ウエストリバーアンプの掲示板

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*私のレコード遍歴と題してラジオ技術誌に連載した原稿下部にあります。
何かの参考になれば幸いです。

    2076川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Fri Feb 9 20:00:00 JST 2024
    「完成されたWRアンプの音」とは? 
    
                  −−−耳を威圧するひずみ感の全く無い世界に導いてくれます!
    
     この言葉を私が使い出したのは、多分昨年だったと思います。この2、3年、私の目指す音が
    そろそろ実現しつつあるとは感じていましたが、最終アップグレードの「パワーTRの高ft化」を
    やり始めてから、その感が一層強くなったと思います。それと共に最終アップグレードまで到達
    したユーザー方々の証言には、例外なく「実際の楽器の音」がそれらしく聴こえるようになった
    と言う「ターム」が含まれる事が多くなったのです。
    
     オーディオは趣味ですから、その目的が個人に依って相違していても仕方がないのは当然なの
    ですが、それでもその王道は「ライブの音の自宅での再現」だと私は考えています。少なくても
    半世紀に及ぶ研究期間の後半に於いては、常にその事を意識して来たつもりです。オーディオの
    黎明期の雑誌には、「高忠実度再生」と言う文字が躍っていましたし、大真面目で生楽器の忠実
    なる再生を目指す実験等が行われていたと思います。「無線と実験」だったかの表紙に、チェロ
    を弾く奏者と、それを録再するオーディオ機器が並んで写ってる写真が載っていたのを、今でも
    印象的に憶えています。
    
     少し経ってからですが、舞台に生バンドと大掛かりな録再装置を準備した公開実験に参加した
    事もあります。最初は生演奏で始まり、途中で録再の音に切り替わるのですが、それに気付いた
    かどうかを会場に居る聴衆に質問するものでした。しかし正直に言って当時の私にはそれが判別
    できなかったのです。それだけ再生音が良かったのでしょう。考えて見れば、未だ高周波ノイズ
    が世の中に氾濫していなかったので、アンプの音もひずみ感など無い素晴らしいものだったのだ
    と思います。当時私が自作した真空管アンプの音も、気持ちの良い音を再生してくれていました。
    大した技術が無くてもソコソコ「いい音」で鳴った時代でした。
    
     だから、オーディオの原点は「ライブの音の自宅での再現」だったはずなのですが、何時しか
    立ち切れ状態になって久しいのです。その最たる元凶は、やはり世の中のデジタル化と共に急激
    に増大した「高周波ノイズ」だと思います。厳しく言えば昭和の40年までで、ひずみの無い素直
    な音のするオーディオアンプは、この世の中から姿を消したのです。多かれ少なかれ、何処かに
    ひずみ感を伴うアンプになってしまったのです。大メーカーをも含む電気メーカーが挙って参入
    したオーディオ全盛期は正にそんな時代だったのだと思います。
    
     このようなアンプを使う以上「原音の忠実なる再生」は夢の又夢にしかならなくなったのです。
    帰還アンプの過渡ひずみは多様でレベルも大きいので、一般の4N線材やコンデンサー等が発する
    ひずみ感をマスクしてしまう為、それらには気付き難く輪を掛けてひずみ感の多いアンプになり
    ます。こうして「高忠実度再生」から一人減り二人減りして、何時しかこの言葉を使う人はこの
    世からは居なくなったと言えると思います。黎明期には輝いていたこの「高忠実度再生」と言う
    字句は徐々に有名無実化して、何時しか忘れ去られて行ったのです。私自身も所帯をもつように
    なっていましたが、普段に自分の家で聴くアンプの音が思うように鳴ってくれず、藻掻き始めて
    おりました。学生の頃に自作したアンプはあんなにも気持ちの良い音で鳴ってくれたのに、その
    ギャップには、唯々閉口するしかありませんでした。
    
     行き場所を失ったオーディオアンプは、音の全体を捉えるのではなく音の部分部分に着目して
    その狭い範囲の音の良し悪しを論じるように様変わりして行ったのではないかと思います。即ち
    ひずみ感の目立たない部分に着目し、音楽全体の真のプレゼンスには目を瞑ったのです。そうだ
    としたら、ライブの経験が無くても自分の感性だけでモノが言えますから、誰でもが気楽に参加
    できますし、何時しかそれがオーディオだと言う常識に固定化されて行ったのでしょう。線材を
    ofc にしたら何処何処の帯域の音が聴き易くなったとか、コンデンサーを変えたらビオラ・ダ・
    ガンバの艶が出たとか何とか、皆さんにも思い当たる節があると思います。メーカーの宣伝文句
    を読んで見ても、今一つ言いたい事が良く分からないのはこの為です。このように整理しますと
    オーディオの現状・実体が見えて来るのではないかと思います。このようなオーディオを、私は
    既成オーディオと呼んでいます。オーディオ人口の大半を占めていますから、その規模は圧倒的
    な数になっていますが、これで作り手も含めて本当にこの方達は満足出来ているのでしょうか?
    
     私はこのようなオーディオには付いて行けないので、一線を画し我が道を歩んだのです。正に
    孤軍奮闘でした。上述したようなオーディオを追及してる人達には幾ら言っても「猫に小判」の
    ようでした。「負性抵抗理論」の基礎研究を先ず行い理論武装をした上で、一歩一歩WRアンプを
    科学的に開発して来ました。完成した回路を既成オーディオアンプの標準形と比べて眺めて見る
    と、当然ながら似ていて全く非なるものになっています。この努力が実を結びつい最近になって、
    これ以上の技術的考慮は不要と言う結論に至ったのです。それが「完成したWRアンプ」なのです。
    自分の技術とライブ音楽を愛するユーザー方々の証言の融合に依って獲得できた産物です。この
    オーディオなら存在価値は十二分にあると、私は胸を張って言えます。ライブ音楽さえお好きで
    あれば、あなたを絶対に裏切る事はありません。
    
     どうか、これまでの既成オーディオに疑問を持たれている方、聴きたい音楽が、耳に煩い嫌な
    音で掻き消されてお困りの方は是非WRアンプをお試し頂きたいと思います。嫌な音=ひずみ感が
    全くないWRアンプなら、全ての楽器がそれらしく聴こえて来ます。部分部分のいい音に満足して
    いたオーディオから脱却して、無条件で音楽に没頭できるようになります。もう買い替えの必要
    もなくなります。一定の額を投資すれば、あとはソフト購入等にお金を回せます。先ず参考の為
    に項番2075等をご参照頂きたいと思います。現在購入可のWRアンプがラインナップされています。
    皆さんに取ってお馴染のプリメインアンプは有りません。既成オーディオは高周波ノイズの点で
    不利なプリアンプ部とパワーアンプ部が同居するプリメイン方式が主ですが、WRアンプは高周波
    ノイズの影響を受け難いセパレート方式を採用していますから、本格的なオーディオシステムの
    構築が可能になるのです。  

    2075川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Sat Jan 20 18:00:00 JST 2024
    WRアンプの実体 −−−現在どのようなアンプ等がご購入頂けるのかご紹介します!
    
     この度の能登半島大地震により被災された皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。不幸にして
    お亡くなりになられた方にお悔やみ申し上げます。被災地の一日も早い復旧を祈念しております。
    
     前項ではWRアンプの原理原則について説明させて頂きましたが、抽象論ではピンと来ない方の
    為に、実際にどのようなアンプや機器が用意されているのか、歴史的な流れを加味しつつ、現行
    製品を中心に具体的に説明を加えさせて頂きます。
    
     WRアンプは1998年に、パワーアンプWRP-α1 の1号機が完成したのが始まりです。ベンチャー
    甲子園大会で優勝したのもこの頃です。当初はラジオ技術の編集部で、形式的にはキットとして
    パワーアンプのみを発売しました。WRアンプはセパレート方式を推奨しますので、その2、3年
    後だったかにプリアンプWRC-α1 を発売していると思います。掲示板の中でこれ等を旧型アンプ
    と呼んでいます。頑強な鉄シャーシを用い、文字等の印刷にもシルク印刷を採用し、メーカー製
    とは一味違った風情がありました。しかし残念ながらそれを加工してくれた工場が閉鎖される事
    になり、方針転換を余儀なくされたのです。
    
     アンプを改変する時期でもありましたので旧型アンプを製造中止にし、手始めに小型で安価な
    アンプを新たに開発する事にしました。誕生したのがΕ-5H とΕ-10Hですが、この「Ε」と言う
    ギリシャ文字には数学で「僅かな値」と言う意味がありますので、ミニパワーアンプに相応しい
    命名だったのです。その後30W 型としてΕ-30H等も開発しましたが、元々プロテクション回路に
    簡略型を用いていた事もあって、30W 以上のアンプには安全性に問題が無いとは言えず、今では
    新αシリーズも開発された事でもあり、製造中止になっています。出力回路は準コン方式でした
    が、研究が進んで、最終的には純コンのコレクタホロワ方式に改変されています。
    
     WRのパワーアンプが市販品と大きく異なるところの一つが、電源が全段安定化電源供給である
    事です。その為、安定化電源が動作する分だけ電圧を高く供給する必要があり、又其処での発熱
    を逃がす放熱器が不可欠になりますから、より大きな電源トランスと一つ余計な放熱器を必要と
    します。一見不経済に見えますが、電源インピーダンスが直流域からフラットにならない欠陥を
    抱えた、既成オーディオメーカーが採用している非安定化電源回路では、理想的な高帰還アンプ
    を作る事は出来ないので仕方がありません。
    
     またプリアンプにはΕC-1Hを新たに開発しました。旧型プリと大きく相違する点は、送り出し
    アンプにパワーアンプ基板を用いている事です。出力インピーダンスがパワーアンプ並みに下り
    ますので、ヘッドホン端子付きにする事も可能になります。送り出しアンプの前段には2段差動
    のラインアンプ基板が入ります。ラインアンプにはスピーカーの低域特性を補償する「WBC 回路」
    が組み込まれています。又送り出しアンプとの間に音量調節用のL-Pad が入ります。唯ΕC-1Hの
    ケースがディスコンになりましたので現在製造出来ない状態ですが、デザインは少々違うものの
    同一寸法のケースがありそうなので、ΕC-1Hと同等品を作る事は今でも可能だと思います。
    
     一方で、同一性能でありながら小型で安価なプリアンプWRP-α9 を別途開発してありますので、
    特に見た目に拘らない限りこれで支障はないと思います。唯、標準型のWRP-α9 は安価ではあり
    ますが、これでは「完成したWRアンプ」の音には到底およびませんから、完全アップグレードが
    必要になります。又WRP-α9 にはHP端子が付いていますので、なまじの市販品よりずっと高品質
    なヘッドホンアンプにもなり、重宝に使って頂けると思います。プリにもパワーアンプと同様に
    電源部には安定化電源を採用しています。
    
     前出の新αシリーズのパワーアンプに付いて此処で少し説明を補足させて頂きます。旧型には
    「α」と言う文字が使われておりましたが、これが新しく復活すると言う意味で新αシリーズと
    命名したのです。基本的な回路は2段差動ですが出力回路はエミッタホロワではなく、純コンの
    コレクタホロワ回路です。プロテクション回路にはSP端子に直流電圧が現れた場合と安定化電源
    に過電流が流れた場合に、安定化電源の電圧をゼロに落として危険を回避し、SP端子に入ってる
    リレーをoff にしてスピーカーを守るようにしてあります。
    
     此処までは特にアナログに特化したものではありませんが、LP再生に必要なものとしてヘッド
    アンプ付きフォノアンプWR-αPH/HDがあり、またプリアンプにはEQ基板が搭載できますが何れも
    SEコン仕様の為現在ではSEコン集めから始める必要があります。従って、直ぐにお作り出来るか
    どうかお約束はできませんが、この世にSEコンが存在する限り不可能と諦める必要もないと思い
    ます。ご希望の方はご相談下さい。
    
     最後に三種の神器の一つである電源フィルターと、ACパック代替用安定化電源は何時でも製作
    可能ですので、遠慮なくお申し付け下さい。何れも高周波ノイズ低減による音質アップが大いに
    期待できる機器です。
    
     以上をまとめますと、現在製作可能なパワーアンプは
    
     1)Ε-5H (5W型)・・・・・・・ 54,000
    
     2)Ε-10H(10W 型)・・・・・・ 84,000
    
     3)WRP-α30(30W 型)・・・・・230,000
    
     4)WRP-α50(50W 型)・・・・・250,000
    
     5)WRP-α120(120W 型)・・・・330,000
    
    です。何れも「完成したWRアンプ」の音質を保証します。
    
     単なるパワーアンプではありませんが、WRアンプの入門用としてプリ、パワーアンプ、そして
    ヘッドホンアンプの三様に使えるスリー・イン・ワンアンプWRP-α9/ANを用意してありますので、
    お試し頂きたいと思います。パワーアンプ部はΕ-5H と同等です。VR付きΕ-5H としても使用が
    可能です。
    
     6)WRP-α9/AN(5W型)・・・・・ 49,800
    
    
     一方、現在製作可能なプリアンプの方は
    
     ◎  WRP-α9(69.120)+ 完全アップグレード(90,000)・・・・・159,000
    
    です。これも「完成されたWRアンプ」の音質を保証します。
    
     尚、完全アップグレードの主な内容は
    
     1)ラインアンプ基板の増設(「WBC 回路」を含む、WBCoffSWの追加は有料)
    
     2)音量調節器交換 VR → L-Pad化
    
     3)電源部 → 安定化電源化(電源トランス交換又は追加、安定化電源基板の追加)
    
    となっています。
    
     WR特製の機器は
    
     1)電源フィルター・・・・・80,000
    
     2)安定化電源装置(電圧・最大電流はご希望通り)・・・・・70,000〜80,000
    
    です。
    
     WRアンプが割高に見えるのは、電源部には例外なく安定化電源を積んでおり、しかも1台1台
    を丁寧に手作りしているからです。特にパワーアンプはざっと1.5 倍以上のコストになっており
    ます。これも「完成したWRアンプ」の音質を達成するする為には仕方がないのです。ご理解頂き
    ますようにお願い致します。  

    2074川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Mon Jan 1 00:00:00 JST 2024
    謹賀新年 2024.1.1
    
     コロナ禍に依って多かれ少なかれ人々の心は荒んだように思います。それは最近のニュースで
    報じられる事件を見聞きすれば明らかです。こんな事件がこれまでに起きた事があるのだろうか
    と感じる程の酷い内容のものが多過ぎると、私には思えます。もしも事件を起こした人が音楽の
    趣味さえ持っていれば、或いは起きなかったのかも知れないと考えるのは甘過ぎるでしょうか?
    
