交換して見る事にしました。兄は結構高かったと言っておりましたが、透明
    のビニール被覆に銅線の色が透けて見えるものでした。私には少し中高域が曇って聴こえる割に
    高域が強調されてるように聴こえたのです。音のナチュラル感が少し後退したと私は思いました
    が、兄にはその差がよく分からなかったようです。私がこの音を聴き続ければ耳が直ぐに疲れて
    来るだろうと思います。
    
     次にRCA ケーブルを昔ダイソーで購入した100円 ケーブルに交換して見ましたが、決定的な差
    は無く、このレベルでは特に問題がない事が分かりました。兄も昔買った似たようなケーブルを
    持っていましたので、結局、RCA ケーブルも兄所有の赤白のRCA ケーブルに変えてアンプ以外は
    全て兄の持っていたもので賄ったのでした。その時点で既に1時間半程が経過していましたので
    時節柄長居は禁物と言う事で、兄宅に別れを告げたのでした。今回の試聴はあくまで臨時のもの
    でしたから、多分兄はシステムを使い易いように再構築しているはずです。システムが落ち着く
    頃を見計らってご機嫌伺いをするつもりですが、全くWRアンプとは無縁のところにポツんと1台
    のWRアンプが入っても、それなりに鳴るものだと言う事が分かりました。既成オーディオアンプ
    に何らかのご不満をお持ちの方々、WRP-α9/ANをご購入になって見ては如何でしょうか。きっと
    オーディオの将来に一筋の光明を見出す事が出来るようになると思います。  

    2024川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Wed Dec 1 22:00:00 JST 2021
    SEコン化したΕ-5H も結構凄い事を実感しました。−−−可能なら、是非お勧めします。
    
     先日、地道に着々とアップグレードを重ねられているユーザーの方から、予約なしでΕ-5H の
    SEコン化の依頼を受けました。多分、軍資金が貯まったのだと思います。ほぼ予約された方々の
    SEコン化及び新規製作が一段落する頃でしたが、相変わらずSEコンはWRアンプに取ってはかなり
    重要な値が欠品中になっています。多分、予約された方を優先した為に一般に販売するSEコンは
    後回しになっているからだと思います。
    
     それでも、何とかしてΕ-5H のSEコン化を実現しない訳には行きません。私の限られたSEコン
    の貯金分を取り崩しても若干の不足が生じます。こうなると以前にも申し上げましたが、SEコン
    にも使われているルビーマイカで作られた英国製のマイカコンデンサーを使うしか、他に方法は
    ありません。その為に機会ある毎にそのルビーマイカコンを購入して、自分のアンプで試用実験
    を繰り返して来た訳ですから躊躇はありませんでした。勿論、ご本人様にもその旨をお伝えして
    許可を得た上で実施しました。
    
     実際には、2種の容量値で合計8個だけそのルビーマイカコンを使用してSEコン化を実現しま
    した。総数34個中の8個ですからSEコンの使用率は約76% になりますが、後述しますように異種
    コンデンサーを使った為に起きた音質劣化は事実上無かったと私は思いました。その理由は既に
    これまでWRP-α120 を含む種々のパワーアンプで体感した音質と比べて明らかな見劣りが無いと
    感じたからです。「見劣りが無い」と言う表現には5Wとワット数では一番低くて不利であるにも
    拘わらずと言う意味が込められています。これなら自信をもって納入出来ると思いました。
    
     納入してから1週間程経った頃に、以下に示すようなメールを頂戴しました。
    
    ★E-5HのSEコン化後の試聴報告(第一報)となります。
    
    ★事前の先生のお言葉にもありましたが、
    ★一聴して、確かに大きな変化は無いように感じました。
    ★正直、BGM のように聞き流す程度では、
    ★SEコン化した事には殆ど気付かないだろうと思います。
    
    と開口一番、SEコン化では決して劇的な変化は起きないと仰っています。正にその通りであって
    非常に常識的なご感想になっています。コンデンサーは確かに高周波特性まで考えた時には微妙
    な差が物理的に出て来ますが、それが余りに大きな音の変化に直結するとしたらそれはアンプが
    安定に動作してない証拠になると私は思います。逆に言えばWRアンプはコンデンサーが変わって
    も、ある範囲内の物理特性のものを使えば安定に動作する事になります。
    