     音楽は私達音楽好きのバックボーンに成ってるように思います。大袈裟に言えば音楽なくして
    この世の中は渡っていけないように私は思うのです。三度の飯より音楽が好きだと言う人も居る
    と思いますし、そのくらい音楽が好きである事が実はオーディオの趣味にも必要なのではないか
    と最近思うようになりました。
    
     この様な方はWRアンプユーザーの中では少数派だと思いますが、こう言う方達がいらっしゃる
    からこそWRアンプは此処まで成長できたのではないか、と今更ながら感謝の気持ちで一杯になり
    ます。このような方の殆どはその頻度は別にしても、偶にライブに足を運んでいらっしゃるはず
    です。音楽が真に好きであれば一度は生で聴いて見たくなるはずだからです。これはオーディオ
    を趣味にする為の一つの必要条件ではないでしょうか。ライブで生の音も聴かずにオーディオ論
    なぞ語れるはずもないでしょう。
    
     生で音楽を聴けば徐々にではありますが聴感は否応なしに研ぎ澄まされて来て、オーディオの
    音の良し悪しを正しく判定する事ができるようになります。ライブに行かない人は聴感に進歩が
    殆どないので、既成オーディオアンプのひずみ感が見破れずに堂々巡りをするのです。WRアンプ
    のユーザーには聴感に優れた人が一定数居て、それを身に付けた人達が自ら進んで最終の高ft化
    アップグレードまで付き合って下さり、結果として「完成したWRアンプ」を支えてくれたのです。
    オーディオの音を正しく評価できるのは、いくらAIが進化したとしても、私は経験を積んだ人間
    の耳にしか出来無いのではないかと思いますし、又そう思いたいのです。こんな心の機微にまで
    触れる事もAIの独壇場になる世の中は、私は想像すらしたくありません。
    
     「完成したWRアンプ」には全くと言って良い程にひずみ感がありません。昔からオーディオの
    理想は「ストレートワイヤー」だと言われますが、換言すれば音にひずみが生じないと言う意味
    です。これは言うに易しですが、多数の各種メーカーが参入した既成オーディオ技術では、残念
    ながら達成されなかったのです。だからストバイのffで音が引き攣れたり、ピアノの音が飽和感
    を伴ったり、人の声が硬かったりして、音の分かる人は見放したのだと思います。
    
     そうなってしまうのは一体何故でしょうか? それはオーディオの根本理論を「自動制御論」
    に求めたからだと思います(「自動制御論」さえ参考にしないのは論外)。しかし「自動制御論」
    はあくまでも自動機械やロボットの制御用の学問であり、オーディオアンプに適用しても良いと
    言う科学的証明無しに盲目的に利用し続けた事に問題があると私は睨んでいます。オーディオが
    関連学会から殆どサポートされてなっかた事もその一因です。そして誰一人異論を唱える事無く
    全員が右に倣えで終始した事が、オーディオの斜陽化を招いた最大の原因ではないかと思います。
    私自身はと言えば、帰還アンプを幾ら作っても良い音で鳴らなくなった時期から、全く別の角度
    で根本理論を定め始めました。脱「自動制御論」を決断したのです。
    
     それが「負性抵抗理論」です。例えば、この理論に依れば位相余裕にして110 度以上取らない
    とエミッタホロワを伴う3段帰還アンプの入出力インピーダンスの実部には必ず「負性抵抗」が
    出現して来る事が計算で明らかになっています。「負性抵抗」は不安定要素ですから、アンプの
    動作を不安定化し、結果的にアンプはひずみ感のある音を出力する事になります。110 度と言う
    位相余裕を従来の高域補償法で実現する事は不可能ですから、既成オーディオアンプはひずみ感
    を多少に拘らず出力する事になります。一事が万事の如く既成オーディオアンプが「ストレート
    ワイヤー」に絶対なり得ない所以です。信号を正しく増幅できない既成オーディオアンプを幾ら
    屁理屈を捏ねて正当化しても、その存在価値を認めさせる事はできないはずです。故にユーザー
    が何処かに「いい音」のするアンプがあるのではないか、と考えるのは妄想に過ぎません。全て
    のアンプは大同小異であり、高額を払って手に入れても聴感が優れている人は結果的にガッカリ
    するだけです。
    
     「負性抵抗」と言う概念は難しいらしく、電気系大学を卒業したからと言って身に付いている
    とは限りません。寧ろ物理的内容まで理解してる人は少数派です。従って、私が帰還アンプには
    「負性抵抗」が生じると警告しても意に介さない人が殆どであり、よく分からない事は無視する
    と言うオーディオ技術者が多いのが実情です。従って一向に既成オーディオ技術は本質的に進歩
    しないので、耳に不快なひずみ感を発生するアンプを永久に作り続ける事になります。
    
     WRアンプは、このひずみの元凶である「負性抵抗」が生じないように、特許を取得した2つの
    高域補償法を採用し、さらに「負性抵抗」の点で非常に不利なエミッタホロワの類を切り捨てて、
    有利なコレクタホロワ方式を採用していますので、既成オーディオアンプとは一線を画す出来栄
    えになっています。ライブに行って聴いているかのようなひずみ感のない「いい音」を、ご自分
    のリスニングルームで満喫したい方は、是非「完成したWRアンプ」をお試し頂ければと思います。
    「完成したWRアンプ」は多くのWRアンプユーザーの方々に依って例外なく支持されています。
    
     多少の投資は必要ですが、既成オーディオアンプのように無駄になる事は決してありませんし、
    又今後のオーディオライフを今度こそ豊かなものにしてくれると思います。このお誘いは、従来
    からよくある美辞麗句を並べた宣伝とは本質的に違います。科学的アプローチと多くのユーザー
    方々の異口同音の賛辞が基本にあるからです。最早オーディオは、下駄を履くまでは分からない
    ような混沌とした技術ではなくなったのです。作れば必ずその音のするアンプになります。その
    代わりに既成オーディオ技術が混在する中途半端な参画は可能な限り避けた方が賢明です。悪い
    方に足を引っ張られるからです。WRが定める三種の神器を含めて、WRアンプで統一して頂く事が
    「いい音」への近道になります。
    
     此処に書き記した内容は、これまでのオーディオの常識からしても難解な部分が多々あるかも
    知れません。「よく分からないから敬遠する」のを極力避けたいと思いますので、ご質問のある
    方は気楽にメールにてお問い合わせ下さい。納得して頂けるまで懇切丁寧にお応えするつもりで
    おります。
    
     本年も引き続き、WRアンプをよろしくお願い申し上げます。  

    2073川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Sun Dec 10 10:00:00 JST 2023
    最近、旧型WRアンプのアップグレードが続いています。
    
             −−−ちょっとお金を掛けるだけで超クリアな音のアンプが入手できます!
    
    
     項番2070以降に旧型WRアンプのアップグレードを3台続けて行いましたが、何れも大好評です。
    やはり最終アップグレードである高ft化は音質の向上に相当の効果があるようです。オーディオ
    アンプに付き物であったひずみ感(引き攣れる、詰まる等の耳に不快感を与える嫌な音)が皆無
    になるからでしょう。高ft化未実施のWRアンプを含む既成オーディオアンプは、多かれ少なかれ
    ひずみ感を発生してしまいますから、これまでは必ず何処かに耳に煩く感じる音が含まれていた
    はずです。この状態では残念ながら音楽を真に楽しく聴く事はできないでしょう。
    
     それがウソのように解消するのですから、その驚きは唯事ではありません。旧型プリ WRC-α1
    の高ft化等を行った方からは、下記に示すようなご感想を寄せて頂きました。勿論パワーアンプ
    WRP-α1 も同時に高ft化までアップグレードをされていますが、これまでアンプ内蔵のSPを普段
    にお使いの為に、先ずプリのみを使用した場合のご感想になっています。WRP-α1 で通常のSPを
    鳴らした場合のご感想を頂けた時は何らかの形でご報告しようと思っています。この方のプリは
    旧型でありながら中身は新型プリと同じ基板に変更されています。筐体は旧型である為、別電源
    方式である事と安定化電源基板にはバイポーラ接続された6個のケミコンが搭載されてますから
    EC-1H より若干音質的には有利になっているはずです。又ご本人のご希望でWBCoffSWを付加して
    あります。
    
    ★まずプリアンプを接続して聴いております。(WBCはoff状態です)
    
    ★スピーカーは、日本のレイオーディオの10cmウーファーの2wayスピーカー(アンプ内蔵型)の
    ★モニタースピーカーです。CDを聴いています。
    
    ★まず、一聴して、ひずみが少なく・刺激的なところが全く感じられないと思いました。
    ★安心して音楽を楽しめるという印象です。
    と開口一番仰っています。「ひずみが少なく・刺激的なところが全く感じられない」と言う記述
    からも、私の言ってる事が強ち強調されたものではない事がお分かり頂けるかと思います。
    
    ★オーケストラは全体がほぐれて柔らかくなり、各楽器の音もそれぞれよく聞こえてきます。
    ★とはいっても分析的過ぎて各音がばらばらに出てくるわけではなく、
    ★有機的にまとまりながら、部分部分でポイントになる楽器がよく聞こえる感じです。
    ★とりわけバイオリンが素晴らしく、線が細く美しい音色と艶やかな部分と両方聞こえます。
    とも述べられています。オーケストラの再生は非常に難しく、硬直して聴き苦しい音になり勝ち
    ですが「全体がほぐれて柔らかくなり、各楽器の音もそれぞれよく聞こえてきます」と表現して
    いらっしゃいます。これは、これまで有ったひずみ感が無くなった事で達成されているのですが、
    その聴こえ方は分析的ではなく、あくまでも各楽器が有機的に溶け合うようです。結果、オケの
    中でも特に再生の難しいバイオリン群の音が、美しく艶やかに聴こえるようになったようです。
    
     さらに、
    
    ★ピアノの右手・左手もバランスよく聞こえます。
    ★それから、人間の声がとても改善されました。
    ★モーツァルトのレクイエムは声が硬くて今までは耳への刺激があったのですが、
    ★今回初めてゆっくりと楽しめました。ラクリモサの部分も楽しめます。
    ★声の大きさだけではなく、ハーモニーが聞こえてくる感じです。
    とお書きになっています。オーディオ再生で最も難しい、と言っても過言ではないピアノ再生も
    順調のようです。ffでの飽和感がなくなり恰も其処で鳴ってるかのように聴こえたのではないか
    と思います。また再生の難しい人間の声が相当改善されたようです。オペラ等の歌手の声を自然
    に再生することはかなり難しいものですが、「声が硬くて今までは耳への刺激があった」ものが
    ハーモニーまで美しく聴こえるようになったご様子。モツレクはカラヤン盤かリヒター盤が有名
    でしたが、どちらも余り良い音とは言えませんでした。音質に期待せずに曲の良さだけで聴いた
    記憶が私にもありますが、これからは高音質でモツレクが楽しめるようになると思います。
    
     後半では、ユーミンの歌唱とガットギターの再生音にも感動されたようで、
    
    ★また、荒井由実の1970年代のCDを聴いてみましたが、
    ★歌い方のうまさがとてもよくわかり、感動しました。
    と言う風に書かれてあって、歌い方の上手さが凄くよくお分かり頂けたようです。ひずみ感なく
    聴く事は、歌手の技量を見抜く上でも大層重要なのだと思われます。
    
    ★もう一つ、ガットギター(クラシックギター)が初めてガットギターらしく聞こえました。
    ★今まで、ちょっと硬い響きで、ハーモニーが今一つ感じられなかったのですが、
    ★柔らかく甘い音色とハーモニーが聞こえるようになりました。
    ★実際に演奏者の生の楽器で聴いた際の音色にとても近い感じがします。
    と付言されており、再生の難しいガット弦独特の柔らかみまで分かるようなギター音に変貌して
    いたと証言されています。その音は「演奏者の生の楽器で聴いた際の音色にとても近い感じ」で
    あったそうで、WRアンプの目的の一つである『生演奏の感じが我が家でも楽しめるようになる事』
    が正に達成されたと言っても過言ではないと思います。
    
     最後に総合的な印象を
    
    ★全体的な感じとして、耳を刺激していたひずみのようなものが無くなったため、
    ★楽器の微細な響きや合唱などのハーモニーの美しい部分が
    ★霧が晴れるように聴こえ始めたのかなと感じます。
    ★有難うございます。
    のように纏められてます。「耳を刺激していたひずみのようなものが無くなった」結果「楽器の
    微細な響きや合唱などのハーモニー」が「霧が晴れるように聴こえ始めた」と結論付けて居られ
    ます。プリを高ft化しただけでこれだけ効果を上げるのですから、高ft化アップグレードの凄さ
    は推して知るべしではないかと思います。
    
     話はもう一方に移りますが、この方はWRP-Δ120 の高ft化アップグレードをして下さいました。
    Δシリーズはαおよびβシリーズの後に開発されたシリーズです。Δ120 で初めて120Wアンプを
    世に送り出しましたが、WRアンプ史上最も重いアンプです。この方はマルチシステムの低音用に
    このアンプをお使いだったのですが、使用していた場所の室温がエアコンがない為に夏期に上昇
    する事が多く、故障し勝ちであった事から暫くの間は休眠していたようです。この度、故あって
    急遽高ft化アップグレードまで一気に施工する事になったのです。
    
     アップグレードが無事に終わり試聴を行いましたが、120Wアンプ独特の厚みと言うか存在感の
    ある音に納得しました。勿論、音質ついては言うに及びませんが、3月に府中のウィーンホール
    で録音して来た、ベートーベンの「運命」のバイオリンとピアノの二重奏盤を聴く限り、ホール
    で実際に聴いた音より寧ろひずみ感のようなものが少なく、ナチュラルでありながらリアリティ
    に富んだ音が聴けた気がしましたので、早速返送の手続きをさせて頂きました。
    
     次の日の夕方だったと思いますが、電話のベルが鳴って受話器を取るとその方の上気した声が
    飛び込んで来ました。Δ120 の時に一緒に納入させて頂いたままの出力50W のWRP-αZEROと聴き
    比べたそうですが、兎にも角にも全然違うクリアな音に吃驚されたようです。興奮冷めやまない
    と言う感じでした。『プリのみを高ft化しただけで』と上述しましたが、パワーアンプのみでも
    同様の効果がある事がお分かり頂けると思います。この方はオーディオに関して超ベテランなの
    ですが、多分今まで聴いた事もないような全く新しい音に出会い、久し振りに興奮されたのだと
    思います。『完成されたWRアンプ』から出る音は、人をそこまで感動させる音なのです。新旧を
    問わずWRアンプであれば、例外なく完成されたWRアンプに変貌させる事が可能です。オーディオ
    を諦めないで下さい。長い間混沌としていたオーディオ技術は完全決着したのです。半世紀の間
    に亘って原理原則から考え直した、真の科学技術の積み重ねの勝利だと思います。
    
     何回も申し上げますが、それ程にWRアンプに於ける高ft化アップグレードはオーディオアンプ
    に依る再生音を完璧なものにしているのです。勿論、WRアンプだから可能になった事です。一人
    でも多くの方に、高ftのパワーTRが入手可能な内に、このアップグレードを遂行して頂きたいと
    思う所以です。余計なお世話かも知れませんが、WRアンプを購入した以上は『この音を聴かない
    で終えるのは勿体ない』と思い老婆心ながらこの一文を書かせて頂きました。蛇足ながらこれは
    既成オーディオアンプには望むべくもない画期的な音なのだと付言して筆を置きたいと思います。  

    2072川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Nov 16 10:00:00 JST 2023
    限定1台、SGDsなWRP-α30を特価発売します。
    
                       −−−新型αシリーズを購入するチャンス到来です!
    
     WRアンプは既に完成されたアンプとして、かなり多くのユーザー方々にその実力が認められて
    いますが、中でも高額な新型αシリーズは人気の的です。しかし最安値のWRP-α30でも23万です
    から購入したくても直ぐに手が出せないのも事実です。今回の企画は項番2065辺りからつい最近
    まで、ずっと続けて書かせて頂いた方のお陰で実現したと言っても過言ではありません。
    
     と申しますのはこの方には旧型アンプ時代にプリアンプであるWRC-α1 とパワーアンプである
    WRP-α1 を2台ご購入頂いておりました。そして今回の一大プロジェクトの最後に、高ft化等を
    含むアップグレードを為さって頂いたのですが、その際に、SEコンなどの部品取りの為に1台の
    WRP-α1 を解体されたのです。その甲斐あって完全にSEコン化された状態でWRC-α1 + WRP-α1
    のセットを実現する事が出来たのでした。
    
     さて、その解体されたパワーアンプから電磁シールド付きの高級EI型パワートランスと3つの
    放熱器とそれぞれの基板、およびプロテクション&整流基板とリレー基板が宙に浮いてしまった
    のです。私はこれは再利用のチャンスだと思い、その方にお願いしたところ快く譲り受ける事が
    出来、暇暇に旧型パワーアンプの部品を使って最新のWRP-α30に仕立てて来ました。整流直後の
    ケミコンには、私が御所大事に保管して置いたニッケミの超大型ケミコンCEGWを放出する決意を
    しました。それが昨日無事に完成しテストCDを試聴したところ、やはり新型αシリーズならでは
    の落ち着いた音で心地よく鳴ってくれました。
    
     「完成したWRアンプ」の全くひずみ感のない音の世界は、体感した方は例外なくお認め頂いて
    いますが、正に面目躍如たるものがあると我ながら思いました。高ftの大型パワーTR以外は何処
    にでもある普通の部品を使って実現されています。MK-400上に所狭しと並んだ各種部品等は壮観
    ではありますが、外観からだけでは、このアンプから全くひずみの無い理想の音が出るとは思え
    ないのではないでしょうか。要するにアンプは回路が命なのです。勿論、部品選択も欠かす事の
    出来ない大事な作業であって、最終の最終アップグレードであるフィルムコンの低容量化も実施
    してあります。
    
     そろそろ、ひずみ感(硬直感、刺激感等々)が随所に現れ今一つ音楽に浸り切れないオーディオ
    とは決別しませんか? ひずみ感はオーディオには付き物だと諦めていませんか。もうその必要
    は無くなったのです!
    
     このアンプにご興味のある方は下記要領をご参照の上、
    
      メール:kawanisi@west.wramp.jp 届かない時 → westriver_audio@yahoo.co.jp
    
      電 話:042-683-0212
    
    までご連絡をお願い致します。
    
                          記
    
    
                     特別販売価格:173,000
    
                     納期:即納
    
                     保証期間:特別3年間
    
                     SEコン化:応相談
    
                     詳細:メール及び電話にて相談可  

    2071川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Fri Nov 3 16:00:00 JST 2023
    最近、お一人から2台の電源フィルターのご注文がありました。
    
         −−−「三種の神器」の一つとしてだけでなくストリーミングにも有効のようです!
    
     商用電源(AC電源)がクリーンだったのは昭和の30年代までで、東京オリンピックを境にして
    急速に悪化したように思います。私が学生の頃は自分で作ったアンプが、気持ち良い音で鳴って
    くれていましたので、音に関する悩みを全く感じた事がありませんでした。しかし、電磁環境は
    ジワジワと悪化の一途を辿っていたのです。それは世の中の発展、即ちデジタル化と無関係では
    なかったと思います。しかしその事に気付いている人はオーディオメーカーの人も含めて世の中
    には皆無だったはずです。
    
     私がどうもおかしいと感じ始めたのは、30歳を過ぎた頃だったと思います。これまでのように
    アンプを作っても気持ち良い音で鳴らなくなって来たのです。真空管アンプからこれまで聴いた
    事のない嫌なひずみ感を感じたのです。やはり、オーディオ好きである先輩I氏も同様な感触を
    お持ちだったようで、古き良き時代のI氏の物理学研究室では専らその話題に終始していました。
    その会話や実験室での実験から浮かび上がったのは、
    
     1.オーディオには高周波が関与してるのはないか?
    
     2.それを助長するものに高周波ノイズがあるのはないか?
    
    と言う2つの仮説でした。以前にも書いたと思いますが、まだ学生の頃にカソードホロワ回路の
    プレートに電源を供給するビニール線の長さで、明らかに音質に変化がある事を掴んでいた私は
    これらの2つの仮説には何の抵抗もなかったのです。これはのち程WRアンプからエミッタホロワ
    の類を完全追放する事に繋がっています。
    
     その後、この仮説を基にしてWRアンプの開発が始まるのですが、そう容易いものはありません
    でした。当時私は振動学の研究室に属していてその数値解析の為に東大の大型計算機センターを
    よく利用していました。その間隙を縫って回路解析を始めていました。エミホロには「負性抵抗」
    が宿ると言う事実を電子回路学の参考書で読んでいましたので、実際にそれを数値的に計算して
    確認したのです。その後エミホロを有する三段帰還回路の入出力インピーダンスを計算して見た
    ところ、単独のエミホロの量を遥かに越える「負性抵抗」の存在を知ったのです。これでは良い
    音で鳴るはずがないと悟ったのでした。
    
     それでこの「負性抵抗」を消失させる為の回路を考案して特許を申請したのが平成8年と10年
    です。これを元に実際にWRアンプ1号機を製作したのですが、まだまだ甘いところがあり、今の
    WRアンプの足元にも及ばない音質でした。その対策の為に「三種の神器」なるものを設定したの
    がWR電源フィルターの始まりです。勿論、これだけで全てが解決する程オーディオは甘くはなく
    その後、聴感の鍛錬、コレクタホロワ化、4N線材の吟味、ひずみ感を伴う部品の追放等々の手を
    打って現在に至り、ついに今年の初め頃に大型パワーTRにまで高ft化を進め、やっとWRアンプを
    完遂させる事が出来たのです。
    
     当然の事ながら、正しく動作するアンプが技術的に完成したとしても悪化する電磁環境の問題
    を無視する訳には行きません。三種の神器の一つとして使って頂く事は勿論、殆どはデジタルの
    世界でありながら、完璧なストリーミングの構築に関係する全てのデジタル機器にも必要のよう
    に思います。つい最近に立て続けにご注文を頂いた方は、既にアナログ用に1台導入されている
    方ですが、PCを含むストリーミング用機器の為に、さらに2台追加注文されたのです。
    
     幸いWR電源フィルターのOUT2(パワーアンプ系)は500W位まで然したる温度上昇もなく使う事
    が可能です。その方に取ってこの点が一番気掛かりだったようで1台目の導入時に下記のような
    試運転の状況報告を頂いています。
    
    ★動作確認を平均350WのPCと平均150WのTVにて各々行いました。
    ★一時間負荷をかけながら天板の温度を確認したところ
    ★PCが少し暖かい30度くらい?でTVがひんやりしたくらいなので発熱は問題ないようです。
    
    と仰っていますので、問題なく使用に耐えると言う事が言えると思います。続いてその効果にも
    言及されています。
    
    ★音はあまり音量を上げれていないですが
    ★PC、TVどちらのケースも少し荒いかなと思ったところがなくなり、
    ★より微妙な抑揚やニュアンスが際立つようです。
    
    と述べられてますように、確実に電源フィルターの効果が認められています。WR電源フィルター
    の導入前は、私のサジェスチョンもあって、市販のノイズフィルターを2段重ねてお使いだった
    ようで
    
    ★PC、TVに市販の電源フィルタを各 2個ずつ使用していたのですが、やはりWR式電源フィルタに
    ★してよかったです。
    ★両方をWR式電源フィルタにできるのを楽しみにお待ちしています。
    ★もう一台の方よろしくお願いします。
    
    とコメントされています。
    
     此処で少し補足しますが、PCは当然ながらTVも高周波である映像信号を扱いますから、アンプ
    に取って有害なノイズ源になります。又一般の市販製電源フィルターはコモンモード用コイルに
    3個のセラミックコンが使われているだけですが、WR電源フィルターはノーマルモード用コイル
    に高級フィルムコンを使ったフィルターと、コモンモード用コイルに高級フィルムコンを使った
    フィルターをサンドイッチ状に5段も重ねていますので、フィルター効果が違う上にASC コンと
    Vishayコンと言う非セラミックコンを使用している事で音質にも有利に働いていると思います。
    
     さて、今度は2台目を納入した際に頂いたご感想です。
    
    ★動作確認ですが一時間ほど負荷をかけても以前のものと同様に全く問題ないです。
    
    ★また、今回の 3台目導入で自室内の家電はエアコンを除いて
    ★全てWR電源フィルタより供給されるようになりましたが
    ★どんどん音がスムーズになり微妙な音が聞こえてくるようになって
    ★期待以上の効果がありました。
    
    ★ソースの所為と思っていた粗目のところがスムーズになって
    ★微妙な音が聞こえてきて音楽に没入しやすくなりました。
    ★TVやPCや外付けHDD には市販の電源フィルタを 2台ずつ使っていましたが
    ★音に関わるところはWR製にするとやはり向上するのですね。
    
    と仰って頂けており、皆様もシステム内のデジタル機器には是非WR製電源フィルターをご使用に
    なって頂きたいと思います。システムに無関係なエアコン等には市販のフィルターでも十分だと
    思います。さらに、WR製電源フィルターには3口のACアウトレットがありますから、経済的にも
    メリットがあると示唆されています。
    