     引き続いて、
    
    ★しかし、集中して聴き込んでみれば…
    
    ★○ 微小ノイズ(歪?)が更に減り、静かになった。
    ★○ 一音一音がより明確になった。
    ★○ 演奏のタメ、間が良く分かるようになり、音楽が一段と楽しく聴けるようになった。
    ★○ 声のリアリティが増した。
    ★○ 空間表現が向上し、全般的にライブ感が増した。
    
    ★…概ねこんな印象を受けました。
    
    と述べられています。
    
     正に同感!!と言ったところです。この方は私が言う過渡ひずみ感を微小ノイズと表現されて
    いますが、僅かな過渡ひずみを聴き分ける事が出来る聴感こそがリスナーには求められるのです。
    聴感はライブに通うとか、生楽器から発せられる楽音を頻繁に聴くとかしないと訓練されません。
    過渡ひずみが減ればそれだけ隠れていた楽音が聴こえて来ますから、静かにもなり、一音一音が
    はっきり聴こえて来る事になります。ピアノのタッチがボケて聴こえるのはこの事が不足してる
    からであり、SEコン化によってタッチがより明瞭に聴こえて来るはずです。このように音の良し
    悪しは楽器の楽音と切っても切れない関係にありますから、楽音を聴く機会の少ない人には音の
    良し悪しの判定は出来ない事になります。
    
     次の行の「演奏のタメ、間が良く分かるようになり、音楽が一段と楽しく聴けるようになった」
    と言う部分はライブに行って初めて養われる感覚だと思います。これは非常に微妙な音の差です
    が明らかにSEコン化で改善されると私も思います。さらに「声のリアリティが増す」と言う表現
    はボーカルものをお聴きになる方がよく使う言葉ですが、「空間表現が向上する」と言う表現は
    普通は余り聴かないと思います。しかし、ライブに行けば空間に音が散らばり正に立体的に音が
    降って来ます。ライブに行かない人には分からない感覚ではないでしょうか。SEコン化は明らか
    にこの感覚を向上させてくれます。
    
     このような訳で、
    
    ★聴き込めば聴き込む程、SEコン化以前よりも味わいが増した事は認識でき、
    ★音楽の旨みをより一層噛み締められる完成度になっているとの実感があるので、
    ★結果的には施工して頂いて良かったと思います。
    
    と取り敢えず、満足感を示して頂いています。そして、また次のステップを
    
    ★これでプリの方もSEコン化できれば、
    ★相乗効果で更にクオリティの高い再生音になるだろうとの想像が膨らみ、
    ★この先期待が高まります。
    
    のように楽しみにされていらっしゃいます。以前にも申し上げたかと思いますが、パワーアンプ
    とプリで半々程度SEコン化の効能を分かち合っていますので、是非プリの方もSEコン化を行って
    頂ければと思います。その時には、私もSEコン化を全力でサポートさせて頂きたいと思いますが
    最後に、次のように釘を刺す事も忘れてはいらっしゃいません。
    
    ★但し、劇的な変化では無く僅かな差でありますので、
    ★SEコン化で金額に見合う効果を得られるかどうかを感じるかは、個人差があるように思います。
    
    と冷静にSEコン化を見られており、ある種の健全さを感じました。それは取りも直さずWRアンプ
    の完成度の高さを物語っているように思います。SEコン化は確かに効果はあるけれどやってない
    WRアンプも決して捨てたものではない事を
    
    ★逆に言えば、SEコン化以外を全て済ませたWRアンプは、
    ★それだけでかなりのクオリティにまで到達している
    ★という裏付けになるのでは無いでしょうか!?
    
    と仰って、念を押されています。
    
     そして、最後に
    
    ★結論
    ★SEコン化は、絶対必要とは言い切れませんが、やはり行った方が良い。
    
    と結論付けられてメール文は閉じられていました。SEコン化未実施のユーザーの方々どうかこの
    感想文を参考に為さって、今後の計画を立てて頂ければ幸いに思います。SEコン化を決意された
    場合は、私が全力でSEコン化完遂に向けて努力させて頂く所存ですので、ご安心頂ければと思い
    ます。 
    
      尚、この方のプリは完全アップグレード済みのWRP-α9であり3種の神器を既に揃えて居られ
    る事を付け加えさせて頂きます。

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