    ★市販フィルタが 1台1〜1.5万円ぐらいすることを考えると
    ★電源フィルタ 1台で100Wが 2台と500Wが 1台を賄えて 8万円で購入できるのはありがたいです。
    ★この度はありがとうございました。
    
    と結ばれていますが、この方が最初にACパック互換の安定化電源の製作を依頼された方ですから
    当然ながらWR製安定化電源も併用なさっている事と思います。
    
     これまでAC電源のノイズ対策にWR電源フィルターを含む「三種の神器」をお勧めして来ました
    が、斜陽化したCDの購入を諦めてストリーミングに移行される方は、ACパック互換のWR製安定化
    電源と組み合わせる形で、是非WR電源フィルターも併用為さる事をご提案申し上げます。確かに
    全てを満たすように安定化電源と電源フィルターを揃えれば相当の出費になりますが、今後はCD
    盤を購入する費用は無くなる訳ですし、ネット上には質の良いハイレゾ音源も存在するはずです
    から、将来の展望のないCDに固執するよりは前向きにオーディオを楽しむ事が出来ると言う気が
    致します。  

    2070川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Oct 5 16:00:00 JST 2023
    旧型のWRアンプも手を加えれば、最新の完成したWRアンプに変貌させる事が可能です。
    
            −−−旧型アンプのアップグレードを以って今回のプロジェクトは終了です
    
     前項の最後に表題の予告を行いましたので、その結果をお知らせしたいと思います。これまで
    の固定概念で、古いアンプには手を入れても音質の改善は高が知れてると思い込んでいませんか。
    それは既成オーディオアンプの常識であって、WRアンプはそんな事は全くありません。勿論多少
    のアップグレード費用は掛りますが、その金額で新しい既成オーディオアンプを買うより遥かに
    高音質のまともなアンプを手に入れる事が出来ます。高音質のまともなアンプとは、ひずみ感が
    なくライブで聴くどんな楽器の音も違和感なく楽しめると言う意味です。
    
     何故それが可能なのでしょうか? それはWRアンプが既成オーディオとは全く違った科学的な
    手法で開発されたからです。科学的とは「再現性」「普遍性」を満足してる事ですが、その経緯
    や詳細については過去のWR掲示板をお読み頂きたいと思います。話を戻して、再現性があります
    ので旧型アンプでも完成したWRアンプと同等のものが簡単に再現でき、しかも普遍性があります
    から個人の好みとは無関係に、どんな楽器や音楽にも適用し、何方にも受け入れて貰える普遍性
    のあるアンプになるのです。
    
     最新のストリーミングを含めたWRアンプシステムを導入された方は、20年前にご購入下さった
    旧型アンプ一式を後生大事に保管されていました。「捨てるには忍びないので何とかなりません」
    と仰られたので、今回の一連の製作の最後に完全アップグレードをさせて頂いた訳です。その事
    は前項の最後の方で少し触れてあり、その時点でWRP-α1 の完全アップグレードは終了しており
    プリのWRC-α1 の方に取り掛かりますと書いたと思います。勿論、WRC-α1 のアップグレードも
    無事に終って納入されています。
    
     本稿では、そのご感想と一大プロジェクトを通して導入されたシステムの「総括」を頂戴して
    いますので、以下にご紹介させて頂く事にします。旧型アンプ類は、これまでWRP-α9/AN単独で
    お聴きになっていたセカンドシステムの方でお使いになるようで、先ずWRP-α9/ANをプリとして
    WRP-α1 の音をお聴きになった時のご感想です。
    
    ★メインと同じ音がします。やはりWRの音ですね。
    ★ゲインが上がっているのもあるとは思いますが、
    ★小音量でもα9 単独よりもずっと情報量が多く響きがいいです。
    ★単独には戻れないですね。
    
    ★メインシステムでα120 との入れ替え比較は
    ★いずれ時間に余裕がある時にやってみようと思います。
    
    ★アップグレードお願いしてよかったです。
    
    と仰っています。「メインと同じ音がします」と言う表現は、旧型パワーアンプでも違和感なく
    音楽が楽しめると言う意味です。勿論、完成したWRアンプにもWRP-α9/ANからWRP-α120 までの
    ラインナップがあり、価格に応じた音質レベルが有るのは否定できませんが、その質に於いては
    違和感がないと言う事です。もう少し言えば、音を聴き取る聴感能力は個人差があり、ライブで
    長期間に亘って鍛えた人と殆どライブに行った事のない人では、グレードの違うアンプが必要に
    なると言う事です。
    
     次にプリWRC-α1 に関するご感想です。
    
    ★昨日無事にWRC-α1 届いています。
    ★動作も問題なさそうです。
    
    ★セカンドシステムでWRP-α1 をプリとして使っていたα9/ANと入れ替える形にしてみました。
    ★静かに音が流れてきます。α9/ANよりもある意味地味な感じがします。
    ★もう少し聴き比べてみますが、こちらの方がよりフラットで正しい音のような気がします。
    
    と述べられています。「地味な感じ」と言う表現は、無い袖を振らない正統的なアンプの音だと
    と言う事です。完成したWRアンプには、フィルムコンに依るパスコンの容量は1μFを上限として、
    0.68μF か0.47μF を多く使うようにしています。旧型アンプ時代には、2.2μFを結構使用して
    いましたが、そのままアップグレードをしますと中高域のレベルが突出して「静かに音が流れて
    きます」とは行かなくなるのです。
    
     WRP-α1 の項で書かれてありました「単独には戻れないですね」と言う行は、プリアンプとの
    セパレート方式がオーディオには必須だと言う事を意味します。だから20年前に開発した旧型に
    於いてもWRC-α1 +WRP-α1 でスタートしたのでした。それは学生の頃に懇意になった、当時の
    三井物産でご活躍されていた方のお宅にお邪魔して、クォードのプリ+リークのパワーアンプ+
    グッドマンの音を聴いて、自分が作るアンプとの大きな音質差を思い知った事が少なからず影響
    しているのです。因みに、プリメインと言う中途半端な形態は全く存在していませんでした。
    
     此処からはこの方に依る「総括」です。
    
    ★本当に一大プロジェクトでした。
    ★おかげさまで音のクオリティが全く別次元になりました。
    ★今回学んだことは色々ありますが、大きくは二つでしょうか。
    
    ★まず一つは、アンプの重要性です。
    ★巷では、スピーカーが一番大事でいいスピーカーであればアンプの差は小さなものだ、
    ★という意見もあります。
    
    ★しかしそうではなく、程々のスピーカーでもアンプが正しければちゃんと
    ★音楽が楽しめる正しい音がするんだということがよくわかりました。
    
    との事。良くぞ言ってくれました!  常々私が声を大にして言ってる事ですが未だに浸透しない
    ようです。確かに、これには条件があって使用するアンプが完成されたWRアンプのように正しく
    動作する事が必須であり、帰還が不完全な為に過渡ひずみを垂れ流す既成オーディオアンプでは
    スピーカーの音で誤魔化すしかないのも知れません。スピーカーに拘る人はアンプに良質なもの
    を使ってない証拠と言えるかも知れません。私は高々10万ちょいで買った B&W805MATIXで一生を
    終えたとしても、このスピーカーの音で完成されたWRアンプに到達出来た訳ですし、何ら悔いは
    残らいと思っています。況やスピーカーを買い替えるような気持ちはさらさらありません。
    
     そして、もう一点音源としてのストリーミングの重要性について述べられています。
    
    ★もう一つは、デジタルデータ伝送系の電源の重要性です。
    
    ★スウィッチング電源のノイズは確かに大きな問題だと思っていましたが、
    ★それ以上に微小ながらも高頻度な変動についていける
    ★安定性が重要なんだということがよくわかりました。
    
    ★これまでの経験で、
    ★ACアダプターと機器の間にノイズフィルターとキャパシタを入れると
    ★明らかに音質の改善がみられることはわかっていました。
    
    ★今回WR電源を導入してみてその効果の大きさに驚きました。
    ★おそらくその広帯域にわたる出力インピーダンスの低さにより際立つのだと思います。
    
    ★いわゆるバッテリー駆動だけではダメなんですよね。
    ★アンプなどアナログ系に有効なのは簡単に想像できますが、
    ★デジタルデータの領域でここまでとは考えていませんでした。
    
    ★アンプが正しいから、よりはっきり効果がわかるのだと思いますが、
    ★今回アンプの上流のネットワークの部分の改善が
    ★全体に寄与した大きさは完全に想定外でした。
    ★ネットワークオーディオは底なしです。
    ★CDは完全に凌駕できそうですが、その分お金もかかりますね。
    
     仰るように、WR式安定化電源の効能はノイズを減らすと言う事と出力電流の変化を吸収できる
    と言う事だと思います。この相乗効果で、デジタルの世界でも高音質化に寄与出来ているのだと
    考えられます。確かにバッテリー駆動が理想だと考えてる技術者が居ますが、本物の安定化電源
    を知らないのでしょう。アンプには絶対に本物の安定化電源が必要です。だから現行のWRアンプ
    には全てこのWR式安定化電源を搭載しているのです。これは旧型アンプ時代から私が拘って来た
    事です。既成オーディオパワーアンプは殆ど未だに非安定化電源です。これ一つ取っても正しく
    動作するアンプにはなり得ない事が分かります。全ての電子回路は、理想電源が暗黙の内に想定
    されているにも拘らず、それを無視する技術者が居るのが現実です。
    
     結局、安定化電源にも帰還の問題が孕んでいて、正しく動作する帰還アンプに必須である安定
    な補償法が確立出来ない従来の帰還方式では、本物の安定化電源は作れないのです。残念ながら
    これは科学的に動かし難い事実です。即ち従来の安定度の目安である「位相余裕」にして120 度
    取れない帰還アンプには必ず「負性抵抗」が残存します。この解析的な証明は難しいですが数値
    解析であれば一例を示す事が出来ます。エミッタホロワを有する3段帰還アンプに於いて「負性
    抵抗」が入出力インピーダンスに現れないように、WR式高域補償(特許取得)を行ったとします。
    この時「位相余裕」を別途計算して見ると何と120 度になっているのです。一例だとしても従来
    の帰還技術で120 度は法外な数値です。どう逆立ちしても不可能な値です。従って、帰還が安定
    に掛けられないので過渡的ひずみ感が必ず残り、ストリングスのffのような難しい曲想で、耳に
    煩く感じるアンプになってしまいます。だからと言って非安定化電源を採用したとしても、その
    上に搭載される帰還アンプ自体からも同様な過渡ひずみが出る訳ですから、結局、何年経っても
    完成されたオーディオアンプが生まれないのです。
    
     これまでのオーディオは目先を変えたものを作り続けただけで、本質的に殆ど進歩してないと
    言っても良いと思います。その証拠にオーディオ産業は斜陽化してしまい、曽ての殆どの有名な
    ブランドは消え去っています。自動制御論を鵜呑みにして使った結果です。オーディオアンプは、
    自動制御論を越えた新しい帰還技術が確立できるかどうかに掛っています。「負性抵抗」概念の
    導入はその一つの方法論です。その他の事は、小手先の技術ですから幾ら工夫を重ねたとしても、
    高が知れており、正しい帰還アンプ製造には結び付きません。音の分からない人は良いとしても、
    ライブに行って正しい聴感を獲得している人はもう既成オーディオアンプを見限るべきでしょう。
    例え高価な既成オーディオアンプを幾ら買ったとしても、本質的には何ら変わらないと思います。
    部分的には良い音がしても、必ず何処かで過渡ひずみ感が顔を出します。ブーミーな低音もその
    一例です。帰還技術さえ本質的に解決出来ればあとの事は付いて回って来ます。さらに、最近に
    なってWRアンプは全てのアンプから負性抵抗の権化であるエミッタホロワを完全に追放し、終段
    のパワーTRを高ft化した事によって、より安定な帰還アンプに進化しています。混沌としていた
    オーディオアンプの世界にWRアンプは科学的な終止符を打ったのです。オーディオは帰還アンプ
    さえ本質的に解決出来れば、そんなに難しく考える必要は無くなるのです。
    
     結びの言葉です。
    
    ★この夏は酷暑でしたが、
    ★この一連のアップデートにより久しぶりにいい音楽に浸ることできました。
    ★また、久しぶりにスピーカーを作ったり、
    ★他のちょっとした工作でハンダの匂いに懐かしさを感じながら過ごしました。
    ★線材も入手できたのでWR推奨のスピーカーケーブルも自作しました。
    ★オーディオ小僧復活の夏でした。
    
    ★セカンドシステム用にWR電源フィルターが欲しくなるのは時間の問題な気がしますが、
    ★今回は一旦ここで終わりにしようと思います。
    ★たくさん作っていただいてありがとうございました。
    ★SEコンのことやWRの完成といえるタイミングであったりと、
    ★本当にいい時に巡り逢えたと思い感謝しています。
    
    ★ありがとうございました。
    
     こちらこそこの一大プロジェクトに参加させて頂いて心より感謝申し上げます。20年前にニア
    ミスしてから音信が途絶えていたにも拘らず、WRアンプの完成年に奇しくも遭遇する事が出来た
    のは、単なる偶然ではなく、会うべくして会ったと思えて仕方ありません。その当時から未完の
    WRアンプを見込んで頂き、長い時間経過後にも拘らず、又再訪して頂いた事が全てだと思います。
    世の中にはこう言う結びつきもあるのでしょう。信じ切れば救われるのかも知れません。  

    2069川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Sat Sep 9 21:00:00 JST 2023
    WRP-α120 から始まった一連の製作が今回で一旦終了します。
    
       −−−旧型アンプを冬眠させて以来、長期間の沈黙を破って一気にオーディオ道が開花!
    
     表題にもありますように、このお方は旧型時代にWRC-α1 及びWRP-α1 をご購入下さりながら
    故あってオーディオを一時的に封印されて居られたようです。しかし最近になって無性にいい音
    で音楽が聴きたくなられたようで、WRアンプが未だ健在である事を確認された上で、堰を切った
    ようにオーディオ道に戻られたのです。
    
     そのご報告が項番2065に認められています。先に納入されたWRP-α120 に続いて、プリアンプ
    であるWRP-α9 が納入された時に頂戴した一文です。オーディオ鎖国をお解きになり一気に最新
    のWRアンプシステムの音を耳にされた時の驚きと感動の様子が、あからさまに綴られてあります。
    そのギャップは「月とスッポン」ですから驚かれるのも当然の事かと思います。既成オーディオ
    が20年以上経っても相変わらずの音を繰り返してるのに対して、WRアンプは既成オーディオには
    無い正しい理論の下で着実に高音質化を成し遂げ、つい最近「高ft化アップグレード」を以って
    「完成宣言」をしたのですから、そのギャップは計り知れない程だったと思います。 
    
     その本質は何でしょうか? 結局端的に言えばアンプからひずみ感が殆ど出なくなった事だと
    思います。「そんな事だけでオーディオアンプの音が良くなるの?」と思われるかも知れません
    が寧ろそれが全てであり、あとの事は十中八九付いて回って来ます。そもそも「艶のある音」だ
    とか「柔らかい音」だとかと言う形容詞で表現される音は直接求めようとしても、その物理的な
    手法が確立されていない以上不可能なのです。
    
     アンプは「ストレート・ワイヤーであるべし」と言われますが、それは源信号を全く損なわず
    に(ひずみ無しに)増幅する事が理想的アンプであると言う意味です。しかし、自動制御理論の
    安定判別法を使用して設計された帰還アンプは、不安定要素が内包されたままになりソース信号
    を正しく増幅する事は絶対に出来ないのです。必ずひずみ感が残ります。このひずみ感が、本来
    出るべき音をマスキングする為に、全てを台無しにしてしまいます。完成したWRアンプは大小を
    問わずこのひずみ感を殆ど発生しません。従って、ソースにさえひずみ感の無いものを用いれば、
    耳に不快に響くひずみ感を伴う事無く、ソースに録音されてる音楽を存分に楽しむ事が出来ます。
    勿論、再生される楽音に具備されるべき音は細大漏らさず備わっています。ひずみ感以外に注力
    する必要は全くないのです。
    
     しかしこのようなWRアンプを開発する為には、その基本になっている「負性抵抗」理論だけで
    はなく、実際にひずみ感を伴う線材や部品を訓練された聴感で選別する事が必定になって来ます。
    これは言うに易しですが、実現は至難の業です。理論と実践が相まって初めて可能になるのです。
    何せこの完成されたWRアンプに行き着くまでに、凡そ半世紀を要した事からもお察し頂けるもの
    と思います。この難行を実現出来たのは世界広しと言えどもWRアンプだけです。
    
     これは我田引水では決してありません。その証拠の一端がこのご報告の最初の3行で明らかだ
    と思います。交響曲は色々な楽器が種々の奏法で演奏される為完璧に再生出来るシステムは皆無
    に近く、何処かのパートで必ず耳に不快な音がするはずです。WRアンプの場合は録音が良ければ
    全く不快感なしに交響曲等を楽しむ事が出来ますし、録音が古くて硬質感を伴うような場合でも
    引き攣れるような事には決してならずに単純な硬さに聴こえるようになっています。これまでの
    既成オーディオアンプでは例外なく何某かのひずみ感を伴いますのでそれが普通になってしまい、
    謂わばひずみ感に慣れっこになっている人が殆どだと言っても過言ではないと思います。貴方も
    そろそろひずみ感のない音に目覚めて見ませんか? こんな世界があったのか!と感嘆される事
    でしょう。
    
     さてWRP-α9 +WRP-α120 を納入させて頂いた以降に、ストリーミング聴取の為に用いる機器
    のACパック代替用安定化電源を合計3台納入させて頂き、高音質化に大いにお役に立てたと言う
    報告を頂いています。引き続いて8cm のフルレンジを使ったセカンドシステム用に WRP-α9 /AN
    とDAC のACパック代替用安定化電源(12V 電源第3号機)をこの度納入させて頂きました。その
    際のご報告を頂戴しましたので皆様にもご紹介させて頂いて、WRの帰還技術の効用と線材・部品
    の選択の正しさをお知り頂ければと思います。此処で言う線材・部品は所謂オーディオ用と全く
    違います。線材は普通の4N銅線の中からひずみ感の殆ど出ないものを選び、部品は使用する前に
    一時的に我がWRアンプに使って、過渡的なひずみ感が増大するかどうかチェック済のものだけを
    使う事にしています。音の良し悪しを判断する場合に、生楽器から出た本物の音なのか、アンプ
    が発生したひずみ感なのか、正しく判別できる聴感を有してる事がアンプ製作者に求められます。
    ライブの現場に足を運ばない技術者には、WRアンプのようなひずみ感の殆どない本物のアンプを
    作る事は叶わない所以です。
    
     先ずはご報告の最初の4行です。
    
    ★α9 /AN と12V 電源3号機は順調です。
    
    ★DAC は、ACアダプターから12V 電源3号機にアップしたことで
    ★情報量が増えることに加えて、やはりゆっくりに聞こえます。
    ★デジタル機器には、時間軸にも効くようです。
    
     此処での注目ポイントは「情報量が増える」と「ゆっくり聴こえる」と言う部分です。情報量
    が増えて聴こえるのは、これまでひずみ感がそれを上回っていた為にマスキングされて聴こえて
    来なかったからです。次の「ゆっくり」聴こえると言うところは、これまでのオーディオ評論に
    は出て来た事のない表現です。まさか、音楽のテンポが物理的に遅くなったと言う事ではないと
    思います。この表現は項番2065でも使われています。私がこの表現を始めて聞いたのは項番2043
    の中で、他のユーザーの方が下記のように述べられているところです。
    
    ●まず、繋ぎかえると音楽がゆっくりと聞こえるようになるのです。
    ●これはSTAXアダプターを使用し始めたときにも感じました。
    ●もちろん音楽のテンポが変わったりはしないです。
    ●どうも、ノイズがなくなり音と音の間にキチンと空間が空く
    ●とぼくの耳にはそう感じるようです。
    
     これはヘッドホン聴取用機器の為にお作りしたACパック代替用安定化電源を納入させて頂いた
    時のものですが、何れもACパック代替用安定化電源が関与しています。ACパックが出すノイズが
    音楽のテンポ感を変えてしまうのでしょうか? 幾らノイズが多いからと言って物理的にテンポ
    が変る事は無いとすれば、この方が仰るように音と音との空間が正しく確保されるからなのかも
    知れません。何れにしてもお二方の単純な錯覚ではないと思います。このように、オーディオは
    新しいフェーズに入っています。今まで見えなかった新たな音がWRアンプで見えて来るかも知れ
    ません。音ではなく本当に音楽をお聴きになりたいと日頃からお考えなら、本質的に進歩のない
    ひずみ感の多い既成オーディオアンプから早く足を洗った方が良いと思います。
    
     次にWRP-α9 /AN の音の印象について触れられています。
    
    ★α9 /AN については、HPも良かったのですが、
    ★SEコンのおかげもあるのかSPを鳴らしみたら予想以上でした。
    
    ★8cm フルレンジ一発なのですが、
    ★すごく静かなのは想定内でしたが、メインシステムと同じ音がします。
    ★あまりにも良いのでいろいろ微調整しながら数日こればっかり聴いていました。
    
     SEコン化されてる事もありますが、予想以上のパフォーマンスが得られたようです。この方の
    リファレンスはWRP-α9 +WRP-α120 の音ですから、価格差からしてかなりの善戦だと思います。
    これはWRアンプが完成した証拠だと思います。例え安価なアンプであっても全て「新WR標準」を
    満足しているからです。もし音質差があるとすれば最高出力の違いから来る問題だけだと言う事
    です。SEコン化について一言だけ触れて置きますが、SEコンの方がセラミックコンよりひずみ感
    がより少なくなると言う事です。その理由は高周波特性の違いか誘電体のリニアリティの問題か
    だとは思いますが定かではありません。
    
     最後に、少し不安になられてメインシステムの音を再確認されたようです。
    
    ★今日メインシステムを聴いたのですが、
    ★出だしは少し焦りました、サブと同じかと。
    ★でもさすが少し聴き進めると、やはり余裕が違います、
    ★実像感も段違いである意味ホッとしました。
    
    ★それにしても、WRアンプの底力を再認識しました。
    ★アップグレードされた旧アンプも楽しみです。
    
     メインシステムの音を確認されてホッとされたようです。α120 が負けるはずはありませんが
    WRP-α9 /AN がご期待以上の音を出した証拠だと思います。SEコン化の費用は掛かっていますが、
    土台は片手で買えるオール・イン・ワンアンプです。WRアンプは安価でも十二分に使えるのです。
    「WRアンプの底力」を感じて頂けて良かったと思います。余り大きな音量では聴かない、部屋が
    狭い、スピーカーの能率が良い等の条件を満たしていれば、WRP-α9 /AN は十分に使用に耐える
    高音質のパワーアンプになります。当面はプリが無くても、2信号の切り替えと音量調節が可能
    ですが、早めに完全アップグレードされたWRP-α9 (約16万円)を入手して頂いて、セパレート
    方式で、最終的には運用して頂ければと思います。
    
     今後、約20年前にご購入になった旧型アンプ一式のアップグレードに移ります。既に WRP-α1
    の高ft化を含むアップグレードは終了しており、高ft化独特の完成度の高い音を聴かせてくれて
    います。来週には発送の予定ですが、その後にプリアンプWRC-α1 の完全アップグレードを遂行
    する事にしており、この大きなプロジェクトを締め括る予定です。  

    2068川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Sun Aug 13 16:00:00 JST 2023
    音源ソースにストリーミングをお使いの方、未だ電源にはACパックをお使いですか?
    
              −−− WR製安定化電源に替えてワンランク上の音を目指しませんか?
    
    
     前項でも触れたと思いますが、ACパック代替用のWR製安定化電源を合計で4台ご注文になった
    方がいらっしゃいましたので、良い機会と思いその詳細をお伝えして参考に供したいと思います。
    その内訳は12V 電源3台と5V電源1台ですが、ストリーミングシステムで12V 電源2台と5V電源
    1台をお使いのようです。残りの12V 電源はセカンドシステムのDAC 用と伺っております。
    
     安定化電源の一番重要な部分は帰還を如何に安定に掛けるかですが、これは今更申し上げる事
    もないと思います。表面的な機能が揃ってるからと言って、安定化電源にすれば音質が向上する
    と考えるのは短絡的です。高音質に耐えるだけの帰還の安定性を確保するには、従来からの技術
    の延長では如何ともし難く抜本的な帰還理論の開発が待たれるところですが、今までに出現して
    ないところを見ると絶望的なのではないでしょうか。ウエストリバーは例外です。WRは半世紀に
    及ぶ研究の大半をこの新しい帰還理論の為に費やし、WR流の安定理論を確立しています。だから
    こそ、例外なく安定化電源を搭載しているWRアンプの音は、ご購入になった方100%が異口同音に
    その音質の完璧さをお認めになってくれるのです。
    
     ACパック代替用安定化電源にも同様の安定化電源が搭載されます。中身がSW電源のACパックに
    比肩して、帰還安定性も電源インピーダンス特性に於いても一日の長がある事は明らかですから
    音質の向上があっても何ら不思議な事ではないのです。何回も申し上げますが、電子回路の電源
    には常に理想電源が想定されて話が進んでいます。しかし実際に搭載されてるものは、非安定化
    電源か良くて3端子電源です。仮にディスクリートの安定化電源が搭載されていたとしても従来
    の帰還理論に基づくものであり、その安定性は不十分のものばかりです。これでは却って音質が
    悪化しかねないので、結局ACパックに丸投げしてしまう事になるのでしょう。詰まり上物の真の
    性能は、永久に本領発揮されないまま終わり兼ねないのです。
    
     ストリーミングに使われてる各種デジタル機器も然りです。電源をWR製にすれば本来の性能が
    蘇って来るのです。今回の方もかなりの音質改善が有った事をお認め下さっています。それでは
    少し具体的にお話を進めたいと思います。先ず最初に納入させて頂いたのは12V 電源です。問題
    は安定化電源の前にどの程度の電圧・電流のトランスを用意するかです。これには安定化電源の
    制御パワーTRのエミッタ−コレクタ間に、どの程度の電圧を掛けるかが大いに関係して来る事に
    なります。何故エミッタを先に書いたかと言えば、制御TRもコレクタホロワになってるからです。
    WRでは帰還安定性の観点から、負性抵抗の権化とも言えるエミッタホロワの類を一切使いません。
    帰還の敵である不安定要素「負性抵抗」を回路から排除する為なら何んでも行います。
    
     話を元に戻して、これは経験則なのですが、パワーアンプの場合エミッタ−コレクタ間の電圧
    を15V 前後確保するようにしています。ACパック代替用安定化電源の場合はそこまで贅沢にせず
    に10V 程度を目安にして来ましたが、今回は15V 程度を確保して見ました。常に実験の場として
    試行錯誤を繰り返させて頂いています。そうなると約5V分だけ熱損失が増加する為、ある程度の
    発熱は覚悟する必要があります。不幸にして我が家はCDプレーヤーオンリーですから、製作した
    電源を真面にテストする動作環境がありません。そこで申し訳ないのですがユーザーの方に託す
    事にしました。
    
     次のご報告はその12V 電源を納入させて頂いた時に頂いたものです。
    
    ★本日無事に届いております。
    ★これはアンプですね。
    
    と開口一番に仰っていますが、結構大きなトランスやら放熱器で安価なアンプよりずっしり重い
    のです。だから、ACパックより重くて場所を食うのが欠点かも知れません。
    
     引き続いて、
    
    ★早速ルーターに使用してみました。
    ★機器の動作は全く問題ありません。
    ★α9 +α120ほどの衝撃は勿論ありませんが
    ★歪み感の減少なのかさらに静かにゆっくり聞こえます。
    ★もとに戻りたくない感じです。
    
    と申されており、ストリーミングの音に有ったひずみ感が減り、音が静かになってゆっくり聴こ
    えるようになったと証言して頂いています。この「ゆっくり聴こえる」と言う表現は、これまで
    にも為さった方が居られますが、最新のWRアンプの特長を表すに相応しい言い回しだと思います。
    
     しかし、半ば予想していたとは言えやはり発熱の問題があり、
    
    ★しかし、かなり熱くなります。
    ★底板は触るのが厳しいくらい熱くなります。
    
    と指摘されています。多分ですが、底板は50〜60℃程度になってると思いましたが、最近のTRは
    この程度の温度では破壊はされませんのでそれは2台目の12V 電源で解決する事にして、先に5V
    電源を仕上げてしまう事にしました。こちらはせいぜい2A止まりですから、気楽に製作する事が
    できます。ケースも一回り小さいものを使います。
    
     5V電源を納入した際には以下のようなご報告を頂いています。
    
    ★本日 5V電源届きました。
    ★問題なく動作しています。
    ★スイッチングハブに使用していますが、
    ★発熱感じず、ケースはひんやりです。
    ★ルーターへの使用と同じ傾向でさらに濃くなりました。
    ★ストリーミングはCDに比べて薄い感じがするのですが、もはやCD危うしです。
    
    と2つの電源の相乗効果もあって、ストリーミングの音もCDレベルになったと言うご報告を頂き
    ました。余り関係しないように見えるスイッチングハブも、電源の影響を受けている事が分かり
    ます。結局、ストリーミングの音にはデジタル系の全ての機器が関係しているのだと思います。
    
     さて、2台目の12V 電源はトランスの電圧を少し落として発熱を抑える事にしました。電流に
    も依りますが、これで10W 以上の発熱を抑えられるはずですから、有意な結果が得られると考え
    ました。
    
     その電源の納入した時に頂いたご報告ですが、温度測定等に時間が掛りますから、
    
    ★12V 電源無事に届いております。
    ★動作は問題ありません。
    ★温度とパフォーマンスについては後日あらためて
    ★報告します。
    
    と仰るのも当然の事です。その3〜4日後だったかに、次のような測定結果と運用方法が送られて
    来ました。勿論、異常に暑い今夏の話です。
    
     先ず、測定結果です。
    
    ★温度について
    ★・5V電源
    ★ スイッチングハブ.  38℃
    
    ★・12V 電源1号機
    ★ ルーター 53.5℃
    ★ ONU.      45℃
    ★  DAC.      38℃
    
    ★・12V 電源2号機
    ★ ルーター  44℃
    
    これらの温度を拝見しますと、12V 電源1号機をルーターに使うと50℃を越しますから少々問題
    が残る事になります。
    
    ★なので、
    ★ 12V 1号機-ONU
    ★ 12V 2号機-ルーター(メッシュWiFiのコントローラー)
    ★ 5V電源  -スイッチングハブ
    ★という組み合わせでいこうと思います。
    
    と仰って、このようなご使用方法が適切だと言う結論に至ったようです。
    
     そして、総括です。
    
    ★かなり贅沢をしたと思いましたが、正解でした。
    ★ストリーミングでは今まで聞こえなかった音が聞こえます。
    ★この変化はWRアンプだからわかる変化で、
    ★他のアンプなら結局つぶれてわからないと思いました。
    ★それにしてもここまで来るのか、というところまで来ました。
    ★ネットワークオーディオへの投資は一旦ここまでにします。
    
    と言う事で、投資に見合うパフォーマンスが得られたと明言されていらっしゃいますが、本当に
    有り難いお話です。「他のアンプなら結局つぶれてわからない」と言う行は正に我が意を得たり
    です。既成オーディオ帰還技術で作られたアンプは何らかのひずみ感を必ず出します。私も良い
    勉強をさせて頂きました。これを糧にして、今後に続く方に還元して行けたらと思います。
    
     最後に、
    
    ★副次的効果として、メッシュWiFiの安定感が増しました。
    
    と付け加えられていて、デジタル的なパフォーマンスも向上したと証言されていますが、この事
    を予想しなかった訳ではありません。デジタルも電子回路ですから電源を理想的にする事で良い
    結果に結び付けられると薄々考えていました。電源を軽視して上物だけに注力すると言うご時世
    のオーディオ技術に一石を投じたと思います。
    
     付則として、
    
    ★その後さらに放熱一工夫したら、温度が40℃前後まで低下したので
    ★常時ONの環境でも安心して使用できそうです。
    
    ★次にお願いする12V 電源はDAC 用なので、常時ONでもないし
    ★12V 電源 1号機と同じ仕様でお願いしたいと思います。
    
    と書かれてありました。放熱に工夫を凝らしてさらに温度上昇を防止し、この酷暑でも40℃程度
    に下げられたとの事です。皆さんもこの酷暑を逆手に取ってアンプ類の放熱に一層の工夫をして
    頂けたらと思います。WRアンプの故障を未然に防ぎ、この先も末永くご愛用頂きたいのです。
    
     そして、今度納入する3台目12V 電源は1号機と同様の仕様に為さりたいとの事です。熱損失
    の事を除外すれば、安定化電源としてはその方が電流変化に強くなるはずですから、音に与える
    効果も若干かも知れませんが、良くなると思います。  

    2067川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Thu Jul 27 11:00:00 JST 2023
    一体型のWRP-α9/ANから少し進化しませんか?
    
                     −−− やはりオーディオはセパレート方式が一番です!
    
    
     その昔、手軽にWRアンプを楽しんで頂く為に開発したWRP-α9/A は、当初 \39,800と言う価格
    もあってそれなりの数が捌けていましたが、採算性が悪く廃品種に追い込まれた経緯があります。
    しかし何とか復活できないものかと言う想いが何時も頭の隅にあり、つい最近WRP-α9/ANとして
    1万円アップながら何とか復活させる事が出来ました。その際、気になっていたヘッドホン端子
    の残留ハムノイズを、一気に実用上問題の無い範囲まで減らす事に成功しています。
    
     お陰様で新生WRP-α9/ANもそれなりにご愛用頂けておりますが、それだけで満足しないで頂き
    たいと勝ってに思っております。理由はWRP-α9/AN単体でも、同レベルの既成オーディオアンプ
    と比べれば相当に高音質だとは思いますが、最高峰のWRアンプの音質に比べてかなり聴き劣りが
    します。それは価格からしても仕方のない事ですが、私はもっともっと良い音で音楽を楽しんで
    頂きたいと思っています。要するに今の音にどっぷりと浸かり切らないで、適当な時期が来たら、
    そしてご自分の聴感が熟して来たら、新しい事にチャレンジして欲しいのです。
    
     この度、自主的にそう為さった方から貴重なご感想を頂きましたので、皆様に紹介させて頂き
    是非、参考に供して頂きたいと思います。この方からはWRP-α9/AN以外にも、DAC 用のACパック
    互換WR製安定化電源をご注文頂いています。今でこそACパックをWR製安定化電源で置き換える事
    が普及して来ましたが、実はその先鞭を付けたのはこの方だったのです。製作したのは12V/2A程
    の規模だったとは思いますが、DAC 用の安定化電源をこちらも半信半疑で作った憶えがあります。
    しかしWRP-α9/ANをメインとするシステムでお使いになって、音質の向上がかなり有ったと言う
    証言をその時に頂いたのです。
    
     この事をWR掲示板で読まれた方から、最初は60W 規模のDAC 用にWR製安定化電源の注文を頂き、
    それが調子が良いと言う事で引き続きホームゲートウェイ用にも同程度の安定化電源を注文して
    頂いています。そして又この結果を読まれた方が、別用途の安定化電源を注文為さると言う事で
    徐々にACパック互換のWR製安定化電源は普及して来ています。如何に、ACパックがオーディオの
    敵かが分かろうと言うものですが、自前で音質が保証された安定化電源を開発せずにACパックに
    丸投げしてしまう今の既成オーディオは、やはり何処かおかしいと思うのですが、それは私だけ
    でしょうか。
    
     それは兎も角話を元に戻してこの方がWRP-α9/AN単体システムからどのようにして進化された
    のか説明させて頂きたいと思います。結論的には、機能を一つの筐体に纏めた単体システムから
    セパレートシステムに昇格させたと言って良いと思います。パワーアンプとプリアンプを一つの
    筐体に纏める事は電磁環境的に無理があり、所謂プリメインがそこそこの音にしかならない所以
    です。この方はその為に、完全アップグレードされたプリアンプWRP-α9 を新たに入手されると
    同時に、WRP-α9/ANをΕ-5H 化させたのです。これはVRとHP端子のパス工事、RCA 端子とアンプ
    の入力端子の直結工事を行うと言う事です。セパレート方式には不要で余計な接点を減らしたと
    言う意味です。因みにこの方は既にWR製電源フィルター、RCA 接続ケーブルをお持ちで、高ft化
    アップグレードも済ませています。
    
     こうして成ったシステムの音はどうなったのか、この方のご感想から想像して頂けたらと思い
    ます。
    
     開口一番に
    
    ★動作確認ですが無事動作しています。
    
    ★最初に片チャンネルの音が鳴らなかったので
    ★プリのヘッドフォンで確認すると同様だったので
    ★DAC プリ間のケーブルを抜き差して見ました。
    
    ★プリ側のRCA 端子を奥までしっかり挿すと音が出ず
    ★少し抜け気味だと音が鳴るようで何度か抜き差しすると
    ★奥まで差し込んでも音が出るようになりました。
    ★以後問題は起きてないので最初は接触に何か問題があったのかもしれません。
    
    と仰っていますが、RCA ジャックとプラグの接触問題は多かれ少なかれ生じるもので、落ち着く
    まで少し時間が掛るようです。上手く行ったら抜き差しはせずに使い続けた方が良いと思います。
    次に肝心の音についてのご感想ですが、
    
    ★プリを導入した最初の印象は
    ★今まであんなにデフォルメしたものを聞いていたのかと感じました。
    ★躍動感や細かな音や広い空間が感じられ、
    ★なんとなく聞き流した箇所がこんなに情報が詰まっていたのかと感じました。
    
    と述べられています。
    
     やはり、WRP-α9/AN単体の音とプリWRP-α9 を有するセパレート方式の間には大きな隔たりが
    ある事が分かります。「あんなにデフォルメしたものを聞いていた」と言う辺りは、何でも実際
    に体験しなければ分からないと言う事だと思います。セパレートの音を聴かなければ済んだのに
    と言う声も聞こえてきそうですが、それは余りにも消極的でオーディオに背を向けた考え方では
    ないかと思います。私はこの方は今回新しい希望を見つけられたと思っています。
    
     さらにこの方は次のように付け加えられています。
    
    ★プリ導入で多少は情報量が増え耳障りな音も減るのかな
    ★とは思っていましたが想像以上でした。
    ★それでいてうるさくないのでいつもより10dB上げても
    ★耳に負担が感じられず、もっと上げられると感じられました。
    
    と吐露されていらっしゃいますが、プリ導入の効果は「想像以上」だったのです。一気に高ft化
    のご利益をほぼ100%満喫できるようになったのですから、感慨も一入だと思います。高ft化した
    方が口々に仰る「音を大きくしてもうるさくない」と言う事まで体感されたのです。「耳に負担
    が感じられず」と言う事も大事な要素だと思います。これまでの既成オーディオアンプの音には
    多かれ少なかれ「耳に負担」を掛けるひずみ感が必ず残っています。これはこれまでの技術では
    原理的に取り切れないと言う事を意味しています。WRアンプのような革新的技術が開発されない
    限り永久に続くと言っても過言ではないと思います。オーディオを志した方は、早くこの事実に
    気付くべきだと思います。
    
     次にこの方は予防線を張って取り付けたWBCoffSWは不要だった、と以下のよにお書きになって
    います。
    
    ★WBC の効果は素晴らしく暗騒音など空気感まで感じられます。
    ★使用しているスピーカーはDYNAUDIOのエントリーモデルの
    ★14cmの 2ウェイブックシェルフですが
    ★100Hz 付近が 4dBほど盛り上がっているので
    ★off スイッチを念のため付けましたがoff にすることはないと感じました。
    
     WBCoffSWを設けられた方自体少ないですが、設けられても現在使っていない方が殆どですから、
    低域を故意にブーストした音源を聴く機会のない方には、全く不要と思って頂いて差し支えない
    と思います。
    
     最後に今後のご希望に触れて居られますが、やはりSEコン化と最高峰パワーアンプ WRP-α120
    に関するコメントが記されていました。
    
    ★今後α120 導入やSEコン化でさらなる世界が待っていることが信じられないです。
    ★ぜひとも導入したいと思っています。
    ★今後ともよろしくお願いします。
    
     そして、
    
    ★また、今冬頃にSEコン調達依頼をした後に
    ★もう一台WR製電源フィルターをお願いしたいと思っているのですが可能でしょうか?
    ★TVとTV用DAC とPCのUSB を光デジタル出力に変換する機器に
    ★電源供給するのに使いたいと思っています。
    
    のように将来の計画を張り巡らされていらっしゃいます。多少のお金は掛りますが少しずつでも
    貯めて自分の希望を叶えて行く、素敵な事ではないでしょうか!
    
     これをお読みになって如何でしょうか? 貴方もWRP-α9/AN単体の世界から一歩前に進んで
    見てはどうでしょうか。WRP-α9/ANの音がWRアンプの音だとは思い込まないで頂きたいのです。
    一歩踏み出せば未だ見た事のないオーディオの原風景に必ず遭遇できると思います。その近辺
    まで来て置きながら、ニアミスだけで終わるのは実に勿体ない!と私は思います。  

    2066川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Fri Jul 7 18:00:00 JST 2023
    「だいくん」さん、最高グレードのWRアンプシステム一式のご購入と
                    感想文のご投稿を賜り誠にありがとうございます。
    
                     −−−初めて採用したパスコンの低容量化も好評です!
    
     前項および前々項をお読み頂いていれば、どのようなシステムでどのようなパフォーマンスが
    得られるのか大体はお察し頂けると思います。では、頂戴したご投稿の中から特に本質を突いた
    と思われる部分を取り上げて、私なりのコメントをさせて頂く事に致します。
    
     先ず
    
    ★交響曲のCDが楽しめました、初めて。
    
    と言う行です。確かにシンフォニーは山あり谷ありで、ffでは弦が引き攣れたり、金管がお団子
    状態になったりして、実演を聴いた事のある人に取ってはその落差は大変大きなものがあります。
    仰るように「音量を下げたり飛ばしたり」してしまい勝ちになります。しかしWRアンプシステム
    では「あっけないほど静かで、それでいて今まで聞こえなかった音がわかるようになり」と言う
    風に、ffでは勿論のことppでの微妙な音も聴こえて来るようになります。それは次の記述で明確
    になります。
    
    ★音量上げてもうるさくないし、下げても必要な音が落ちません。
    ★突出する音がないのだと思います。
    
    そうなんです。必要な音情報はそのままに突出する音が出なくなったのです。これがこの α120
    から行った電源に於けるパスコンの低容量化によって齎されたものであり、さらにナチュラルな
    バランスが徹底されて、本当のリアルサウンドになった結果なのです。それを如実に表す行が
    
    ★今も聴いています。
    ★夜なのでかなり音量を下げていますが、
    ★信じられないほど豊かなピアノの音が目の前にあります。
    
    と言う〆のご感想です。これは言うに易しく実現は厳しいオーディオ上の難問で、結局「ピアノ
    の再生が普通に出来るか否か」に集約されるように思います。WRアンプも去年の暮まではピアノ
    再生に問題を残していました。それが最後の大型アップグレードである「パワーTRの高ft化」に
    よって一挙に解決したのでした。理論武装をし、聴感を鍛え、線材を含む部品の好選択を行って
    やっと機が熟したのでしょう。その最後の砦がパワーTRの高ft化だったのだと思います。出来る
    だけ多くのWRアンプユーザーの方に、この最後のアップグレードまで是非到達して頂いて、この
    稀有なリアルサウンドを是非味わって欲しいと思います。折角何かの縁でWRアンプをお買い上げ
    頂いたのです、この音を聴かいないでオーディオを終えるのは「勿体ない!」と思います。
    
     以下にパスコンの低容量化を実施されたお二方のご感想を併記させて頂き、その効用を知って
    頂ければと思います。最初の方はEC-1H +WRP-α120 とWRP-α9 +WRP-α120 を所有されている
    ユーザーの方です。
    
    ●アンプを無事受け取ることができ、
    ●動作確認も無事に終えることができたことをご報告します。
    
    ●音ですが非常に素晴らしいと思います。
    ●チェリビダッケのベートーヴェン「英雄」を聴きましたが、
    ●音の旅をしているような、風景が目に浮かぶような音楽体験でした。
    ●ただ音が鳴っているのではなく、意味合いが克明なのです。
    
    ●まだまだいろいろ聴いていこうと思いました。
    
    と比較的短いコメントですが、十二分にパスコンの低容量化の効果があった事が窺えます。次の
    方は同様にWRP-α9 +WRP-α120 をお持ちの方で、同時に、ACパック代替用のWR製安定化電源を
    2台(5V、12V 用)をご注文になっています。
    
    ■まず、α120のアップグレードの感想です。
    ■聞きはじめてすぐに、音のキツさがさらに減っているのに気づきました。
    
    ■具体的には、小編成の弦楽器の音などは、
    ■それぞれの楽器の音が、
    ■それぞれのいる位置に浮かぶように聞こえるようになりました。
    ■今までも音色としては素晴らしかったのですが、
    ■ここまで分離して聞こえなかったように思います。
    
    ■川西先生がおっしゃるように、無駄なツッパリがさらになくなったのでしょう。
    ■正直言って、いつもアップグレードの際にはこの上なんかあるのか?
    ■と疑問に思うのですが、やはり上がありました。
    
    ■結果として二つのフィルムコンデンサを交換されただけとのことですが、
    ■たったふたつの小さな部品でこれだけ音が変わるのですから、
    ■それを把握して的確に判断される川西先生は、本当の天才なのだろうと想像します。
    
    いや私は決して天才ではありませんが、学校に上がる前から家に有った2台の電蓄(ビクターと
    コロムビア)の音の違いに気付いていたのですから、そう言う意味で今の自分が居る事に大いに
    納得しています。この方のご感想の後半は、色々お持ちの機器付属のACパックを全てWR製安定化
    電源で置き換えた時のものです。
    
    ■そして電源 2点に関しても素晴らしいです。
    ■こちらでは数機種のヘッドホンを使用しており、機種それぞれに個性があります。
    
    ■アンプの改良もあってのことだとは思うのですが、
    ■今まで音は良いものの、厳しい音も出すと思っていたヘッドホンでも
    ■まったくキツい音が出なくなりました。
    
    ■きっといままで使っていた電源からノイズが乗っていたのだと思います。
    ■これで電源関係はすべて川西先生の電源を使うことになりました。
    ■普通なら同じメーカーの機器でシステムを固めると、
    ■メーカーの個性が強過ぎるように思いますが、
    ■川西先生の機器を入れていくと、どんどん自然な音に近づいていくように思います。
    
    ■いつもありがとうございます。
    ■今後ともよろしくお願いいたします。
    
    やはり、ACパック電源もWR製にすれば「突出する音」が無くなって行くのだと思います。巷では
    そんな事には目を瞑って、如何にもそれがそのヘッドホンの個性だ!と言わんばかりに解説する
    評論家が居るのです。そしてそれを信じて売り買いするのが巷のオーディオと言うものなのです。
    それだけならまだしも、実情はもっと深刻だと思います。昔のソース源はLPとCDだけでしたから
    比較的単純でしたが、現今ではネットワークオーディオを始めとして、多くのデジタル機器等が
    使われています。その電源の多くは独自のアナログ電源を持ちませんから、相当に高級品でさえ
    ACパックが使われる事になります。ACパックの内部はSW電源であり、ノイズを垂れ流すのは勿論
    の事、その電源インピーダンスは下手すると2桁近く高くなります。これでは真のHi-Fi 再生は
    覚束無い事になります。結局、オーディオを制するには「音が突出しない」アナログ式の安定化
    電源の開発が必須になりますが、それを帰還の安定性を含めて完璧に設計できるアナログ技術者
    はもう殆ど居ないと思います。アナログ技術者はそう簡単には育たないからです。未だに正当な
    理由なくしてパワーアンプを非安定化電源で作る事自体、私には全く理解できないのです。
    
     最後に低容量化ではなく、「高ft化」を行った古くからのWRアンプユーザーの方のお声を紹介
    させて頂きます。この方は奇しくも20数年前に、WRP-α1 を少し措いてからWRC-ΔZERO/FBAL を
    ご購入になった方ですが、その後WRP-αZEROとΕ-100H を追加購入為さっています。比較的大型
    のB&W をマルチ駆動されていらっしゃるそうです。これの中からΕ-100H とWRP-α1 の順で先ず
    「高ft化」されました。この2台でマルチ駆動されていたようです、先ずΕ-100H のご感想です。
    
    ▲E-100Hは低域が別物で今まで低音がこもりだめだと思っていた録音
    ▲(山田和樹/スイスロマンド白鳥の湖SACD等)が見事蘇りました。
    ▲中高域の抜けも素晴らしくオーケストラに没入して聴けます。
    ▲今回、さらにプリも改修していただくのでどこまで行くのか今からワクワクしています。
    
    ▲まずは、今回、第一ステップとしてE100H 改修は大正解でした。
    ▲有り難うございました。
    
     次に少し遅れてアップグレードなったWRP-α1 ですが
    
    ▲改修されたα1は素晴らしいです。
    ▲E100H と比べると確かに中低域の立ち上がりや音場の広さが違うのは感じますが
    ▲意識的に比較した場合であり、ブラインドテスト的な比較では
    ▲識別できない気がします。
    
    ▲それよりも、α1の音は全体のバランスがとれ、
    ▲自然でリアルな印象が素晴らしいです。
    ▲これなら敢えてマルチアンプ起動にしなくても、時々切り替えて音の違いを
    ▲まずは楽しみたいと思います。
    
    WRP-α1 のアップグレードもΕ-100H に匹敵するくらいのパフォーマンスが得られたと言う風に
    結論付けていらっしゃいます。確かに、Ε-100H はパワーこそありますが電源部はWRP シリーズ
    の方が手厚く作られていますから、微妙な音は電源ノイズが比較的少ないα1 の方が良い場合が
    あっても不思議ではないかも知れません。
    
     そして最後に、 
    
    ▲このα1は20数年前初めてWRアンプとして導入し、以来改修を重ねたWRアンプの
    ▲歴史みたいな機器なので今後も大切に使いたいと思います。
    ▲有難うございました。
    ▲プリもよろしくお願い致します。
    
    と結ばれていますが、その後プリのアップグレードも終わり、次のような感想文を寄せて下さい
    ましたので、追記させて頂きます。
    
    ▲プリの改修は効果絶大でした。
    ▲パワーアンプ(E-100H)のアップグレード版との接続で試聴を繰り返しました。
    ▲はっきり分かるのは透明感の向上です。
    
    ▲中低域の余計な膨らみがなくなり全体がすっきりしました。 
    ▲E-100Hのアップグレードで引き締まった低音の周りがきれいに整理された感じで
    ▲透明な音場が広がります。
    
    ▲これにより、ピアノはより存在感のある音になり、
    ▲オーケストラは音の解像度が上がり
    ▲弦やブラスの強奏もより聴きやすくなりました。
    ▲これなら、マルチアンプの必要も当分なさそうです。
    ▲有り難うございました。
    
     「だいくん」さんから、取り敢えず使命の終わった旧型アンプについて相談を受けていますが
    上記の結果は「だいくん」さんに取っても大いに参考になるのではないでしょうか。  

    2065だいくんさん(現役勤務医) Sun Jun 25 13:03:18 JST 2023
    20年振りに最高グレードのWRアンプシステム一式を購入して見ました。
    
                                 −−− 結果大正解でした!
    
    ようやく今朝α9 を箱から取り出して、α120 とともに聴いています。
    
    交響曲のCDが楽しめました、初めて。
    これまで、いいといわれている録音はいくつか持っていましたが、
    どこか嫌な音がするところがあり音量を下げたり飛ばしたりしていました。
    
    先日旧α1 から新α120 に換えた時に、あっけないほど静かで、
    それでいて今まで聞こえなかった音がわかるようになり、
    なんとも言えない戸惑いを覚えました。
    
    今日は、旧プリα1 からα9 へのバトンタッチでした。
    芯がしっかりして、音色の数がさらに増えました。
    ボリュームも旧プリ12時が9 時になりゲインも十分です。
    嫌な音がしません。
    
    音量上げてもうるさくないし、下げても必要な音が落ちません。
    突出する音がないのだと思います。
    我が家のシステムでは、WBC のおかげか、よりフラットになったように感じます。
    ギターやピアノの響き方がリアルです。
    WBC off switchは不要なようです。
    
    ラジオ技術のキット販売から20余年、
    途中の変遷を体験しないまま一気に完成形に飛び越したこの衝撃を
    うまくお伝えできないのがもどかしいです。
    
    小学生の頃のラジカセから始まったオーディオ好きが、
    バイトするようになってハイエンドではありませんが
    そこそこのクラスのアンプを色々聴いて、満足できず自作をしていた時期もありました。
    
    それでも行き詰まっていた時にWRアンプに出会い、
    その理論の正しさとパーツ選択の妥当さと価格のバランスが
    もうこれで終止符が打てると思えるものでした。
    おかげさまでオーディオ沼から卒業して久しくなっていました。
    
    ここ数年は諸事情でWRアンプもお蔵入りしていたのですが、
    数ヶ月前から無性にいい音が聞きたくなって、
    久しぶりにセッティングしてきちんと動作することに安堵するとともに、
    これ壊れたらどうしょうかという想いにかられました。
    
    そこで本当にご無沙汰していたHPを検索したところ
    川西先生まだまだご活躍されていてほっとしました。
    そして掲示板でその変遷を辿る中、
    最新のものをどうしても聴きたくなって今回相談させていただきました。
    結果大正解でした。
    
    今も聴いています。
    夜なのでかなり音量を下げていますが、
    信じられないほど豊かなピアノの音が目の前にあります。  

    2064川西 哲夫さん(WRアンプ開発・設計者) Tue Jun 6 15:00:00 JST 2023
    久し振りにWRP-α120 を含む完全なるWRアンプシステムを製作中です。
    
                                 −−− 新しい発見あり!
    
     これまでに、WRP-α100 を含む高ft化アップグレードを結構な数熟して来ましたが、最初から
    高ftパワーTRを使って製作するのは実は今回が初めてなのです。両者は一見同じ事のように見え
    ますが、微妙に違うのです。アップグレードの場合は、終段のパワーTRなどを高ftのものに交換
    するだけで、他の部品はそのまま使い続けます。色々やりだしたら切りがないからです。しかし
    最初から作る時は、使用部品、例えばパスコンに何を使うか等を新規に考えて選考します。大体
    は決まっているので滅多矢鱈に変える事はありませんが、手持ち在庫が無いとか、考えが変った
    とかで製造メーカーや容量値を何時もと違うものにする自由度があります。
    
     この辺りはこれと言った理屈がある訳ではなく、長年の経験の積み重ねで閃くアイデアがある
    時はそれを尊重して実験的に変えたりします。今回は高ftパワーTRを使いますので、従来からの
    常識が通用しない場合に相当し、閃きを重んじるチャンスになりました。新αシリーズは旧型の
    αシリーズと同様に、整流回路にバイポーラ接続をした複数のケミコンを使う等ノイズに対して
    手厚い回路となっています。その関係もあって、Εシリーズに比べてパスコンを入れるところも
    1か所多くなっていて、安定化電源の出入り口のパスコンを含めてトータルで4か所にパスコン
    を入れています。一般のパワーアンプの電源部は、原則的には大型ケミコンに抱かす1か所です
    から、新αシリーズは如何にノイズに強くなってるかお分かり頂けると思います。
    
     今回の閃きは大型ケミコンに抱かせるフィルムコンの容量を、もう少し減らして見たらどうだ
    ろうかと言うものでした。実はこの一年の間にWRアンプの音は徐々に高音質化していましたので
    昔の常識である2.2μFを減らして1.0μFにして来ていました。このパスコンは誰が始めたのかは
    定かではありませんが、理屈を言えば大型ケミコンの高周波特性の弱点をフィルムコンでカバー
    すると言う事です。入れる事に依ってメリハリを付け一見「いい音だ!」と思わせる為に入れて
    いるものです。悪く言えば無い袖を振って音を繕っている事になります。もうそろそろWRアンプ
    は無理に繕う必要はないのではないか?と思ったのです。それだけ高ft化に依って得た完成度は
    高いものだと思います。これは私の独り善がりでは決してなく多くのユーザーの方に依って認め
    られています。少し脇道に反れますが、旧型アンプ時代からずっとアップグレードにお付き合い
    頂いて来た方の高ft化アップグレードに関するお声を紹介させて頂こうと思います。旧型のプリ
    に旧型のパワーアンプを接続して、20年以上も昔からずっと使い続けていらっしゃいます。
    
    ★次々にCDを聞いているうちに感想が遅くなってしまいました。
    
    ★感想を述べる前に、 3月に先生をお尋ねした際にお話ししていないことがあります。
    ★アンプをお持ちするため結線を取り外していたら、
    ★CDとパワーアンプはWR電源フィルターから電源を取っていましたが、
    ★プリアンプは壁コンセントから取っていることに気付きました。
    
    ★どうしてこんなことになっていたのか思い出せません。
    ★普段裏側は目にしないので気付きませんでした。
    ★ですので、高ftパワーTR+プリアンプのWR電源フィルター化の感想となります。
     
    ★”静かになった”というのが第一印象です。
    ★決して音が大人しくなったという事ではなく、
    ★静かに、静寂になったために今まで聞こえなかった音が
    ★聞こえるというか各楽器の音が明瞭に聞こえます。
    
    ★同じCDから今まで聞いたこともない音、
    ★あるいは微弱音で聞き取れていなかった音が聞こえてきます。
    ★何度も何度も聴いているCDなのに、
    ★今までの再生は何だったのかと思うほど新鮮に感じます。
    ★各楽器の明瞭度、細やかさ、力強さ、すばらしい。
    
    ★今度の日曜日に生のピアノを聞きに行きます。
    ★帰宅してのCD再生との比較が楽しみです。
    
    ★先生ありがとうございました。
    
    ★21日にピアノを聞いてきました。
    ★聞き比べてみてあらためてWRアンプの音の良さ、
    ★生に近い音を感じました。
    
    ★敢えて言えば、生よりCDの方が弦毎の音が鮮明に聴ける、
    ★生はホール内で反射された音が聞こえるため
    ★高音部や低音部などの音が混じった感じで聴こえる
    ★ためかなと思っています。
     仰せの通りだと思います。演奏会では至近距離では聴けませんから、どうしてもホールの残響
    等が入り混じった音になります。特にピアノの倍音は聴こえ難くなりますから、正直物足りない
    音に聴こえる事が多いように思います。それでもピアノ、調律、演奏がピタッと合った時は予想
    を越えた素晴らしい音で聴こえる事も間々あります。
    
    ★今回の高ft化がどの程度効果を発揮したかは分かりませんが、
    ★生との差を一気に縮めた数年前のWBCの効果の大きさを実感します。
    
    ★今回の生演奏は以下のとおりです。
    ★メイン
    ★・齋藤亜都沙ピアノリサイタル
    ★・シューマン:暁の歌 他
    
    ★サブ(若手に演奏の機会を与えるという企画)
    ★・北原香菜(大学2年生)
    ★・ラヴェル:鐘の谷 他
                                              
    と言うご感想です。
    
     高ft化で一気に音が高音質化した事が分かります。この内容からすれば革命的に良くなったと
    申しても過言ではないと思います。高ft化アップグレードがWRアンプに取っては金科玉条の効果
    を生んだ事が窺えると思います。そして私に、もう無い袖を振る必要は無くなったのではないか
    と思わせてくれたのです。それなら実行するのみです。
    
     既に大型ケミコンに抱かせるフィルムコンを1μFまで減らしたと申しましたが、これをさらに
    減らして、半分にする決断だったのです。パスコンはメリハリを付ける役割がありますが、逆に
    言えば自然な音をぶち壊す危険性も孕んでいます。高周波ノイズだけを効果的に取り、音の輪郭
    は極力減すような上質なフィルムコンを抱かせれば、より自然な音で再生できるかも知れないと
    言う閃きだったのです。100W以上のパワーアンプになりますと整流直後の電圧は、フィルムコン
    の耐圧の区切りである63V を越えてしまいますので、大型ケミコンを含めて80V 或は100V耐圧を
    使う必要がありますが、事実上80V のものは殆ど存在しないので100Vのものを使う事になります。
    普段作るパワーアンプは63V で事足りるので、どうしても100V耐圧の手持ち在庫は少なくなって
    しまいます。今回はそう言う事情も有って大型ケミコンに抱かせるフィルムコンの選定に窮して
    いたのも事実です。
    
     WRP-α120 は最高級のパワーアンプですから選ぶフィルムコンもそれに相応しものにする必要
    があります。今回は100V耐圧の1μFの手持ち在庫のグレードがスタンダード品であった為、心に
    躊躇する気持ちが芽生えたのです。困って家探しをして見たら、ERO の0.47μF/100Vが4個だけ
    見つかったのです。その瞬間、兎に角実験して見ようと決断していました。ようやく WRP-α120
    が完成し、我が110W機と交換する形で試聴する事にしました。確かに、これまで聴いて来た音と
    何か違います。全体的にフラットな感じがしたのです。突出するところが減ったと言う事なのか、
    その音に慣れるのに少しだけ時間が掛りました。
    
     又少し話が反れますが、この3月にバイオリンとピアノだけで演奏するベートーベンの「運命」
    をバランスエンジニアである息子を補助する形で録音して来ていたのです。ほんの触りだけです
    がこの演奏スタイルが4月頃にNHK のEテレで放映されたのでご存じの方もいらっしゃると思い
    ます。高ft化の済んだWR製のマイクプリを4台使って8チャンで録ったその録音を試行錯誤して
    息子がミックスダウンしたCD-Rが既に4枚になりましたが、最近の私のテストCDの1枚になって
    います。早速これを聴いたのは言うまでもありません。耳が慣れるまでは第2楽章から聴く事に
    していますが、最初は多少違和感を感じていたものの最終楽章に突入する頃には曲に魅せられて
    いる自分を見いだせていたのです。「運命」はオケ版では聴き飽きていますが、室内楽的に聴く
    この演奏には新鮮さを感じますしベートーベンの作曲の原型が見えた気がします。それにしても
    この演奏のバイオリンとピアノの掛け合いは見事ですし、非常に良い演奏に仕上がってると感じ
    ました。これに気を良くして久し振りにクーベリック/ベルリンフィルの「英雄」(POCG-90499)
    を聴きたくなりました。
    
     第1楽章から第2楽章まで通して聴きましたが凄い演奏ですし又凄い音で録れています。もう
    第2楽章が終わったところで放心状態に陥りました。如何にベートーベンがナポレオンを一時的
    にせよ崇拝し切っていたかを思い知らされました。1番や2番を聴いた人がこんな壮大な音楽を
    ベートーベンが作曲すると誰が想像出来たでしょうか。それに、こんなスケールの大きな演奏を
    指揮出来る人はもう出て来ないでしょうし、仮に振ったとしても付いて来れるオケも存在しない
    でしょう。それにしてもビルトハーゲンは録音の質の最悪期(1970頃から1974年頃まで)に良くぞ
    こんな素晴らしい音を録ってくれたものです。この音を聴いて私の腹は決まったのですが、これ
    までLPに責任があると思っていたブラームスのV協(シェリンク/ハイティンク:SFX-8638)の
    第1楽章のストバイの強奏部分も参考に聴いて見ました。何と許せる範囲に改善されていました。
    唯、念の為にその次の日に息子にも聴いて貰って確認しましたが、「運命」の第2楽章がこの位
    に聴ければ良いし、「英雄」の木管群の音が凄く自然に聴こえるようになったと言っていました。
    「英雄」の録音については他の指揮者が言われるがままに使った新しい録音システムを使わずに、
    アナログ時代から慣れている録音システムに固執したのではないかと言ってました。
    
     斯くして大型ケミコンに抱かせるフィルムコンの量と質は取り敢えずは決定したのです。問題
    はこの音が我が110W機で再現できるかどうかです。幸い未だ2個残っていますから、私のアンプ
    にもα120 で採用したフィルムコンを適用して見る事にしました。やるからには4か所共になる
    べく量と質を揃えるようにしました。ケミコンまでも一気にやるのは無理なので、フィルムコン
    のみに照準を合せる事にしました。その結果4か所共にフィルムコンの量と質を合致させる事が
    出来たと思います。果たしてWRP-α120 で感じた自然な音が同様に再現するのか興味津々になり
    ました。大成功です。α120 で感じた音そのものでした。これは再現性や普遍性のあるWRアンプ
    ならではの事だと思います。科学の勝利だと言っても良いと思います。やはりオーディオは科学
    なのです。科学に無知なオーディオは所詮自己満足に終わるはずです。引き続きα120 とセット
    になる完全アップグレードされたWRP-α9 の製作に入ります。プリも当然ながら高ft化されます
    が、あるユーザーの方が項番2057に追記と言う形で次のように証言されています。
    
    ★★DAC 直結でも今回のアップグレードの新しさは感じましたが、
    ★★戻ってきたプリを挟むとモノクロが4Kになったように
    ★★音楽が一気に花咲き見違えました。
    ★★どうしたってプリは必須です。
    
    プリの存在も無視できません。是非プリの高ft化も行って頂ければと思います。
    
     因みに、これらのアンプはSEコン仕様であり、難しくなりつつはありますが、まだSEコン化を
    諦め切るのは時期尚早ではないかと思います。 
    
     尚、この私の一文をお読み下さって、4か所のパスコン計8個をチェックし違うものがあれば
    交換して、今回採用したフィルムコンの量と質と同じにしたいと思われた方は、ご連絡をお願い
    致します。要のERO の0.47μF/100Vは既に入手済みですから、取り敢えず5台は交換が可能です。
    多くの方にこの自然な感じの音を味わって頂ければと思っています。 

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